ジャカルタで火鍋@小肥羊
前々から行きたかった、でも一人ではなかなか難しい、そんな「火鍋」のお店にようやく行くことができました。
ジャカルタ北部、中華街グロドックの手前にある Little Sheep Chinese Shabu-Shabu。漢字の名前は「小肥羊」。これって小太りの羊ってこと?まあ美味しそうですけど。
一人税込み約2,000円の食べ放題コース(2名より)を選び、お肉と野菜をたっぷりいただき、最後は麺でしめて終了。
いろんな食材の旨味が溶けこんだ最後のスープは格別の美味しさでした。
ミシュラン星つき飲茶店
香港発の飲茶店 Tim Ho Wan (添好運) は、庶民的なお値段の点心にもかかわらず、2010年にミシュランの一つ星を獲得し、「世界一安いミシュラン星つきレストラン」として話題になりました。元ミシュラン三ツ星レストランのシェフが始めたお店なので、それも道理かもしれません。
2013年から海外展開を始め、シンガポールを皮切りにフィリピン、オーストラリア、インドネシア、台湾、ベトナム、マレーシア、タイと怒涛の出店ラッシュ。どの店舗もオープンしたては行列が続き、2時間待ちは当たり前と言われていたそうです。ジャカルタ Pantai Indah Kapuk店のオープンは2015年3月。しばらくはやはり朝から行列が絶えなかったそうです。
そして今日、土曜の朝、ふと朝目覚め、「よし、行くか」と思いたち、行ってきました一人飲茶。8時半PIK到着。行列ゼロ、待ち時間ゼロ、ていうか店内ガラガラ。大丈夫かな。。まあいいか、待たなくて済んだんだから。さて、注文。
とりあえずお店オススメの包子(チャーシューまん)と腸粉(豚レバー入り)は即決し、あとひとつどれにしようかなと迷いに迷ってエビと豚の湯葉包みをチョイス。包子は3個だしこれが限界だなと思いましたが、テーブルの上にあった「今月の限定メニュー」に胡麻団子が。甘いものは別腹だもんねと、それも注文しました。(オーダーシートに記入する方式)
包子は上側がメロンパン生地をさらに軽くサクサクに揚げたような不思議な食感。具は刻みチャーシューを甜麺醤でまろやかに味付けしてあり、甘味噌系の肉まん(チャーシューまん)が好きな人にはたまらない逸品です。腸粉はプルプルというかビロビロの食感に甘辛のタレ、豚レバーのハーモニーが絶妙。湯葉もまた美味しかった。本当に美味しかった。これ絶対また食べる。
さあ、最後は胡麻団子で〆です。ひと口パクリ。ん?あれ?甘くない?なんと、中身はあんこではなく、ホワイトシチュー(白菜とお肉のクリーム煮)でした。こんなの食べたことないし想像すらしていなかったので、最初こそ面食らいましたが、食べれば食べるほどその美味しさに感心。
いやはや、なんともレベルが高いというか本当にちょっと感動すら覚えました。お値段はそこまで安くはないけれど(4品+お茶で1500円)、やはり大したものです。次は何人か誘おうかな。まあでもジャカルタ中心部からは遠いんですよね。Grand Indonesia店もありますが、そちらは豚なしだそうです。行く価値ないな。。
ジャカルタでスッポン
わりと有名な、ジャカルタでスッポンが食べられるお店。マンガブサル通りのロカサリというエリアにあります。店の名は「萬味香火鍋 (Wan Wei Xiang Suki」。
実は初めてスッポンを食べたので、日本のものとくらべて味はどうかということはわかりませんが、臭みは一切なく、地鶏のようにシコシコしていてジューシーなお肉は実に美味しかったです。
スープはお酒と薄味醤油のアッサリ系。お肉から美味しさが染み出しています。鍋は甘辛の味噌仕立て。濃い目の汁にもお肉の個性が負けていません。両者の良さが相まって、これはかなりの絶品でした。
スッポンのお肉は1kgあたり218,000ルピア (1900円)。鍋で1kg、スープで300g。合計で2500円でした。これで2~3人前あります。まあ一人で行ったんですけど (;_;)。このお店は他にも火鍋や蛇料理があるので、また来てみよう。
ドリアン・ストリート
夜のマンガブサル通りには、ドリアン好き諸氏が集合しています。みんな美味しそうにむさぼり食べています。道路はけっこうな臭いが立ち込めています。この輪の中に入っていく勇気はまだありません。
マナド料理 in ジャカルタ
マナドで食べた地元料理が日本人の味覚にもよく合うとても美味しいものだったので、ジャカルタでもマナドレストランを探して行ってきました。スナヤン地区にある Beautika という、朝8時からやっているお店です。
マナドでは優しい味のシーフードばかり食べましたが、その正反対に位置するようなものもあります。ひとつはパニキ (Paniki=コウモリ)。ミナハサの民はコウモリ、ネズミ、犬などもタンパク源として食べるそう。
そしてもう一つの特徴が、激辛。料理のショーケースには確かに唐辛子マークがたくさん付いていましたが、マナドではたまたま辛い料理に当たらなかったので (たぶん同行したスタッフが辛くないものを選んでくれた?)、かなり油断していました。
本日のオーダーはコウモリのカレーとカツオの魚卵 (Telur Cakalang) 蒸し煮。コウモリは想像通りほとんどお肉はなくて骨ばかり。そして結構な量の翼、というか翼膜。黒い膜に味はなく、弾力の強すぎるキクラゲといった食感で、悪くはないけれど、うーん、なんだかなー。
カツオの魚卵は甘辛で、これはけっこう美味しかったのですが、コウモリもそうですけれど、とにかくバカみたいに激辛。久しぶりに辛さで脳天がジーンとしびれました。それぞれ半分も食べないうちに涙目になってきて、ほどなくギブアップ。
ジンジンしびれる舌を、マナドの名物お菓子クラッパータルト (Klappertaart) がほどよく癒やしてくれました。薄めに削ぎ切りされた冷たいココナッツの果肉が美味しかった。このお店、お菓子がとても充実しています。次はお菓子目的で来よう。
マカッサル料理 in ジャカルタ
マカッサルの名物料理といえばチョト・マカッサルにソプ・コンロ。ジャカルタにも本場の味を楽しめるレストランがありました。
お店の名前は Sop Konro Karebosi。クラパ・ガディン・モールの近くなのでジャカルタ中心部からは少し遠いです。でもわざわざ行く価値あり!
