A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

なんと!ポークシャシリク@カラカルパクスタン

カラカルパクスタンはタシケントなどにくらべ、カザフスタンやロシア文化の影響が強いのか、現地スタッフにもお酒 (ウォッカ) を飲む人がけっこういるし、バザールに行くと豚肉もわりと大っぴらに売られています (看板はロシア語:スヴィニーナ=豚肉)。

タシケントでもアライバザールの一角で豚肉が売られていますが、どらちかというと隅っこの方で細々営業といった印象です。

また、少なくともウズベキスタン料理メインのレストランでは、豚料理はないと思います (過去に調べたこともありましたが見つからず)。

ヌクスの場合、やはり豚料理はポピュラーではないと思うものの、今回訪れた「ネオレストラン (Neo Restaurant) *Map」は、調べ始めてすぐに見つけることができました。

ポークソテーやポークのシャシリクがあり、お酒も飲めるため、Googleマップのレビューを見ると欧米人から好評を博しているようです。店内は煙草の煙の臭いが玉に瑕。

もちろん自分の目当てもポークのシャシリク。まさかウズベキスタンを代表する料理の、豚肉バージョンをいただくことができるとは。

結論から言うと、素晴らしく美味しかったです。羊肉 (ラム) も好きですが、豚肉のあっさりした旨味、クセがなく軽くて甘味のある脂身を、久しぶりに思い出しました。

しかも焼き加減が絶妙。焼きすぎてお肉が真っ白で固くなっていたら嫌だなと、半分諦めの境地で待っていましたが、このお店、予想外に焼き方が上手でした。

ひと口かぶりつくと熱々の肉汁があふれ、ジューシーかつ柔らかな焼き上がり。炭火焼きでこれは、本当に素晴らしいとしか言いようがありません。

1串150g (3万スム/360円) ✕2本=300g、最後のひと口まで豚肉の美味しさを堪能しました。再びヌクスに来ることがあれば、ぜひまた来たいお店です。

* * *

イスラム圏にあるローカルの豚料理といえば、インドネシアのバタック料理を思い出します。懐かしい気持ちで再録。

バタック料理 in ジャカルタ

北スマトラ州 (州都メダン) に広く住み、頭の回転が早く口達者、歌が大好きなことで知られるバタック族。キリスト教徒が多く、バタック料理では豚肉がよく食べられます。

そんなバタック料理のレストランを「ラポ (Lapo)」といいますが、実はジャカルタの自宅の近くにラポが集まる場所があったので、夕立のあと蒸し暑い中、てくてく歩いて行ってきました。

3品頼みましたが、料理はどれも一皿2万ルピア (180円/2016年当時)。豚肉を塩胡椒でシンプルに焼いたパンガン (Panggan)、これがまたシンプルで良い。豚肉ってやっぱり美味しいな。

血を使った赤いソースがついてこないのは残念でしたが、テーブルにはこれぞバタック料理の命ともいうべきアンダリマン(バタックペッパー)のソースが。酸味があってピリッと辛くてお肉によく合います。

その血も使っているという豚肉のシチューというかカレーはサクサン (Saksang)・・・と思っていましたが、メニューにはサグサン (サングサン/Sangsang) とありました。同じなのかな、ちょっと違うのかな?

豚足スープはコラーゲンたっぷり。メニューには「Sop B2 (ソプ・ベー・ドゥァ)」と書かれていますが、B2は豚 (バビ) の隠語です (Babi=Bが2つ)。ちなみにこのお店、「Sop B1 (ソプ・ベー・サトゥ)」もありました。B1といえばバタック語でビアン (Biang=犬) のことです。

お店の前のドリアンアイスクリームのワゴンで「ひとつちょうだい」と言ったら3スクープ盛られて1万ルピア (90円/2016年当時)。これが口に入れるとサラッと溶けて甘さ控えめで、ドリアンの風味もけっこうナチュラルのものに近くて、大当たりでした。

食事の後は路上のカキリマ (移動屋台) をのぞきながらのんびり帰りました。カキリマの食事はまだ試していません。料理は火を通しているから大丈夫だと思いますが、お皿を洗う洗面器の水が昼間見るととんでもないことになっているので・・・。