フィジー料理
国の規模からして、トンガよりきっともっと洗練されていて美味しいであろうと期待していたフィジー料理、なかなか思うように食べられません。世界中からツーリストを集めるフィジーですから、あちこちで手軽に食べられるかと期待していたのですが。
ときどき小さなロッジで「フィジースペシャル」なんてのを頼みますが、写真もそんなもののひとつ。このひと皿は「フィジーの味を5種類盛りつけました!」という説明に対して、①タロイモの葉っぱココナッツミルク風味、②シーフードとタロイモの葉っぱココナッツミルク風味、③バナナのココナッツミルク煮、④タロイモの素揚げ、⑤クマラ(サツマイモ)の素揚げ、という内容でした。
もうひと皿の、マヒマヒのグリル・ココナッツミルクソースは美味しかったです。ココナッツミルクばっかりだな。
ココンダ
ココンダは生の白身魚をレモンでマリネしてココナッツミルクで和えた食べ物。トンガ料理のオタイカと同じですね。 Hideaway Resort でいただいたココンダは、ミルクのコクとレモンの酸味が絶妙のバランスで、これはかなり美味しかったです。盛り付けも含め、さすがフィジーと思いました。
ローカルフード
もうすぐ離任の日本人スタッフのための送別会をオフィスで行いました。ナショナルスタッフがローカルフードのケータリングメニューをあれこれチョイスしてくれ、久しぶりにフィジー感満載の美味しい料理をいただきました。
パルサミ (タロイモの葉っぱのココナッツミルク風味)
オタ (ワラビのサラダ)
ココンダ (白身魚のココナッツミルクマリネ)
パンプキンカレー
フィッシュカレー
タロ (タロイモの蒸し焼き)
そうなんです、フィジー料理といっても、インド系フィジー人もいるので(人口の4割ほど)、カレーだって立派なフィジー料理。でもフィジー料理と言ってしまうと、やはりフィジー系のものに思えるので、なんとなくローカルフードと言ってごまかしています。
そういえばカレーのことはインド料理とは言わずに、単にカレーと言っています。フィジー人と言えばインド系だってフィジー人なのですが、やっぱりインド系はインド人と言ってしまうことがあるな。それってダメだよなと思いつつ、両者でお互いフィジアン、インディアンと呼び合っているんだから、まあいいか。
それにしてもこの日の料理はどれも美味しかったです。20人では食べきれずけっこう余ったので(この他に何品もありました)、パンプキンカレーをもらって帰りました。
スバの船上レストラン
トリップアドバイザーでもそこそこ人気の Tico's Floating Restaurant。名前の通り船上レストランです。入ってみたら思いの外おしゃれなお店でした。
ロブスタービスクは、たぶん頭とか丸ごとすりつぶしていないからでしょう、コクはほどほどでしたが、口当たりはなめらかだし、ロブスターの身も意外とたくさん入っていて満足感あり。ていうか量が多い。
シーフードパスタは、たぶんスバで一番美味しいパスタです。ロブスターの身がゴロゴロ入っています。といっても、やはりここもフィジースタンダードで、料理に塩気はゼロ。なので、自分で塩を小さじ一杯くらい入れて味を調整し、大満足の味になりました。色付きのパスタもおしゃれですね。
ココンダ(生魚のココナッツ・ライム和え)は、生だけどしめすぎて中までモソッとしたタイプ。まあこれはこれで。自分はもっと生タイプが好きですが。
ということで、行ってよかったです。でもけっこう揺れました。すぐ船酔いする人は無理だと思います。
お寺&レストラン(フィジーカレー)
シンガトカの町で目を引くのがラダ・クリシュナ寺院&レストラン。黄色い大きな建物の1階は、工事中の立体駐車場といった雰囲気。上に上がれそうなのは、テンプルと張り紙された、さながら関係者通用門といった鉄格子のドアのみ。
これも張り紙にあった、履物を脱げという指示にしたがい、サンダルを手にもっておそるおそる上に上がりました。にぎやかなインドの音楽?お経?が聞こえてきます。2階分上がるとそこに目当てのレストランがありました。ホッと一息。
