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~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

インドネシアのスープまとめ

タイのスープ (+カレー・鍋) はコチラでまとめたので、タイの前に2年ちょっと暮らしていたインドネシアのスープをあらためて。詳細は本ブログのカテゴリー「海外の生活」から「インドネシアのグルメ・ジャカルタ編」やそれ以外の地域 (アチェやバンジャルマシン他) でまとめてあるので、ご興味あればぜひご一読を。

ラウォン
"Rawon"は東ジャワ州の州都スラバヤの名物スープで、見た目は真っ黒。ゴロッとした牛肉は柔らかく煮込まれ、奥深い味のスープはご飯との相性もバッチリです。アヒルの塩卵を入れて食べるとさらに美味しく、激辛チリソースを適量混ぜて食べると一気にローカルグルメ感が出て、この変化の妙も楽しいスープ。個人的には数あるインドネシアのスープの中で、一番好きです。

ソプブントゥッ
"Sop Buntut"はインドネシアを代表するオックステールスープです。高級店から町の食堂までいろいろな場所で食べられますが、ボゴールカフェのものが別次元の美味しさでした (お値段も別次元=約1500円)。その洗練された味は、ヨーロッパのレストランで出される「けっこう手間ひまかけてるな」と思うコンソメスープにもひけをとりません。

ソトアヤム
"Soto Ayam"はインドネシア人のソウルフードとも言えるチキンスープです。鶏の出汁がよく出ていますがわりとあっさりめなので、自分でライムを絞ったりチリソースやケチャップマニスを入れて好みの味に整えます。ご飯と一緒にいただくのが定番。写真はご飯込みで19000ルピア (当時のレートで160円)。アヤムカンプン (地鶏) を使うお店も。

ソトクドゥス
"Soto Kudus"はソトアヤムと同じくチキンスープで、中部ジャワ州の都市クドゥスの料理です。やや甘めの味付けで、優しい味わいでした。【注】写真のスープはジャカルタのレストラン (Soto Kudus Block M) でいただいたものです。ネットでは、ソトクドゥスはバリ島の料理でお肉は水牛を使うという情報もありました。違うものなのかな?

ソトバンジャル
"Soto Banjar"は南カリマンタン州の州都バンジャルマシンの郷土料理です。味はあっさりめのチキンスープで、ほぼソトアヤムですが、もうひと味コクを足したような旨味も。ロントン (お米をギュッと固めたお団子) が入っているのが特徴なのかな。揚げポテトが入っているとさらに美味しいです。バンジャルマシン旅行中は毎日のように食べていました。

ソプキジャン
バンジャルマシンでいただいた、鹿 (キジャン) を使ったスープ、"Sop Kijang"。鹿肉はわりと淡白。というか量が少なくてそこまで味わうことはできなかったなと。

ソトブタウィ
インドネシアでは地名がつけられた郷土料理としてのスープが各地にあります。ジャカルタの場合は"Soto Betawi"。ココナッツミルクを使ったまろやかな牛スープです。メニュー写真だとだいたいお肉が山盛りにしてあるので、テーブルに運ばれてきた実物はギャップが甚だしく、がっかりする料理の代表かもしれません。でも意外と器の底には牛肉がたくさん沈んでいるので、安心してください。

バッソ
"Bakso"または"Baso"。肉団子 (魚含む) のことですが、普通はスープとして出てきます。麺が入っていることも多いので、ほぼラーメン感覚。団子のラインナップもスープの味もお店によって千差万別、繁盛しているお店とそうでないお店の落差が激しいです。中には大きな団子の中に小さな団子が入っているトリッキーなバッソも。

バッソマンクヌガラン
"Bakso Mangkunegaran"は中部ジャワ州スラカルタ (ソロ) にあるマンクヌガラン王宮 (マンクヌガラン公国) の名を冠した肉団子スープです。ソロに旅行した時にいただきました。普通のバッソとの違いはよくわかりませんが、より自然な美味しさだったという記憶が。

ソトババット
"Soto Babat"は牛モツ (胃袋) のスープです。クセの強い味を想像していましたが、臭みは一切なく、レモングラスなど爽やか系のハーブも使われていて、とても食べやすく美味しいスープでした。

ソプスムスム
インドネシアにはいろいろなスープがありますが、骨髄 (Sumsum) のスープ "Sop Sumsum" はあまり知られていないのではないでしょうか。ストローを使って巨大な牛の骨から骨髄を吸うのは、なんともワイルドな体験。スープは骨髄の出汁が濃くて美味しいです。お肉もまあまあ付いています。

チョトマカッサル
"Coto Makassar"はスラウェシ島マカッサル名物の牛モツ煮込みスープです。香辛料が独特で、複雑で重層的な香りとよく煮込まれたモツは、クセになる味わい。あるレシピサイトには「レモングラス、カヤツリグサ、コリアンダー、ヒメウイキョウの実、赤ワケギ、ニンニク、月桂樹、サンバル」が使われると書かれていました。