店名のとおりメインはソプ・コンロ (牛スペアリブのスープ)。スープは濃い目の茶色。ビーフの旨味がたっぷりで塩味控えめなのがグッド。お肉はよく煮込まれホロホロです。独特のスパイスのおかけで味に深みがあります。
もうひとつ、コンロ・バカールも。バカールというわりに焼いた感じはしません (ちょっとは炙っているかも)。たぶんソプと同じお肉です。なのでとっても柔らか。たっぷりかけられたピーナッツソースがインドネシアだなあ~。
一緒についてきたスープはソプ・コンロのと同じでしょう。だったらコンロ・バカールを頼んだほうがお得な気がします。どちらもお肉たっぷりで食べ応え十分。でも美味しいからペロリですよ。
ついでにチョト・マカッサルもいただきました。スープはコクのあるビーフ味。そこにモツの旨味が加わって、これは絶品。店内は常に満席だしとにかく仕込みの量がすごい。寸胴何杯作っているんだろう。また行きたいお店です。
ハコフグ 驚きの美味しさ
ジャカルタのムリアホテルのすぐ隣りにあるシーフードレストラン、プアン・オチャ (Puang Oca)。マカッサル料理とうたっていますが、シーフードがメインのお店です。そこの名物料理なんでしょう、どう見てもメニュー写真の中で異彩を放っているのが、クドゥ・クドゥ (Kudu-Kudu=ハコフグ) の唐揚げです。頼まずにはいられません。
注文してしばらくしたら、別の店員が「ブサル、ブサル (大きいよ)」と心配そうにやって来ました。まあ大きいと言ってもどうせスカスカなんでしょ?たいして身はないんでしょ?ノープロブレム。
そう言いきりましたが、実際テーブルに運ばれてきたそれを見て、正直唖然としました。想像を遥かに超える量の唐揚げでした。ハコフグの中身がスカスカだと思っていた自分を反省。。
しかも盛り付け方が大胆。ハコフグの姿形を100%活かしたスタイル。正しいのかどうかわかりません。なんか、どうなんでしょうね? しかしハコフグの白身は本当に美味しかったです。
アチェ料理@Dapoe Aceh
ジャカルタにもいくつかアチェ料理のお店があって、ダポー・アチェ (Dapoe Aceh) もそのひとつです。スマンギ交差点のブラザ・セントラル。
ミー・アチェはゴレンとルブス (汁ダク) と両方いだきました。どちらもスパイスはややおとなしめで食べやすく美味しかったです。
魚のフライはなぜ直立させているのか・・・、まあ面白いけど 。Tahu (豆腐) とソーセージと卵の鍋は辛くもなく普通に美味しかった。白いご飯を入れておじやにしたかったな。
店内は清潔でエアコンが効いているので誰にでもおすすめできます。大人数もOK。広々したお店です。
マナドのお菓子1
インドネシアの豊かさを感じるひとつの例がお菓子です。お菓子は人々のお腹がいっぱいで気持ちも食材にも余裕があって、さらに創意工夫を行う歴史と文化、知恵があって初めて生まれるものだと思うので。
インドネシアはたくさんの島々からなる国で、各地にそれぞれ伝統的なお菓子があります。まずはマナドのものをご紹介。ジャカルタのマナド料理屋 Beautika (マナド料理の特徴のひとつである豚肉料理はない) で買ってきました。お店にはこの何倍も種類があります。(お菓子の名前のカッコ書きは形状の説明)
■クエ・クッ・メラ (赤)
すりおろしたココナッツを椰子砂糖 (グラ・メラ) やバターで甘く煮たウンティ (Unti) を、食紅で着色したもち米粉の生地で包んだお菓子。味は和菓子 (おもち)。中には茶色いウンティがたっぷり!とは言いにくいな・・・。
■クエ・クッ・ヒジャウ (緑)
あんこが緑豆 (ちょっときなこっぽかったのでもしかしたら大豆)。赤いのよりもこちらの方が優しい甘さ。あんこのお餅が食べたいときはこれでOK。
■ドドル・マナド (白い葉っぱ)
豆系ではなくデンプンを使っているので、葉っぱで包まれたのを取り出す時ちょっとベトベトします。甘さ控えめ、シナモン風味、ヒマワリの種 (たぶん) 入り。さっぱりしていて何本でもいける。
■チュチュール (茶色いUFO)
もち米粉に椰子砂糖とシナモンを加え、椰子油で揚げたお菓子。周りの独特な形は整形したものではなく、揚げると自然にできる形だそうです。中はモッチリ、周りはカリカリ。美味しいけれどかなりヘビーなお菓子。
■ラランパ (緑の葉っぱ)
もち米をバナナの葉で包んで焼いたおやつ。けっこう脂っぽいです。具はピリ辛のカツオフレーク。インドネシアで会議に出ると必ずスナックボックスが出てきますが、これがよく入っています。
■パナダ (揚げパン)
ピロシキのような形をした揚げパンで、生地はほのかに甘く具はピリ辛のカツオフレーク。マナドでポピュラーな調理パンです。これもスナックボックスの常連。
マンガブサルの夜
今日は7人でスッポン&ドリアン、時々コブラ。午後5時半、ロカサリプラザ手前の萬味香火鍋 (Wan Wei Xiang Suki) に集合し、スッポン鍋とスッポンスープに舌鼓。今日は卵も入っていました。体内から取り出したものっぽい。
そこからドリアンの屋台までそぞろ歩き。この辺りはゲテモノ料理で有名ですが、いました、コブラ。うーんやっぱり気味悪い。食べようとは思わないなあ。
ジャカルタ市はドリアンの路上販売を厳しく制限しています。ここマンガブサル通りはちゃんと商売が認められた場所。でも売られるのは5時から。