ここのカレーはベジタリアン。野菜カレーというとむしろ油をたくさん使うイメージがありますが、ここのは本当にさっぱりしていました。もちろんその分コクはそれなりですが、こんなにヘルシーなカレーは初めてです。美味しかった。きっとインド人も家庭ではこういうのを食べてるんでしょうね。
ようやくカレーでピンときた(インドカレー)
フィジーはインド系が30万人(人口の4割)いて、カレー屋も星の数ほどあります。なのでこれまでかなりカレーを食べてきましたが、どうもいまひとつピンとくるカレーには出会いませんでした。
最近は半分諦めの気持ちを抱きつつあったわけですが、ようやく出会いました、思い描くカレーに。そのお店は実は自宅から一番近くにあるカレー屋で、店舗の前を通ると時々ハッとするほどスパイシーな良い香りがしていたので、前々から気になっていたお店です。
月曜日のお昼に初めて食べに入り(この時はひとり)、カッテージチーズとグリーンピースのカレーがびっくりするほど美味しかったので、すぐに職場のカレー好きに報告しました。そしてまた、今度はそのカレー好き2人とお店を訪れることになりました。
この日のオーダーはタンドリーチキン、カッテージチーズとグリーンピースのカレー、魚とほうれん草のカレー、バターチキン、ナン、ロティです。結果、一緒に来た2人も大満足。こちらが事前に説明した、「フィジーカレーではなく、インドカレー」という意味をわかってくれた様子でこちらも嬉しかったです。
なんというかフィジーのカレーは、インドのものとはスパイスの使い方が違うように思います。全体的にあっさりだし玉ねぎ感が弱く甘みが足りず、ショウガが強め。好みは人それぞれなので、フィジーカレーが美味しいという人は間違いなくいますが、くらべてしまうと、自分はやはりインドの方が好きなのかなと。
カレー好き2人も最初から最後までテンション高く、「なんか違う!」「うまい!」と興奮気味に語ってくれたので、とにかく美味しいということに間違いはないと思います。スバの Jerald's Catering。ぜひ一度お試しあれ。
不健康美味ランチ
平日のランチは毎日の楽しみのひとつです。けれども気をつけて選ばないと、往々にしてものすごく不健康なご飯になってしまいます。つまり、野菜ゼロで脂ギトギト、かつボリュームたっぷり。こんなのに限って美味しいんですけど、でもこれはダメです。こんなのばかり食べていたら取り返しのつかないことになってしまいます。そもそもゆで卵を揚げる必要ないし。
これまで毎週金曜日のプラシャツデーに履いていたズボンのボタンが、最近はじけ飛んでしまいました。なのでこのところ金曜日はスル(男性用巻きスカート)を履いています。「フィジーになじんできたね!」と言われますが、本当の理由は単に太ってきたからという・・・。
怪しくも人気のBBQ店
スバのフラッグスタッフ地区の道端に、薄暗い電灯の下、毎夜もうもうと煙をあげる小さなBBQ露店があります。去年から怪しいなとは思っていたのですが、先日、意を決して立ち寄り、BBQをひとつ買ってみました。
写真の通り、とにかくお肉が大きいです。大人の手のひらより一回り大きいビーフステーキ。これにソーセージ1本とキャッサバがついて6F$ (330円)。お得感満載。味はテリヤキ風。テイクアウト専門なので家に着いた時は少しお肉がかたくなっていましたが、普通に美味しかったです。ステーキのテイクアウトは紙袋というのも目からウロコでした。
フィジーの駅弁(バス弁)
スバ中心部にあるバスターミナルはいつも人でにぎわっています。長距離移動の人向けなのか、お弁当っぽいものがたくさん売っていて、どれも1~3フィジードル (50~150円)。美味しそう。
葉っぱにくるまれて
土曜のマーケットはいつも大賑わい。ヤムイモを買ったついでに珍しそうなものを買いました。
Rourou Moci はマングローブシュリンプ(ヌマエビ?)のすり身をタロイモの葉っぱでくるんで蒸し焼きにしたもの。一番おもてはパンノキの葉っぱ。塩気が効いていてなかなかオツな味。ご飯のおかず、お酒のおつまみに最適です。