ソプコンロ
"Sop Konro"は牛スペアリブのスープで、チョトマカッサルと同じくマカッサルの郷土料理。骨付き肉なので、かぶりついて食べる楽しみがあります。

グライカンビン (カリーカンビン)
ヒツジのお肉・臓物のカレースープ。アチェ州で連れて行ってもらったお店 (Hasan 3) のものは、あまりに美味しいので、その昔ミーアチェに使われていたという魔法のハーブが、こっそり今も使われていると噂されているのだとか。

スィールボー
"Sie Ruboh (Daging Rebus)" はアチェ州アチェブサールの郷土料理。お肉のシチューですが、とにかく酸っぱい。お肉もスープも。なぜならお酢を入れるから。この料理、作ってからなんと1ヶ月、いやそれ以上ももつんだそうです。恐るべし、お酢。1度食べて好きになり、2度めにアチェに行った時にまた頼んだら、同行したインドネシア人 (アチェ人) に「こいつわかってるな」とニンマリされました。

ミーアチェ・ルブス
アチェ州のカレーヌードル「ミーアチェ」。汁なしの焼きそばタイプ (Goren)、焼きそばタイプの汁多め (Basah)、汁ありのラーメンタイプ (Rebus) があります。写真は大きなカニが乗った"Mie Aceh Rebus"。アチェ州に行くひとつの大きな楽しみでした。

豚足スープ
大多数がイスラム教徒のインドネシアですが、広大な国土にはそれ以外の宗教や文化もたくさん存在します。料理にバビ (豚) を使う地域もいろいろあって、写真はスマトラ島メダンの郊外で食べたバタック料理のひとつ。バタック料理はどれも美味しいですが、この豚足スープもゼラチントロトロで美味しかったです。

ミーチェロル
"Mie Celor"は南スマトラ州パレンバンの特産品であるココナッツミルクと、小エビの出汁のスープで提供される、濃厚な味わいのスープヌードルです。 ゆで卵は必ず載っているものなんだとか。

クアアサム
スラウェシ島マナドでいただいた"Kua Asam"。使われる魚はいろいろですが (注文時に選べるお店も、写真はオチ=Oci)、レモングラスやトマトその他で仕上げたあっさりスープ。よく効いた魚の出汁と、塩味と酸味が絶妙な一品。辛かったり甘かったり脂っこかったり、しつこいメニューが多いインドネシア料理ですが、このスープは身体が内側から浄化されるような優しい美味しさでした。

ミーチャカラン
マナドでいただいた、チャカラン (カツオ) の出汁が効いたラーメン、"Mie Chakaran"。塩気のあるカツオのほぐし身が乗っていて、日本人の味覚にもバッチリ合います。マナドは何を食べても美味しかったな。

ミーラオラオ
マナドはキリスト教徒が多数を占める町で、そのため地元のミナハサ料理では豚肉を多用します。"Mie Lao Lao"は塩胡椒で焼いた豚肉と揚げた豚皮が乗ったラーメン。中華料理ではなく、インドネシア料理としての豚肉はちょっとテンション上がります。味も良かった。

ルジャックソト
"Rujak Soto"、ジャワ島の最東端バニュワンギでいただきました。ガドガドサラダにモツ煮込みをかけたような料理で、スープはコクがあってかつスッキリ。茹で野菜と揚げ豆腐がハーモニーを生み出し、見た目よりずっと美味しかったです。ルジャックソトの屋台では、お客の好みに合わせて調理してくれます (野菜の種類、唐辛子、砂糖など)。

ソプイカンバタム
シンガポールの南側に位置するリアウ諸島州バタム島は、魚介が美味しいことでも知られています。とくにバタム風フィッシュスープ (Sop Ikan Batam) は、地元の味として旅人にも人気を博しています。魚の出汁が効いていて美味しいですが、漬物やナンプラーが入っていて、ややクセあり。

ソトムスィル
"Soto Mesir"はその名の通りエジプト風スープ (アラビア語でエジプト=Misr/ミスル)。一般的なインドネシア料理なのか、このお店 (Kambing Bakar Cairo) だけのメニューなのか不明 (店名がカイロなのでこのお店だけかも)。酸味が効いたヒツジのスープでした。

スッポンスープ
生きているスッポンを、注文を受けてからさばき、余分な味付けはせず、シンプルにお酒と醤油で炊いたスッポンスープは、これぞ滋味、本当にいくらでもいただけるお味でした。食べた翌日はスッキリと寝覚めがよく、明らかに調子がよかったです。マンガブサルの中華料理屋 (Wan Wei Xiang Suki) にて。