世界の料理を紹介しているブログを読むのが好きです。世界にはまだまだ食べたことがない料理が、なんとたくさんあることか。
世界の料理を紹介している代表的なウェブサイト
・世界の料理レシピ集 (e-food.jp)
・おうちで作れる世界のレシピ (ライツ社)
とてもありがたく貴重なサイトですが、自分にとっては大半が未知の国の未知の料理なので、紹介されている料理 (基本は1国1品) が本当にその国を代表する料理なのかなと、少しもやもやした感覚もどこかにあったりします。ということで、自分が住んだことのある国で比較してみました。(世)=世界の~、(お)=おうちで~。
カタール
(世) ハリース (麦のお粥)
(お) ムラビヤン (海老の炊き込みご飯)
どちらも「あったな」という感じ。(世) では、ムラビヤンはアラブ首長国連邦の料理と紹介しています。カタール、バハレーン、ア首連は人も文化も近いですから。自分はカタール時代、アラブ料理もよく食べましたが、どれがカタール料理と意識はしていなかったです。カタール料理専門店があったわけでもないし。(※料理の話はないですがカタール思い出語りは →コチラ)
サウジアラビア
(世) カブサ (羊の炊き込みご飯)
(お) 野菜のオーブン焼き
サウジアラビア人のルーツを砂漠の民と考えれば、野菜メインの料理は個人的にはあまりピンとこないです。やはり圧倒的にカブサの方が国を代表しているという認識。「我が国にも野菜料理があるんだ」という、回答者の自負心が見えるような気がします。ちなみにカブサはバンコクのアラブ人街に何度か食べに行きました。(※サウジアラビアのグルメ詳細は →コチラ)
エジプト
(世) コシャリ (炭水化物の三連コンボ)
(お) コシャリ
きっとコシャリだろうなと思ったらやっぱりコシャリでした。鳩のグリルとかモロヘイヤスープとかバミヤ (オクラのトマト煮) とか、もっと美味しいものはあるんですけどね。コシャリは炭水化物まみれで胸焼けが、、とか言いながらバンコクでも食べに行ってしまいましたが (→コチラ)。良くも悪くも強烈に思い出すのはコシャリです。(※エジプトのグルメ詳細は →コチラ)
ヨルダン
(世) マンサフ (羊の炊き込みご飯)
(お) マンサフ
サウジアラビアのカブサと違って、羊肉はヨーグルトソースで煮込み、食べる時はご飯にそのソースをかけていただきます。ちょっとクセありですが、自分は大好きです。まさにヨルダンを代表する一品。異論なし。ただ、ヨルダンのアラブ料理は洗練されていて、生肉も美味しくいただけるほど。他にも美味しいものがたくさんあります。(※ヨルダンのグルメ詳細は →コチラ)
エチオピア
(世) ドロワット&インジェラ
(お) ドロワット
エチオピア料理といえばやはり唐辛子と肉、野菜、豆などを煮込んだシチュー、"ワット"。その中でも、やはりここ一番の料理は鶏肉 (ドロ) を使ったドロワットです (写真中央)。美味しさも辛さも最上級。そしてやはりインジェラ (クレープ状のパン) がなくてはご飯が始まりません。ドロワットでいただくインジェラは本当に美味しいです。バンコクにもエチオピア料理のお店がいくつかあって (ナナ駅周辺)、何度かインジェラを食べに行きました。(※エチオピアのグルメ詳細は →コチラ)
トンガ
(世) ロイフェケ (タコのココナッツミルク煮込み)
(お) キャベツとコンビーフのココナッツミルク煮込み
どちらも日常よく食べる料理です。両方とも鍋で作れますが、タロイモの葉っぱに包んで (さらにバナナの葉で覆って) 土中の熾火で蒸し焼きにした料理 "ウム" にする方がより正統派でしょう。毎週日曜日、トンガ人はみんな庭でウムを作っていました (ヌクアロファの町も煙っぽかった)。あとはプアカ (豚) の丸焼きも思い出す味だなあ。(※トンガのグルメ詳細は →コチラ)
フィジー
(世) ココダ (ココンダ) (魚のマリネ)
(お) ココンダ
国民の半数近くがインド系なのでカレーも国民食ではありますが、やはりフィジーと言えばココンダです。ココナッツミルクとレモン (ライム) が効いた、さっぱりいただける一品。トンガにもほぼ同じ料理 "オタイカ" がありますが、個人的にはオタイカの方が好きです。フィジーは意外にも料理がイマイチでした。なんでだろう、国力は大洋州随一なのに。ポリネシア (トンガ) とメラネシア (フィジー:ただしポリネシアも混ざっている) の文化の差異でしょうか。トンガ人の食に対する情熱が勝っているということなのかもしれません。(※フィジーのグルメ詳細は →コチラ)
インドネシア
(世) サテ (焼き鳥)
(お) ガトガド (ゆで野菜のサラダ)
どちらもポピュラーなインドネシア料理です。日本でも知名度が高い方でしょう。国を代表する料理として異論はありません。ただ、「他にもっと美味しいものがいくらでもあるのに」というのが正直なところ。(※インドネシアのグルメ詳細は →コチラ:その1、その2、その3)
タイ
(世) グリーンカレー
(お) ヤムウンセン (春雨サラダ)
中華 (潮州料理) の系統もあるし、タイ料理のバラエティーに富んだラインナップでは、とてもひとつやふたつに絞りきれないところだと思います。このふたつが選ばれたのも、これはこれで納得ですが、別にこれがトムヤムクンとソムタムでも違和感はありません。カレーは今だったらグリーンカレーよりマッサマンカレー、さらに次はゲーンハンレー (北タイカレー) かなと思ったりもします。自分もどのタイ料理が一番好きかと聞かれたら、かなり返答に迷います。いや、たぶん答えられないでしょう。どれも美味しすぎて。