夜7時半、どの屋台もみんな大賑わい。お客も真剣にドリアンを選んでいます。ここではおおまかに2種類売られていて、ひとつは国産、メダンのもの。小ぶりなのが1個400円くらい (たぶん外国人価格)。もうひとつはタイのモントーン種、輸入品だし実が大きいのでけっこう高い (1000~2000円)。
この騒がしい路上で周りのインドネシア人と同じように屋台のイスに座り、みんなでワイワイ言いながら食べたからなのか、ほとんど臭いは気になりませんでした。お店のご主人にお任せしたドリアンはどれもクリームのようにとろける味わいで、これまで買っていたスーパーのパッケージ売りのものとは大違い。
甘さも十分あるし、インドネシア人がドリアン大好きなのがよくわかりました。メダンのドリアンは小ぶりで細かいトゲトゲがビッシリ。実はトロトロでスモーキーな風味を感じつつ甘さとやや酸っぱさも感じる、納得の味。
トゲトゲが大きめのモントーンは、さらに癖のないストレートな果物よりの甘さでした。どちらかというとモントーンの方が好きかな。まあ高いしな。
ちなみにドリアンを食べた後の手の洗い方ですが、皮の内側に実を取り出したくぼみがあるのでそこに水を入れ、そこで指先を洗うと臭いが取れるのだそうです。
マンガブサルで土曜の夜9時なんてまだまだ宵の口。レストランはまだまだ混雑しているし、小さな子供連れの人もたくさんいました。なんだかお祭の夜みたいでした。
緑の地獄
中華料理屋でジャージャー麺をオーダー。あれ?イメージと違う。とりあえず混ぜてみると下から大量のキュウリが。苦手なのでこれは辛い。
表面だけ食べようと麺を持ち上げるも、これ素麺だ。麺がくっついているから持ち上がらないし引っ張ると細いから切れる (泣)。
ソースを全体に絡ませないと麺が離れないのだけれど、これ以上キュウリエキスの侵入を許す訳にはいかない。
格闘すること1分。早々に諦めて、表面だけサラッと食べて終了。オツ・・・
バタック料理 in ジャカルタ
北スマトラ州(州都メダン)に広く住み、頭の回転が早くて口達者で歌が大好きで知られるバタック族。キリスト教徒が多くバタック料理では豚肉がよく食べられます。
そんなバタック料理のレストランをラポ (Lapo) といいますが、実はジャカルタの自宅の近くにラポが集まる場所があったので、夕立のあと蒸し暑い中てくてく歩いて行ってきました。
豚肉を塩胡椒でシンプルに焼いたパンガン (Panggan)。これがまたシンプルで美味い。豚肉ってやっぱり美味しいな。
血を使った赤いソースがついてこないのは残念でしたが、テーブルにはこれぞバタック料理の命ともいうべきアンダリマン(ワイルドペッパー、バタックペッパー、山椒?)のソースが。酸味があってピリッと辛くてお肉によく合います。
その血も使っているという豚肉のシチューというかカレーはサクサン (Saksang)・・・と思っていましたが、メニューにはサグサン (サングサン、Sangsang) とありました。同じなのかな、ちょっと違うのかな?
豚足スープはコラーゲンたっぷり。メニューにはソプ・ベー・ドゥァ (Sop B2) と書かれていますが、B2は豚 (バビ、Babi) の隠語です。ちなみにこのお店、ソプ・ベー・サトゥ (Sop B1) もありました。B1といえばバタック語でビアン (Biang=犬) のことです。
どれも一皿20000ルピア (180円)。大満足でした。
お店の前のドリアンアイスクリームのワゴンで「ひとつちょうだい」と言ったら3スクープ盛られて10000ルピア (90円)。これが口に入れるとサラッと溶けて甘さ控えめ、ドリアンの風味もけっこうナチュラルのものに近くて、大当たりでした。
食事の後は路上のカキリマ (移動屋台) をのぞきながらのんびり帰ってきました。カキリマの食事はまだ試してないなあ。料理は火を通しているから大丈夫だと思いますが、お皿を洗う洗面器の水が昼間見るととんでもないことになっているので・・・。
マナドのお菓子2
その1に続いて、ジャカルタのマナド料理屋 Beautika でマナドのお菓子を買ってきました。どれもこれも美味しいんです。
■パネクッ (Panekuk) 緑色
もっちり&しっとりのクレープ生地でココナッツのあんこ(ウンティ)をくるんでいます。ひと口食べれば口の中が幸せ。
■コピコピ (Kopi-kopi) 茶色
しっとり&かなりきめ細かなパンケーキ。そのままだと口の中の水分をかなり持っていかれますが、お茶と一緒に食べればサラッと溶けてなくなります。甘さ控えめ。
■コヤブ (Koyabu) 葉っぱに包まれた
中身はココナッツフレーク。ウンティというよりはグラメラ(椰子砂糖)を煮詰めたような甘いのが入っています。甘くてくどくて虫歯に響く。1個食べたら大満足。
■アパン (Apang) 小さな丸
小麦粉の揚げパンかな。あんこなし、素朴な甘さ、松の実が少し。揚げたてはきっと絶品だろうな。子供の頃こういうのを食べた記憶が。懐かしさ No.1。
■ビアポン・ウンティ (Biapong Unti) 大きな丸
ウンティが入ったあんまん。ウンまん? ウンティはこってり強烈な甘さなのでカロリーが恐ろしいことになっていそうですが、でもだからこそ美味しいんですよね。
どれも1個80円くらい。トラジャコーヒーと一緒に全部美味しくいただきました。
スープ!スープ!
