風景
バンコクのアラブ人街として知られるBTSナナ駅周辺。中東諸国の夏休みシーズン (7~9月) はさらにアラブ人で溢れかえります。看板もアラビア語だらけで自分には目に馴染む光景。
道行く人々の口からはアラビア語が。アラビア半島方言、エジプト方言、ヨルダン方言、どれも懐かしさがこみ上げます。バンコクは暑いんだし旅行中くらいアバーヤ (女性が外出時に着る黒い外套) を脱げばいいのに、なんて思ったりもしますが。続いていくつかレストランの食レポを。
イフタール@シャハラザード
本格的なアラブ料理のお店が並ぶバンコクのアラブ人街。赴任後タイ料理ばかり食べていたのですが、ようやくアラブ料理屋に行きました。あと数日でラマダンが終わるというタイミングでインドネシア人の知人がバンコクに来ていたので、一緒にイフタールをいただくことに。
知人の今回の訪問は、タイの主催者が手配したものだそうですが、滞在先のホテルでは、ビュッフェ料理のどれがハラール (イスラム的に食べてもOKなもの) か表示がなく、この何日かは確実にハラールなものだけ、少量食べていたそうです。なのでお腹はペコペコとのこと。
選んだのは、ホテル周辺でもっともレビュー数が多かったシャハラザード (Shahrazad) レストラン。アラブ人向けのアラブ料理屋ですから、もちろんすべてハラールメニューです。料理の味はどれも悪くなかったです。味はエジプト以上ヨルダン未満て感じ。バンコクで言うと "Nadimos" の方が美味しいと思いますが、あちらはご飯物がないのが残念。
サラダとディップの盛合せ、オクラと羊肉のトマト煮込み、羊肉のせご飯 (カブサ) を2人で完食。プラスお水2本で1360B/4760円は中東の2、3倍でしょうか。仕方ないですね。ターゲットは中東の避暑客でしょうし、海外で日本食が高いのと一緒。
10年ぶりのコシャリ
アラブ人街にたくさんあるレストランの中で、ずっと気になっていたのが、エジプト料理のお店 Nasir Al-Masri。
何が気になっていたかって、"コシャリ" をけっこう推しているんです。自分にとってコシャリといえば、ストレスにまみれていたエジプト生活の象徴のような一品。お店の前を通る時、広げられたメニュー写真のコシャリを見るたび心がザワザワしていました。
基本的にいい思い出はないのですが、古いブログを読み返してみたら、コシャリについて意外にも熱く語っている自分がいました。そうそう、素性は悪くないんです、コシャリって。美味しいコシャリもちゃんと存在するし。
ということで、10年ぶりにコシャリをいただきました。そしてそれは、完全にエジプトのコシャリの味でした。いや、美味しい方のやつです。懐かしさで頭がクラクラしました。当時50円くらいのものばかり食べていた自分にとっては、260バーツ/910円という値段はかなりの驚きでしたが。
やかんはトマトソースとビネガーソース。フライドオニオンの下にコシャリ本体 (お米・スパゲティ・マカロニ・豆という炭水化物爆弾)。トマトソースをたっぷりかけていただきます。アラブ料理に欠かせないピクルスも。