以前、ウズベキスタンの「ビーフストロガノフ」を紹介しましたが (⇒コチラ)、実はどのお店も、ビーフストロガノフ (ベフストロガノフ) と並ぶようにメニューにラインナップされている料理があります。それが「ビーフステーキ」。発音は「ビフシュテークス (Bifshteks/Бифштекс)」かなと思います。
■メニュー例
上からサルドバ、タルノブ、アンジール (各店名にマップリンク)
ビーフストロガノフ同様、他のメインのウズベキスタン料理より一段安く設定されていて、軽食的な扱いのようです。値段からしてお肉 (ステーキ) がどれくらいのものなのか、前から興味はあったのですが、今回ようやくいただきました。
訪れたのはサルドバレストラン。メニューを指差しで注文し、待つことしばし、ほどなくお皿が運ばれてきました。値段も安いしビーフストロガノフくらいの量 (中皿サイズ) を想像していたら、思っていた以上に大きなお皿にどっさり盛られていました。
パッと見てすぐわかりましたが、ビーフステーキと言ってもステーキが載っているわけではありませんでした。載っているのはハンバーグ、こちら風に言えばカツレツです。そしてこのボリュームの元は3つの主食、ご飯 (グルチ)・そばの実 (グレチカ)・マッシュポテト (ピュレ)。思いがけず、なかなかのガッツリ飯になりました。
カツレツの断面はこんな感じ↓。よく考えたらサルドバのメニュー (一番上の写真参照) のビーフステーキグループのフライドポテト以外全部がお皿に載っていました。カツレツ、ご飯、そばの実、マッシュポテト、ビーフストロガノフのソース (お肉はほぼ除去)。
ちなみにサルドバのビーフストロガノフ+カツレツが下の写真。うん、やはり同じカツレツだ。
いわゆるビーフステーキを期待するとかなり肩透かしですが、内容的には十分美味しいしコスパも良好 (27,000スム/330円+15%税サ)。財布の中身が乏しい、でもお腹はペコペコ、ウズベキスタンのビーフステーキ (ビフシュテークス) は、そんな御仁にぴったりの一皿でしょう。
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サルドバのビーフステーキだけだと、まだそれが本当に定番のスタイルなのか確信が持てなかったので、念のためもう1軒、あまり日をおかずに行ってみました。
こちらが「タルノブ」のビーフステーキ。うん、同じだ。ハンバーグに目玉焼き、お米・そばの実・マッシュポテト。あ、こちらはフライドポテトも載っていました。
味はまあ同じですね。感動はないけれどお腹いっぱいになりました。このメニューが果たす役割はきっとそこにあるのだから、極めて正しいあり方だなと。
値段はサルドバより高く、しかも半年前のメニュー表からだいぶ値上がりしていましたが (30,000→34,000スム/415円+10%税)、ハンバーグのクオリティはやや上だったかも。満足、満足。
・・・とは言ってもしょせん「カツレツ」なので (⇒コチラ)、ステーキどころか本格ハンバーグを期待しても、がっかりしてしまうかもしれません。混ぜ物が多いしラムっぽい脂の香りもしたので、そもそもビーフなのかもあやしいという・・・。まあ好きですけどね、自分は。