インドネシア料理はスープも充実しています。スープ好きとしてはあれこれ食べ歩きが楽しいです。
1. ソプ・ブントゥッ
Sop Buntut はインドネシアを代表するオックステールスープ。高級店から町の食堂までいろいろな場所で食べられますが、ボゴール・カフェのものが別次元の美味しさでした。その洗練された味は、ヨーロッパのレストランで出される「けっこう手間ひまかけてるな」と思うコンソメスープにもひけをとりません。まあ高いんですけどね(1500円くらい)。
普通のお店だと300~600円くらい。骨の欠片でザラザラするとか脂っこいとか、ボゴール・カフェが「洗練された味」なら、普通のソプ・ブントゥッは「庶民の味」。写真は我が家の隣の庶民的な食堂と、Pondok Suryo。
2. ソト・アヤム
Soto Ayamはインドネシア人のソウルフードとも言えるチキンスープ。ちょっと黄色っぽくてパクチーと揚げタマネギとゆで卵、そしてもちろん鶏肉が入っています。味はチキンのダシがよく出ていますがわりとあっさりめなので、自分でライムを絞ったりチリソースやケチャップマニスを入れて好みの味に整えます。自分はいつもシンプルにライムのみ。ご飯と一緒に食べるのが定番です。
サテ・カンビン屋 Jaya Agung のが美味しかった。きわめて普通、いや、王道の味でした。
Soto Ayam Bangkong は店名のとおりソト・アヤムで勝負しているお店。19,000ルピア(160円)でこの味は納得の美味しさでした(ご飯も入ってこのお値段!)。もっとも、ソト・アヤムって爆発的に美味しい料理ではないんですよね。ただ、またくり返し食べたくなる味というか。言うなればお茶漬け的な。
3. ソト・ブタウィ
インドネシアでは地名がつけられた郷土料理としてのスープが各地にあります。ジャカルタの場合はSoto Betawi。牛のスープで、ココナッツミルクで白濁しているのが特徴です。
だいたいどのお店もメニュー写真では牛肉が盛り上がるほど入っていますが、実際はパッと見スープがなみなみと注がれているだけ。意外と器の底には牛肉がたくさん沈んでいるものの、メニュー写真とのギャップでけっこうがっかりする料理のひとつかもしれません。味は良いです。
Batavia Cafe
Cafe Betawi
Remboelan
4. バッソ
BaksoまたはBaso。肉団子(魚含む)のことですが普通はスープとして出てくるのでスープのカテゴリーかなと。実はほとんど麺も入っているんですけどね。団子のラインナップもスープの味もお店によって千差万別。繁盛しているお店とそうでないお店の落差が激しいです。
Bakso Total Solo。とっても美味しい肉団子。オススメ。あ、麺はポソポソ。
BASO。どこかのフードコート。チープな味。
Lapangan Tembak Senayan。評判良いので行ってみたけど、普通。
Bakso Akiaw 99。もっとバッソだらけのを頼めば良かった。美味しい。大繁盛店。
Afung。スナヤンシティーのフードコート。いまいち。肉団子はホウ砂問題もありますね。
5. ソプ・スムスム
インドネシアにはいろいろなスープがありますが、骨髄 (Sumsum) スープがあることを知ったのはつい最近。あるサイトでは「ソプ・スムスムの行くべき13店」なんて紹介もされているので、確固としたジャンルなんでしょう。とりあえず2店トライしました。
Pak Tardjaは蒸し暑くうす暗い店内で吹き出す汗を気にもとめずただひたすらストイックにソプ・スムスムをむさぼるお店。ストローは巨大な牛の骨から骨髄を吸うため。お肉もまあまあ付いています。スープはさすがにダシが濃くて美味しい。羊の骨スープやサテもあります。
Sumsum 468はジャカルタに3店舗を構える人気店 (たぶん)。お肉がまったくついておらず、そのかわりゼラチン質がたくさん入っていました。もちろんストローで骨から直に吸う楽しみも。この2店をくらべたらPak Tardjaの圧勝。
6. チョト・マカッサル
モツの煮込みスープです。香辛料が独特のようで、自分で作ってもこの味は出せないだろうなと思う複雑で重層的な味と香り。あるサイトには「レモングラス、カヤツリグサ、コリアンダー、ヒメウイキョウの実、赤ワケギ、ニンニク、月桂樹、サンバル」が使われると書かれています。
7. ソプ・コンロ
牛スペアリブのスープ。チョト・マカッサルと同じくマカッサルの郷土料理。こちらはお肉なのでモツよりシンプルでストレートに美味しい。
8. カリー・カンビン (アチェ)
ヒツジのお肉・臓物のスープ。ミー・アチェと同じくちょっとクセになる魔法のハーブが使われていると噂されているお店 (Hasan 3) のもの。美味しかったけれど、ミー・アチェの破壊力に比べるとおとなしめ。
9. 豚足スープ (北スマトラ)