Falawa のロボ (バナナの葉っぱにくるんで地中で蒸し焼きにするフィジー料理の総称) はココナッツ風味のやさしい甘さで安心の味。Tavioka (タピオカ=キャッサバ) はやはりココナッツ風味だけれど、ほのかな酸味が食べ飽きない味でした。酸味がやや強い Bila よりおやつとしてはずっと食べやすかったです。
チキンパイ
トンガのパン屋に、それはそれはクソまず・・・、もとい、自分の口には合わなかったミートパイなるものがありました。フィジーに来て1年、よく行くパン屋さんに同じ形状のパイがあるのは知っていましたが、はなから「あれはダメ」という先入観があって、これまで買おうという気にはまったくなりませんでした。
ところが、つい昨日、「これ美味しいですよ、ひと口どうぞ」と言われてもらったチキンパイが、「!!!」とビックリマーク3つ分の驚きと、目から鱗がポロポロッと3枚落ちるくらいの美味しさでした。なぜこれを1年知らなかったのかと後悔の念におそわれたほどです。
ということで、今日は自分で2個買ってきました。1個3.65F$ (200円) ってけっこういい値段ですが、それだけの価値ありです。鳥の胸肉をたっぷり使った優しい優しいホワイトシチューが、ギュッとつめこまれたローカルグルメの逸品。何個食べても美味しい。
クリームスコーン
ホットブレッドキッチンのクリームバンとクリームスコーン。在住者のみが知る隠れたローカルグルメ。うまし。
ノニジュース
時々ボトルを買ってきてノニジュースを飲んでいます。美味しくはないけれど、別にオエーッてほどまずくもありません。低血圧で朝が弱い自分ですが、ノニジュースを飲むと、けっこうはっきりわかるほど寝覚めが良くなります。
日本だと1本 (900ml) 安くても2,000円、有名なタヒチ産は4,000~5,000円もします。もとはその辺に生えている木の実なので、まあ多少手間はかかるにしても(実をつぶして2~3ヶ月発酵させる)、なかなかいい商売ですね。
フィジーでもお土産品としてあちこちで売られていますが、やはり普通のスーパーで買うのが一番お得でしょうか。写真のもので1本19F$ (1,050円/1リットル)。
フィジーで初トロロ
フィジーの首都スバはトンガとくらべたらかなりの都会です。生活環境も圧倒的にスバのほうが整っています。とくに中央市場の野菜の豊富さは、種類も鮮度も売り場面積もトンガのウン十倍。トンガに勝ち目はありません。
ただし、トンガのほうが圧倒的に優れている点があります。それはウフィ (ヤムイモ、山芋)。なぜかスバのマーケットにはウフィがほとんどありません。ここにあるのはキャッサバとタロイモばかり。どこを見てもキャッサバとタロイモだらけ。
味で言ったらだんぜんウフィのほうが上等、つまり高く売れるはずなのに。ただ、フィジーの土壌では栽培が難しいとか、フィジー人の嗜好に合わないとか、きっと理由はあるのでしょう。季節もあるのかも。トンガは一年中あったように思いますが。
今日もマーケットをていねいに見て回って、見つけたウフィは2種類のみ。紫のは1人、もう1種類も5人くらいがあつかっているだけという少なさ。トンガのマーケットではざっと見渡しただけで常に5、6種類のウフィがあったのに。
トンガですっかりウフィ好きになった身としては、はなはだ寂しいかぎりです。すごく楽しみにして赴任したのになあ。ともあれ、今日はフィジーで初めてウフィを買いました (下の写真のもの)。夕方、日本から持ってきたおろし器でスリスリ。
実はこの白っぽいウフィ、トンガにはなかったように思います。むしろ日本のスーパーで売っているものに近いですね、見た目は。すりおろしてみると、とにかくその粘りときたら!しかも舌触りがとってもなめらか。これ、喉ごしは柔らかいお餅です、まるで。
手にした感じはすごくみずみずしかったので、すったらちょっと水っぽいかなと不安がありましたが、そんなことは全然! ちょっと甘みにかけるきらいがありますが、渋みもえぐみもなくとても食べやすい。これは火を通しても美味しいと思います。明日はお好み焼きにしよう。
フィジーのヤムイモ食べくらべ
先日スバのマーケットに行って、やっぱりフィジーのウフィ(ヤムイモ=山芋)もイケることがわかったので、今週はさらにディープに食べくらべ。