豚も食べるバタック人の料理はどれも美味しいです。豚足スープも。まさかイスラムの国インドネシアで豚足が食べられるとは思いませんでした。ゼラチントロトロの豚足、うまし。
10. クア・アサム (マナド)
使われる魚はいろいろですが、基本は酸味の強いさっぱりスープ。いくらでも飲めます。辛かったり甘かったり脂っこかったり、しつこい料理が多いインドネシアにあって、マナドのこのスープはまさに癒やし。地元の人にとっては地味な存在かもしれないけれど、自分の中ではインドネシアの多様性と懐の深さをあらためて知った一品。
インドネシアでアラビア料理
ジャカルタのマンガライ駅にほど近いレストラン「ハドラマウト」。ハドラマウトといえばアラビア半島の南側一帯。サウジアラビアにいた自分にとって、とても懐かしい地名です。
レビューは賛否両論。まあ異国の地ですからね。カブサやマンディーがあるだけでまずはすごい。そしてやはり本場で食べるものにくらべたらどうしても劣るのは仕方ない。その辺りは織り込み済みで、お店おすすめの羊のマンディーをいただきました。
お肉はだいぶしょっぱい。いまいち。でもお米はかなりがんばっています。噛めば噛むほど美味しい感じは、サウジアラビアで食べるものにも匹敵すると思いました。久しぶりにひたすらお米を食べましたよ。
一緒に頼んだホンモスはちょっと水っぽくてダメでした。しかも5万ルピア(450円)って・・・。マンディーが10万ルピアなのに。一皿がかなり多いし、何人かで来たいお店ですね。車座になって食べるあちら風スタイルの席もたくさんありました。
ちなみにアラブ人のお客も多いのでしょう。店員がインドネシア人同士なのに簡単なアラビア語で話していました。マーフィー(ない)とかバーギー(残り)とか。サウジ方言ですね。最後は当然のようにファトゥーラ(お勘定)も通じました。シュクラン(ありがとう)と言ってお店を出たのは当然です。
コブラ!
マンガブサルでついに禁断のコブラを口にしました。こんがり焼き上がったサテをおそるおそる食べましたが、意外や意外、コリコリとよくしまったクセのないお肉で、正直美味しい部類でした。かごの中でうごめいているのを見なければ、普通に美味しくいただけます。
赤い飲み物は生き血です。しぼりたて。でもほとんどは甘いお酒で、血の味はしなかったです。いや、自分はほんのちょっとだけしかいただきませんでしたが。まあゴクゴク飲むものでもなさそうですけど。
貴重な食体験でした。やっぱり自分はコブラよりドリアンの方がいいな。今日のドリアンは大当たりでした。クリーミーで甘くて。よく考えたらいつも大量のコブラを横目にドリアンを食べているんだな。ヘンな感じ。
ジャムウ
ジャムウ (Jamu) をご存知でしょうか。インドネシアに古くから伝わる伝統的な生薬で、天然ハーブを中心にハチミツや果物を調合し、健康増進や治療を目的として飲んだり、湿布として使われたりしてきました。
Suwe Ora Jamu は、ジャムウを主力メニューにしている喫茶店です。メニューを見てもあれこれ迷ってしまうので (ほぼインドネシア語だし)、初めて来たこの日は、ジャムウ7種類お試しセットを頼んでみました。
その7つとは、Kunyit Asem、Beras Kencur、Wedang Jahe、Sari Jamu Sehat、Alang-Alang、Rosella、Green Tamarind。Google翻訳で調べても出てこない単語があって、どれのことかわからないのもありますが、とりあえず味の感想を。
・半透明
甘みも酸味もほとんどなくトロンとした液体。フルーツの種っぽいつぶつぶがありましたが噛めるほど大きくはない。なんなんでしょう。何に効くのかもよくわからない。
・白
かすかに甘酸っぱい。色からしてお米?日本でも米麹は体に良いので、たぶんお肌に良いとかそんな感じでしょうか。
・濃い黄色
ターメリックです。苦みばしった味。ウコンの力ですね。これは肝臓に効きそう。
・薄い黄色
ジンジャーティー。これだけホット。喉がカーッと熱くなります。風邪をひきそうな時はこれですね。
・ピンク
アセロラドリンクみたいに甘酸っぱくて一番美味しかったです。ローズヒップとかかな。
・茶色
カラメル味の咳止めシロップみたいな味でした。というかそれじゃないかな。
・緑
アロエをすりつぶしたもののようでした。苦味はないですがちょっと青臭くて飲むのにエイヤッと勇気が必要。一番まずくて一番身体に効きそうな味。
ということで、次は緑のやつを頼んで一気飲みしてみようかなと、そんなことを考え中。
ステーキのお店 in ジャカルタ
ときどき無性にお肉が食べたくなるものの、インドネシアの物価を考えるとやはりステーキハウスは高いので、お店のレパートリーがぜんぜん増えません。とりあえずここまでのまとめ。
■Holycow!
コスパ最強。サーロイン300g=1100円。お肉の味は申し分なし。ただしつけ合わせのソースが何を選んでもひどい。塩胡椒で焼かれたお肉をそのまま食べるのが吉。難点はつねに混んでいること。
■Outback Steak House
肉良し焼き方良し。とても美味しかった。厚みもあってこれぞステーキって感じ。けれどサーロイン230g=2500円だから当たり前といえば当たり前。
■Tokyo Skipjack
普通に美味しいのだけれど、値段・味ともにHolycowに勝っているところはないかな。USサーロイン200g=1600円。ソースは抜群に美味しい。次はお値段2/3のニュージーランド牛を試してみようかな。
■Ya-Udah Bistro
ドイツ料理店の200gビーフステーキ=680円。コスパ最高。厚切りカットの堂々としたお肉は、脂感少なめでしっかり噛むと美味しさがこみあげてきます。
番外編ですが、ドイツ料理店なのでポークチョップもいただきました。とてもジューシーで想像を超えた美味しさでした。塩がけっこう強めだけれど、これが美味しさの秘訣なのかも。
祝いの膳
ナシ・クニンはターメリックと炊かれ色付けされたご飯。お祝いごとがあると出される料理です。日本では赤飯ですが、インドネシアでは黄色いご飯なんですね。ご飯を円錐形に盛りつけ、周りにおかずを配置するトゥンペンというスタイルは、神聖な山(火山)を模しており、神への感謝を表したものと言われています。
もちろんレストランでは普通に食べることができます(そういえば日本でレストランに赤飯というメニューは見かけませんね)。一人前は小さなものですが、これが大きなパーティーになると盛り付け方も巨大、見ているだけで楽しくなってきます。下の写真はうちの会社のパーティーですが、ご飯が一升くらいありそうでした。
ハナマサ初体験
ジャカルタを訪問していたアチェの知人ふたりと、夕ご飯を一緒に食べました。断食中の彼らにとってはディナーではなくブレックファスト(Break Fast=断食を終えて食べる食事)です。インドネシア語だと "ブカプアサ (Buka Puasa)"。
いいお店を予約してあるからと言われ、連れて行かれたのは "HANAMASA"。そう、肉のハナマサです。インドネシアには25年ほど前に進出し、今ではジャカルタだけでも8店舗くらいあるとのこと。人気店です。
金曜の夕方ということもあり、ここアンバサダーモールのハナマサもかなり混み合っていました。20万ルピア (1800円) という値段は現地食よりだいぶ高いのですが、これでお肉が食べ放題。知人たちも「ラマダン中はお腹ペコペコだから元が取れる」と笑っていました。
ふってわいたお誘いでしたが、しゃぶしゃぶと焼き肉を同時に楽しむという、なんとも豪勢な花金となりました。ああ満腹。
アラブ料理でブカ・プアサ
ラマダン終了目前の最後の金曜日、職場のスタッフと連れ立ってアルジャジーラレストランへ「ブカ・プアサ」しに行きました。
中東ではイフタール、こちらではブカ・プアサと言いますが、ラマダンの日没後に最初に食べるご飯のことです。英語ではファスト(断食)を解く(ブレーク)のでブレックファスト。
タブーレサラダ、ホンモス、ムタッバル、アラーイス、ミックスグリル、カブサ、マンディーとどれもなかなか美味しく、中東で食べるのと遜色ありませんでした。
カブサとマンディーはサウジアラビアの代表的なご飯料理ですが、それぞれ意外とお肉がたくさん入っていて、とくにカブサのゆでた羊はとろけるような美味しさでした。
久しぶりに、ヒツジって美味しいなあとしみじみ思いました。美味しすぎてマンディーの写真忘れたなあ。また行こうっと。
静かなイタリアン
ふとピザが食べたくなって、ダルマワンサスクエア近くの閑静な通り沿いにある Patio というイタリアンのお店へ。
ピザの生地は薄め、周りはパリパリ。4種のチーズが載ったピザを選んで正解でした。カプレーゼサラダとムール貝のパスタも普通に美味しかったな。
シックにまとめられた店内と緑あふれる中庭が、ジャカルタの喧騒をしばし忘れさせてくれました。また行こう。
激甘スイーツ
マルタバ (Martabak) の有名店、Markobar に行きました。ジョコウィ大統領の息子さんが経営しているお店だそうです。ベースは小麦粉の焼き菓子で、ずいぶんモチモチしていて甘さは控えめ。これだけでも美味しいです。とくに周囲のパリパリ部分。しかしトッピングあってこそのマルタバ。
焼き上がったベースは8等分するのでトッピングは最大8種。この日はチーズx1、チョコ系x7という布陣に。キットカットはまだしも、ハーシーズもキャドバリーもチョコはチョコだし、違いがいまひとつわかりません (5人で行ったので自分はチョコ一切れ、チーズひと口いただきました)。感想は・・・、ひたすら甘い・・・。
でもこれ、作っているところを見ていたら、さらに練乳をかけるオプションもあって、さすが、甘いもの大好きなインドネシア人だなあと、もう完全白旗でした。
シュラスコ
言葉の響きか単になんとなくなのか、いつかシュラスコが食べたいなと前々から思っていたのですが、意外にもここジャカルタで実現してしまいました。ジャカルタの南側、クマン地区にある El Asador という南米料理のお店。
実際にはそれほど "典型的な南米料理" がラインナップされているのではないそうですが、シュラスコ、チョリソ、骨付きリブアイにラムチョップと、とにかくお肉を堪能してきました (写真の料理+αを4人でシェア)。
肉は、骨に近いほど美味い。食事は、大地に近いほど美味い。(by 開高健)
南米行きたいなー。。
ドリアン、テイクアウト
今日は何人かでドリアンを食べた後、少し物足りなかったのでテイクアウトに初トライ。ブンクス (インドネシア語でテイクアウト) と言うと、ドリアンの実を取り出しパッキングしてくれます。
メダンのドリアンはもともとほとんど嫌な臭いはしないとはいえ、帰りのタクシーでは車内が臭わないかヒヤヒヤでした。
家に戻って半分食べて、残りはフリーザーへ。凍らせたのを口の中で溶かしながら食べようという魂胆です。明日の朝が楽しみ。
追記:翌日、凍らせたのを食べました。食感は冷凍したチーズケーキを食べている感じ。サクッと歯切れもよく、溶けると甘くてクリーミー。これは美味しい!