まず、これまでと違って、今日は今までで一番たくさんウフィを見ました。あ、ウフィ (Ufi) と言っていますがこれはトンガ語ですね。フィジー語ではウビ (Uvi)。今日は市場をぐるっと歩きまわって、なんと4種類のヤムイモを見つけました。もちろんすべて購入。
写真、向かって左からウビ・タニエラ(Taniela)、ウビ・ロカロカ(Lokaloka)、ウビ・ティボリ(Tivoli)、ウビ・ロバ(Rova)。おいしそー!テンションあがるー! ちなみに普通はひと山5ドル(260円)くらいで売っていますが無理やりバラ売りしてもらいました。トンガより大きさも値段もかなり下ですね。さてさてお味の方は。
■タニエラ:1個5ドル
見た目は黒っぽくてずんぐりで頭の方も平べったい。頭にチョロチョロっと根っこをつけてよく売られています。中身は白くややきめが粗い。水分がとんで引きしまっている感じだけれど、もともとそういう種類なのかたまたま買ったコレが古いのかはわかりません。
すりおろすとじわじわと茶色くなりますがそんなに急ではありません。水分は少なめで粘り気はバツグン。トロロの味は野趣に富んでいて、4つの中では一番山芋らしかった。揚げパンにするとますます山芋らしさが味わえます。ソースでもおしょう油でもイケる感じ。
■ロカロカ:1個3ドル
見た目は普通。実はいろんな形があるのでパッと見てロカロカだとわからないこともありそうです。しかし中身は衝撃のムラサキ!!しかもこの超鮮やかな紫色は空気に触れてもぜんぜん変色せずずっときれいな色を保っています。トロロがまた衝撃的ビジュアルです。
粘り気も十分あって、なんだか不思議な気分で口に入れると、4つの中では明らかに甘い。サツマイモの甘さみたい。なかなか美味しいです。揚げパンにしても美味しかったな。でも生のほうが "らしさ" は味わえるかも。人生で一度は食べたいですね、紫色のトロロ!
■ティボリ:1個2ドル
見た目は全体にたくさんヒゲがついてます。スバのマーケットではたぶんティボリが一番売られていて、ティボリだけはちゃんとティボリと値札に書かれているので、フィジー人の好物なのかもしれません。すりおろすと他のにくらべたらやや水っぽいのですが、粘り気は十分。
たまたまなのかこの種類の特徴なのかわかりませんが、トロロで食べたらいい意味で少し青っぽくて、クルミのような風味がありました。美味しい。変色せず白いままなのもいいですね。揚げパンにしてもなかなか美味しかった。どんな食べ方でもバランスいいと思います。次も買うならこれかな。
■ロバ:1個2ドル
見た目が白っぽくて日本で売っている山芋に近いです。だいぶ太いですけど。ちなみに持って帰ってくる途中で袋が切れて地面に落ちポキッと折れてしまいました (涙)。芋なのに簡単に折れるところは、それだけ中身もシャキシャキ感があるということ。
トロロにするとやや水っぽいけれどやはり粘り気は十分。少し変色しますが舌触りは一番なめらかで、味はクセがなく上品。その分山芋の野趣はうすいとも言えますが、とても食べやすいです。揚げパンにしてもソースよりおしょう油が合います。和風な味。日本人ならこれを選べば正解。
ちなみに、揚げパンの作り方は、トロロに天ぷら粉をまぜて揚げるだけ。長めに揚げるとまさにパンのようですが、早めに取り出すと外はカリッ、中はモッチリ。今回はあえて下味はつけずに、ソースとおしょう油でいただきました。大満足。
ムラサキ色のうまいヤツ
前日に続いてまたヤムイモ祭。もうお腹いっぱいです。
■二色トロロ丼
ロカロカ (紫) のトロロはやはり見た目のインパクトがすごいですね。色を損なわないよう、田丸屋のわさび塩で味付けしました。上にちょこんとわさびを乗せてみたところ、ん?紫と緑?ハッ!エヴァ!ATフィールドも突破される衝撃のビジュアル・・・。
もうひとつのとろっとしたのはロバ。こちらは蕎麦つゆで味付け。口当たりは特になめらかで、主張し過ぎない上品さが持ち味です。ちりめん山椒がまたぴったりでした。
■ウビ天トロロ丼
トロロの方は粘り気が強く味も濃厚なタニエラを蕎麦つゆで味付けし、ちりめん山椒をまぜました。ロバよりも味わいが深く、食べごたえ十分。天ぷら (揚げパン風) はロバを使いました。天ぷら粉を水でといて、同量のトロロをまぜまぜ。カラッと揚げると外側はサクッ、中はモッチリ。ソースをつけてがっつりいただきました。あー、満腹。
本日のヤムイモ
山芋レシピをさがしていたら、梅和えというのが見つかりました。さっそく日本から持ってきた自家製の梅干しをたたき、千切りヤムと和えて、それをうどんのトッピングにして完成。さっぱり美味しくいただきました。なお、意外と梅干しがまざらないので、少量の白出汁でのばすといいかもしれません。
フィジーの冬も終わろうとしているこの時期になってようやく掛け布団を買いにMHCCへ。ついでに3階のフードコートをぶらつくと、いつもの店でふだんは置いてない魚を発見。魚好きのトンガ人が一番好きだというテングハギです。せっかくなので遅い昼食用にテイクアウト。白身のお肉はさっぱりとして上品。甘みもあってなかなかの高級魚かと思いきや、日本では雑魚扱いで市場にもあまり出ないのだとか。もったいない話ですね。
ヤムイモ料理
土曜日の暇つぶしはマーケット散策。手ぶらで帰るのもなんなので、ヤムイモを1本、100円で買って帰るのが常です。
ヤムイモは美味しいのですが、そろそろ違うレシピを考えないと飽きてしまいます。ということで、これからいろいろなメニューに挑戦しようかなと。
とりあえず今回は基本メニュー。トロロ飯、梅和え、天ぷら、チーズ焼き。次回はお好み焼き(ネギ焼き)、オクラ和え、肉じゃがっぽいものを作ってみよう。これ以外もう思いつかない・・・。
マンゴー
昨日買ったマンゴー。甘くて酸っぱくてうまー。ヽ(´▽`)/
昔どこかで見たのを思い出しつつ、見よう見まねでカットしてクルッとしてみましたが、こうすると繊維も気にならず食べやすいということを知りました。この形には理由があったんですね。
3枚におろした真ん中の部分は大きいままかぶりついて食べてみましたが、繊維がすごくて食べにくいったらありゃしませんでした。
値段は1個50円。フィジーにしてはお高めですが、市場で山のように売られている中から、大きくて赤いのを選びに選んで買いました。小粒で青いのは5個で100円くらい。あれはあれで甘いのかな?
すっぱいマンゴー
フィジーは今、本当にマンゴー真っ盛りで、一昨日も地方に出張に行ったスタッフが段ボールいっぱいお土産にマンゴーをもらってきました。そういうのは熟しすぎて売り物にならないだけで (かんたんにつぶれてしまう)、味は問題なし。トロトロでジューシーで、むしろ南国テイスト満載。ザ・マンゴー。
今日は土曜日。市場に行く日。前々から気になっていた、完全に緑色のマンゴーを買ってみました。マンゴーは熟していないと酸味が強く、熟してくると甘味が増します。一昨日食べたマンゴーは完熟で、ネットリ甘く、酸味はなし。かぶりつくと果汁がポタポタ垂れるくらいジューシーでした。これはこれで十分美味しいですが、やっぱり果物には酸味もほしい。
さて、実食。小ぶりの青いやつから。おー、ぜんぜん違う。色もオレンジではなくまだ黄色。甘味はほどほど、酸味が強くて美味しい。食感は甘柿とか筍くらいのかたさ。まださしてすじっぽくもない。これが熟していくと実は柔らかく、けれどすじが目立ってくるんですね。
3枚におろした両側は包丁でさいの目に切れ目を入れてスプーンですくっていただき、真中部分は直接かじって種からこそげ取るようにして食べました。熟していないからあまりすじが気にならないのがよいです。果汁も垂れるほどではありません。
たぶん日本人のイメージするマンゴー (宮崎の完熟マンゴーとか) とは違うけれど、これはアリです。美味しいです、すっぱいマンゴー。トンガ人もフィジー人も、熟さないうちからよく食べるよなあと思っていましたが、ようやく納得。でも、やっぱりあとほんの少し熟してた方がいいかな。
続いて、ペンギンの形の細長い赤いマンゴーも食べました。露天で見つけた時 (市場にこの種類はほとんどない)、ちょっとさわってまだかなりかたいことを確認して買いました。包丁で切ってみても果肉はまだ黄色。やはり甘味はほどほどで、そしてかなりさわやかな酸味が。こういうのを食べたかった!という味でした。これ、もう1個あるので、二、三日おいて味の変化をみてみよう。