フィロソフィ・コピ
ブロックMになんだか小汚いカフェがあるなあと以前から思っていたのですが、実はこのカフェ "Filosofi Kopi" は、2015年に公開されインドネシア・ムービー・オブ・ザ・イヤーにも選ばれた同名映画の撮影場所として、つとに有名なカフェだったのでした。
外観と違って店内はとってもオシャレな雰囲気。コーヒーは酸味がキリリと効いたもの。映画のストーリーからして豆はアチェのものでしょうか。なかなか美味しかったです。
ドリアンかき氷
ドリアンかき氷で頭がキーン。夏休み感もオリンピック感もないジャカルタで、ようやく8月を感じました。
麻婆豆腐 in インドネシア
麻婆豆腐が好きですけれど、花椒が効いたものとなると、あるようでなかなか出会えません。華人の多いジャカルタですから、ないわけないと思いつつ、ネットであれこれ検索しても、出るのは決まって Lac Mei Che (辣妹子)。
先週ようやく行ってみて、ひとくち食べたらすぐに納得。味良し辛さ良し。花椒のしびれる辛さがたまりません。他の料理もどれも美味しく、当分ここで楽しめそうです。
Lac Mei Che=中辛。花椒がピリリ。
Paradise Dynasty=甘口。辛さほどほど。
俺の餃子=甘口。優しい味。
店名失念@バリ島=甘口。かなり甘い。
Wan Wei Xian=中辛。唐辛子の辛さ。
Bubur Kwan Tong=甘口。ほぼひき肉料理。
インドネシアってそもそもあまり辛い麻婆豆腐がないような。辛いのは辛いけれど、その前にまず甘い。これはきっとインドネシア人の嗜好なんでしょうね。
激安ステーキハウス
ジャカルタの国家防災庁の近くにある激安ステーキハウスに行ってきました。これまでHoly Cow!というお店が肉質・ボリューム・味をトータルで見てコスパ最強と思っていましたが、単純に値段だけで言えばこの Waroeng Steak & Shake が不安になるほどコスパが高いです。
写真のブラックペッパーステーキ、たぶん200gくらいあると思いますが、29,500ルピアって税金10%ついても260円。安すぎるのもまた恐ろしい。きっと何か裏が。いやいや・・・。
実際食べてみると、肉叩きすぎ&煮込んじゃった感&超濃いめの味付けで、ステーキというよりむしろ懐かしの鯨の大和煮みたいな味でした。これはこれで逆に老人や子供には食べやすいんじゃないかなと。この値段でステーキ然とした料理を提供してくれることにまず感謝です。白ご飯たのめばよかったな。
辣妹子 Lac Mei Che
先日麻婆豆腐の食べ比べで紹介した辣妹子 (Lac Mei Che) というお店。花椒の効いた麻婆豆腐以外にも美味しいものがたくさんあります。
鴨血炒韮菜は鴨の血を固めたものとニラの炒め物。鴨の血は思っていたほどクセもなく、プルプルした食感が未体験の味でした。
豆腐の生地(たぶん)で豚肉の甘辛炒めを包んで食べるのも美味しかった。スッポンとかホルモン系はまだ試していませんが期待大。
火鍋も有名です。赤いスープの表面は熱い辣油なので要注意。自分は一口目で「ブホッ」てむせてしまいました。鍋用にエビを頼んだら生きたまま串刺しで出てきて、どれもビチビチ動いているしどうしたらいいのか戸惑っていたら、見かねた店員が鍋に入れてくれました。
当然熱湯でエビが暴れるため、串に刺したまま投入し、10秒ほど、エビが息絶えるまで串を離しませんでした。目の前で見てしまうと、なんとも食べづらい。いやさすがに新鮮プリプリで美味しかったのですが。
炒飯もレベル高し。スッポンでおなじみの萬味香 (Wan Wei Xiang) の炒飯はお米が一粒一粒立っていて噛めば噛むほど美味しかったですが、ここの炒飯はお米がふわっとしていて、味もそうですが食感が抜群でした。ちゃんとしたレストランはそもそも良いお米を使っているんでしょうね。
野菜あんかけ焼きそば野菜抜き
職場に野菜が苦手な人がいて、一緒にお昼を食べていても、ネギ抜きとかキュウリ抜きとかいろいろお店に注文をつけているのですが、野菜あんかけ焼きそばの野菜抜きを注文した時は、さすがにこれは無理なんじゃ、と思ったのもつかの間、店員は即OK。そして、すごいビジュアルの料理が運ばれてきて、これにはもう感動するしかありませんでした。融通がききますね、インドネシア。
にぎやかな食卓
ちょっと小腹が空いた時は、ソト・アヤム (チキンスープ) などスープのお店がうってつけです。あっさりスープにナシ (ご飯) もつけて、サラサラッとお茶漬け感覚でいただくのもいいし、一緒に運ばれてくるサイドディッシュをふたつ、みっつとつまむのもいいですね。お店が繁盛するかどうかの鍵は、実は本体よりサイドディッシュなんじゃないかなと。そんなお店を3店。いずれもジャカルタ。
■Soto Ayam Bangkong
ソト・アヤムのザ・スタンダードといったお店。繁盛しています。貝の煮込みの串刺しも美味しい。串モノのお会計は食べた分だけ。
■Soto Kudus Blok M