今日は先週よりさらにマンゴー売りの数が増えていました (写真の表通り側には前はいなかった)。まだまだマンゴーが楽しめそうです。今日は青いの、来週は少し黄色いの、最後にまた完熟を食べよう。
ハイブリッドマンゴー
スバの野菜マーケットで今、これでもかというくらいたくさん売られているマンゴー。ひと山4~5個で2FJ$ (100円)ですが、実はごくわずか、1個ずつ売られているものがあります。それが「ハイブリッドマンゴー」。1個1~2FJ$。
ナンディやラキラキが産地だそうで、スバのマーケットにはほとんどありません。普通のマンゴーとは大きさからして違いますが、味は明らかに一段上。表面からいい匂いがするのも特徴だそうです。
若いものは柑橘類のような華やかな酸味があり、熟してくると砂糖のようなスッキリした甘味が出てきます。マンゴーといえばねっとりまったりした、悪くいえばボケた甘味というイメージですが、これはちょっと別物。酸味と甘味のバランスがちょうどよいものに当たった時は、「ウマッ!!!」と通常の3倍衝撃的な美味しさです。
というか、こうなってくるともうハイブリッド以外食べられないかも。「知る」ということは、意外とややこしいことなのかもしれません。
マンゴー!
ナンディからの帰り道、露店でハイブリッドマンゴーを買ってご満悦。
ジャックフルーツ
スバの野菜市場ではジャックフルーツもたくさん売られています。こんなにゴツイものをどうやって食べるのか。それは、カレーです!
市場ではおばさんたちがこれをひたすらほぐしています。一見すじっぽいですが、きちんと柔らかいところだけ取り分ければ、とっても食べやすい。まあ時々「木の根っ子?!」みたいなのもまじっていますが。
クセもなく、味も香りもあまりなく、なんでこんなのをわざわざ食べようと思ったのかちょっと不思議ですが、でもなんだか美味しいんですよね。ジャックフルーツのカレー、実はけっこうお気に入りです。
ジャックフルーツ
これまでジャックフルーツはカレーでしか食べたことがありませんでした。スバの野菜マーケットでおばさんたちが黙々とほぐしているアレです。
つい先日、遊びに行ったお宅で出された黄色いフルーツ。香りにややクセがあってジューシーさには欠けるものの、甘酸っぱくて美味しい果物だなと思って食べていたのですが、それがよく熟れたジャックフルーツの実だと聞き、とても驚きました。
こんな食べ方もあるんですねと言ったら、逆にその人はカレーでは食べたことがないとのこと。二人で顔を見合わせて笑ってしまいました。
パンノキ
スバのマーケットでは今、パンノキの実(メイ)がたくさん売られています。英語でブレッドフルーツといいますが、大きなその実は加熱調理すると、なるほど、パンと言いたくなるのもわかります。
もっとも、どちらかといえばホクホクしていて、パンというよりはお芋の方が近いです。あまり甘くないサツマイモ。でもネットリはしていません。食べると口の中の水分をけっこうもっていかれます。
パンノキはポリネシア原産の広葉樹で、大きな葉っぱはアロハシャツの絵柄にもよく使われます。15mほどに育ち、10~30cmくらいの実を1年に50~200個つけます。1本あれば家計も大助かりですね。
実はマーケットでは青果と一緒に、パンノキの実の丸焼きも売られています。これがなかなかインパクト大で、いつかは買ってみたいと思っていましたが、ようやく今日、勇気を出して買ってみました。こうして見ると、まるでエイリアンの卵。
買ったのはダチョウの卵くらいの大きさで、くらべたら小ぶりな方ですが、丸焼きとして中まで火を通す場合は、これくらいの大きさが限度なのでしょう。1個2F$ (110円)。
まずは包丁で切ってそのまま食べました。本当に軽くてホクホク。フカフカまではいかないので、やっぱりパンというよりはサツマイモ。あまり甘くないので、主食として他のおかずと食べればいい感じ。でもたくさん食べるとちょっと飽きてきます。