ソト・クドゥスはやや甘めの味付け。実はどんな味がスタンダードなのか知らないのですが、でも美味しかった。煮込みタマゴ最高でした。
■Rawong Nguling
東ジャワ名物の黒いスープ、ラウォン。スープの中には柔らかく煮込まれた牛肉がゴロゴロ。サイドディッシュの黒い何かはあまりにも黒々しくて手が出せませんでした。青いタマゴはアヒルのタマゴの塩漬け。スープにご飯と一緒に入れると美味。
ソーセージ@The Dutch
ジャカルタのパシフィックプレイスの南側にあるお店 The Dutch で、仕事終わりに同僚と夕食。まず頼んだのはソーセージの盛り合わせ。
どれも個性があって美味しかったです。ラムソーセージのハーブの香りも、チョリソーのスパイシーさも。でもこの日一番のお気に入りは、白いチキンソーセージ。
こんなに美味しいチキンソーセージは初めてでした。モチモチした食感、十分な旨味、適度な脂感、鼻腔をくすぐるおこげの香ばしさ。
実は続けて頼んだBBQポークと鴨のローストが、これまたモチモチ&旨味の嵐で、久しぶりに感動するほどの美味しさでした。
しめはオランダ名物の焼き菓子、ポッフェルチェ。ふわっと広がる小麦粉の香り、ほんのり甘くて温かくて、心からほっこりする美味しさです。必食。
トータル大満足。でもまあ飲み物(1人ビール、2人ジュース)込みで1人40万ルピア (3200円) ですから、これで美味しくなかったら怒りますけどね。
ステーキ&とろけるチーズ
ラクレットといえばアルプスの少女ハイジでおなじみの、例のあのとろ~りとろけるチーズのこと。想像すると思わずヨダレが出てしまう食べ物として、その破壊力は業界トップクラス。
そしてステーキ。これはもう有無を言わさぬ食べ物界の皇帝。余分なものを極限まで削ぎ落としたそのストイックな様は、シンプルなれど純化を極めた肉料理の極北。
なんとこのふたつを合体させるという暴挙に出たお店がジャカルタにあります。その名も Willie Brothers Steak House!豪快に焼いたステーキの上に、熱々のとろけるチーズをパイルダーオン!
果たしてお皿の向こう側に何が見えるのか。待っているのはシャングリ・ラか、それともパンドラの箱なのか?!
・・・と、少々興奮しつつ料理をオーダーし、待つことしばし。ステーキのお皿とチーズが到着、眼の前でチーズをお肉にドロリとかけてくれ、いざ実食。
ステーキの焼き方はなかなか良かったけれど、改善の余地あり。注文はミディアムレアでしたが実際はほぼレア。それはいいのですが、もう少し中まで熱が通っているとさらにお肉がねっとりして美味しかったでしょう。
ステーキなんて塩胡椒だけでいいのに、塩胡椒は微量で、甘いBBQソースが載っていたのは残念でした。肉質がよかっただけにちょっともったいなかった。でもチーズに甘いソースが合わないでもないなと思ったのも確か。
焼けてとろけたチーズの熱々感は想像通りの素晴らしさでした。香ばしいおこげと立ち上るチーズの濃厚な香り。でも、チーズって意外とすぐ冷えてしまうのですね。トロトロしてたのは最初の数分だけでした。温めたお皿に盛ればいいのに。
総論としては、とっても美味しかったです。というか、味云々よりもこいつを食べたんだという満足感がすごかった。チーズ好きならぜひ。
ソーセージ三昧
先日、The Dutch でソーセージに舌鼓をうったばかりですが、なんだかまた無性にソーセージが食べたくなり、連日で行ってきました。
■Paulaner Brauhaus
グランド・インドネシアの中にあるドイツ料理のお店。メニューにはいろいろ本格的なドイツ料理がありますが、ここはやはりソーセージの盛り合わせ一択。Nurnberger、Debreziner、Wiener、Thuringer の4種にたっぷりのザワークラウト。
ソーセージってだいたいどれも美味しくて、最初の一口目で「こんなに美味しいものいくらでも食べられる!」って思うんですけれど、なにしろ味が濃厚なので、意外とすぐ飽きがくるというか。この一皿もそんなに量は多くありませんが、美味しく食べられる限界でした。きっとビールと一緒に食べるものなんだな。いや、でも美味しかったです。おすすめ。
■Die Stube
お洒落なお店が軒を連ねるクマンにある、これもドイツ料理のお店。昨日の今日なので実はポークチョップとかポークナックルもいいなと思いましたが、ここは踏んばってソーセージの盛り合わせをオーダー。名前は不明ですが5種。ニュルンベルガー、茹でたの、焼いたの。太いやつはなんなんだろう。
もうね、そりゃ美味しいですよ、ソーセージですもん。とにかく味が濃厚なんです。塩辛いという意味ではなく (まあ十分塩辛いですけど)、とにかく濃厚。さすがにこの量はきつかった。つけ合わせがクリームスピナッチとドイツ風パスタ (?) というのもコッテリに拍車をかけました。ザワークラウトって偉大。
あ、テーブルにあったマスタードが美味しかったです。最後はソーセージにたっぷりつけて酸味まみれにして食べきりました。もうしばらくソーセージはいいな。。