そこで、揚げチップスと大学芋風にしてみました。しょっぱいのも甘いのも合う! 油で揚げると表面がパリッとするので、「外パリッ、中フワッ」という食感でどんどん箸が進みました。ちなみに食物繊維はサツマイモの2倍以上だそうです。すごい。
南国の栗
フィジーにも栗っぽいものがあります。大洋州ではポピュラーなナッツで、英語名はTahitian Chestnut (Polynesian Chestnut)、現地語ではイビ (フィジー)、イフィ (トンガ、サモア)、マペ (タヒチ) などと呼ばれるものです。
ハマグリみたいな形と大きさで、日本の栗 (Japanese Chestnut) とはだいぶ異なりますが、食べてみると食感はけっこう栗っぽい。でも、甘くないんだなこれが・・・。1袋1F$=110円と安いので、甘露煮とかそんなのに挑戦してみようかな。
大洋州のブルーマウンテン
パプアニューギニア(PNG)のコーヒーをいただきました。日本では馴染みが薄いかもしれませんが(かくいう自分も知りませんでした)、PNGコーヒーは優れた品質で定評があります。
PNGでは1920年代からコーヒーの栽培が始まり、30年代にはジャマイカからブルーマウンテンの苗木が持ち込まれました。気候風土が良く合ったのか、その豆は本家を凌ぐと評する人も。
煎れ方にもよるのでしょうが、コクがあって甘みのある後味が美味しいと思いました。香りはおだやか、口当たりはマイルド。シャキーンと目が覚める鮮烈さではなく、うたた寝を誘うような優しい味わい。南国ののんびりとしたテイストが、一日の疲れをそっと癒してくれるよう。これは美味しいな。
サモアのココア
サモアに出張する人がいたので、お土産にココアを頼みました。トンガにいた時に一度いただいて、いつかまた飲みたいとずっと思っていたものです。
ココア(ココサモア Koko Samoa)は、サモアの生活に欠かせないものだそうです。もちろんみんなカカオ豆から手作り。丁寧に豆を炒って、石で根気よくトントンついていくと、そのうちねっとりクリーミーに。
市場で売られているものは、このペーストがナイロン袋に小分けされ、カチンカチンに固まった状態のもの。これを削り、またちょっと叩いて粉にもどし、お湯で割っていただきます。時々ちっちゃな塊があって、それを前歯でポリポリするのがまた美味しいんです。
まだサモアに行ったことがないので、話を聞いて想像をふくらますばかりですが、サモアの原風景がそこにあるような気がして、本当に、いつかは現地で飲んでみたいと思いました。
フィジーのツナ缶食べくらべ
フィジーのスーパーマーケットにはずらりと缶詰が並んでいますが、シーチキン、いや、ツナ缶ですね、ツナ缶の棚もなかなか見応えがあります。
フィジー着任当初、「ツナ缶ならアルバコア」 と誰かがしゃべっていたのに聞き耳を立て、てっきりアルバコアが会社名と思って、しばらくの間、アルバコアと大書きされたツナ缶はないかなと見たりしていました。
よく車で行く Cost U Less にはそんなブランド表示のものがなかったので、しだいに諦めて時間がたってしまったのですが、最近たまたま、アルバコアがマグロの種類、ビンナガ(ビンチョウ、トンボマグロ)だということを知り、ようやく本腰を入れて探してみることにしました。
仕事終わりによく立ち寄るMHCCのスーパー。そこにもずらりとツナ缶が並んでいます。そして今日、目を皿のようにして見るまでもなく、すぐにアルバコアが見つかりました。視点を変えると、本当にアッサリ見つかるもんですね。
先日訪れたオバラウ島のレブカ(フィジー初の世界遺産)には、1964年に日本資本の水産加工場が建設され、冷凍マグロやツナ缶を製造してヨーロッパに輸出するようになりました。それは今も操業を続けています(PAFCO)。
そこのツナ缶を3種類、さらに別のフィジーの会社のツナ缶も3種類買ってみました。で、今日はレブカのものを3つ食べくらべてみたのですが、値段はそれぞれ80円、90円、100円くらい。ネットで調べてみて、たぶん、種類は安い方からスキップジャック(カツオ)、イエローフィン(キハダ)、アルバコア(ビンナガ)。
見た目は写真のとおりです。値段の差もそんなにないし、どれが美味しくてどれが不味いというレベルでもない。強いて言えば、カツオは日本でよく食べていた味(と見た目)。ああ、自分は安いツナ缶ばかり食べていたんだなと、そう認識してちょっとがっかり・・・。
まあでも期待はアルバコアです。まず、身がほぐれすぎていないので、カツオよりは微妙に高級感ありです。色も白くてきれい。味は・・・、うん、まあ美味しいですよね。ツナ缶の味です。不味いツナ缶なんてそもそもないし。トンボマグロといえば脂たっぷりのイメージがありますが、ツナ缶ではそこまで脂を感じることもありません。
最後に真ん中のイエローフィン。この個体だけかもしれませんが、ちょっと脂の臭いが気になりました。まあでもツナ缶です。ツナ缶以外の何ものでもない味。安心の味。この3種類を食べくらべて、確かに味の違いがあることはわかりました。でも、それを適切に表現する自信はありません。だってみんなツナ缶なんだもん。単純に美味しいんだもん。
それでもあえて言うなら、カツオはコクがあって、アルバコアは上品だけど風味があり、イエローフィンは一番あっさり。いや、やっぱり無理矢理だな。目隠ししたらイエローフィンとアルバコアはわからないと思います。どれが好きかと聞かれたら、一番安いカツオを指差しそう。
とまあ、ここまでは缶から直接パクパク食べていましたが、ツナは意外と味が濃いので飽きるのも早かった。ツナだけ食べ続けることは途中でギブアップ。急遽ご飯を炊いて、残りはおしょう油をたらしてご飯に乗せて、海苔でまいて食べることにしました。
マヨネーズは常備していないので試せませんでしたが、ツナ缶とおしょう油+炊きたてご飯て、ご飯界最強の組み合わせだと思いました。とにかくまあご飯が進む!。実は、おしょう油をつけると3つの味の勢力図に多少変化が出ます。特にアルバコアはおしょう油と完璧なマッチングを見せていました。おしょう油込みだと、やっぱり値段の順に美味しいかもしれません。
よし、明日はもう1社の食べくらべだ。いやもうだいぶ味に飽きてる・・・。
* * *
少し日があきましたが、こんどは Skipper のツナ缶。これもフィジー製です。ああ・・、せっかくのアルバコア (100円) がポソポソ。こちらの会社は逆にイエローフィン (80円) がおすすめ。カツオ (80円) は安心の味、いつも通りの味でした。しかしツナ缶て味が濃いですね (塩気が強いという意味ではなく)。もうしばらくいいな・・・。
マグロを買うならアイランド・イカ
マグロが食べたくなったら、Island Ika(アイランド・イカ)というお店へレッツゴー。先々週はBigeye(メバチマグロ)を買ってきて、漬け丼を堪能。今週はAlbacore(ビンナガマグロ)をお刺身で熱いご飯とともに。
白いご飯に一番合うおかずがお刺身かと言われたら議論は紛糾するでしょうけれど (たぶんカルビ?)、お刺身に一番合う食べ物といえば、やはり白いご飯ですね。間違いない。お刺身だけで食べても美味しいですが、ご飯があってこそ完全無欠な世界観の完成です。
マグロの漁獲規制が進む昨今、いずれはメバチもビンナガも、高級品になってしまうのでしょうか。
市場でマグロ
スバの中心街にあるフィッシュマーケットには、日本では見られないようなカラフルな魚も並んでいて、見る分にはなかなか楽しめるのですが、日本人的感覚からすると、少なくともお刺身で食べたいと思うような鮮度の良いものはありません。
それが先週、新鮮なマグロが売られるとの情報があり、朝早くからマーケットに行ってみました。結局マグロを買えたのはそれから2時間以上後のことでしたが、久しぶりに自分でカットしてお刺身を食べました。こうなると良く切れる包丁がほしいです。
カラフルスイーツ!
フィジーの町を歩くとあちこちでインド菓子に出会えます。それはそれはカラフルで毒々しく、目がくぎづけになることも。
ということで、この色はアカンというやつを3個買ってみました。すぐに口に放りこんでみると、、、あれ?意外に美味しい。。。
味はあれです。無印で売っているミルクケーキの柔らかい版。このお店のは甘さもほどよく、ミルクたっぷりな感じも好印象。
またこんど買って、、、、いや、もういいか。。。