A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

タシケントおすすめコブルマラグマン(2023夏)

ラグマンにはいくつか形態があり、汁麺 (ラグマン)、麺とスープ別体型 (アイリムサイ)、そして炒め麺 (コブルマラグマン) と、この3つは多くのお店で同時にラインナップされています。

この半年間、本当によくコブルマラグマンを食べました。それはプロフと同じ理由で (⇒コチラ)、職場の食堂で手軽に食べられたからです (下の写真)。

外のお店でも食べましたが、最初の2店 (アノール、タルノブ) が職場とあまり変わらなかったので、「コブルマラグマンとはこういう料理」と理解し、そこでお店の新規開拓はパタリと止まってしまいました。

自分の理解 (思い込み) は、コブルマラグマンは昔懐かしいママーのナポリタン (粉末ソース) にそっくりで、赤いけれどトマト感は少なめ、短くカットされた麺はボソボソしていて食感はもっさり、やや油っぽく重ための食べ心地、といった印象でした。

職場と同じく、ちゃんとしたお店でも作り置きの大鍋を見たので、スープラグマンと違ってコブルマラグマンは作り置きもできる (あるいはそれ前提の) 料理なのかなとも思っていました。

ところが最近、なんとなく頼んだサルドバのコブルマラグマンで、ちょっと目からウロコというか、「あれ?美味しい!?」と驚いたことがあり、また少しいろいろなお店で食べてみようとなったわけです。

コブルマラグマンは、ウズベキスタン料理の中では珍しくお店による違いを感じます。大別すると、挽肉を使ったシンプルなナポリタンタイプと、野菜多めの中国炒麺タイプのふたつがあります (自身の経験則)。正解がどちらなのかわかりませんが、どちらにもそれぞれの美味しさが。

では、そんなお店をご紹介。完全に自分の好みですが、おすすめはサルドバです。遠くまで足を延ばすのを厭わないなら、カラサライもぜひ。(※最後のカッコ書きの値段に、各店10~15%税金がつきます)

①ナポリタン系

アノール (⇒マップ
短くカットされた麺はもっさり食感。だいぶ重たい食べ心地。見た目もさびしい。(39,000スム/470円)

タルノブ (⇒マップ
短くカットされた麺はもっさり食感。だいぶ重たい食べ心地。お肉ははっきり羊でかなりクセあり。(32,000スム/390円)

ラグマンホナ (⇒マップ)
短くカットされた麺はややもっさり食感。油多めのせいか食べ心地 (喉越し) はそこまで重くない。炒り卵ではなく目玉焼きなのが嬉しい。(35,000スム/420円)

サルドバ (⇒マップ) オススメ!
ナポリタン系の到達点。トマト+もう少し複雑な旨味。コシのある麺の食べごたえ。とにかく麺が美味しい。シンプルに見えて実に奥深い味わい。途中トマトで口の中リフレッシュ。(33,000スム/400円)

カラサライ (⇒マップ) オススメ!
ナポリタン系の極北。トマトとニンニクの旨味、油のテカリのシズル感、炒めた小麦麺の香ばしさ、挽肉の多さ (クセ少なめで食べやすい)、コシのある麺はとにかくボリューミー。場所が遠いのだけが難点。(35,000スム/420円)

②中国炒麺系

ボドムゾール (⇒マップ)
トマト感は薄く、中華料理寄りの味付け。汁気多めで麺の喉越しもよく、食べやすい。(32,000スム/390円)

ラグマンハウス/LH (⇒マップ)
味はトマト&パプリカ系でラグマンのスープに近い。汁気多めで食べやすい。炒めた麺の香ばしさがグッド。お肉はメニューに羊と書いてあったがまったくクセがなく、もしかして牛だった?(美味しかったけれど牛なら本当は1万スム安い)。(50,000スム/600円)

シーベイ (⇒マップ)
蘭州ラーメンのお店。味はトマト系だがどちらかというと中華料理寄りの味わい。汁気多めで食べやすく美味しい。メニュー名は「コブルマラグマン/新疆牛肉炒麺」。(40,000スム/480円)

以上です。ラグマン (スープラグマン) が美味しいアノールとタルノブがちょっと残念でした (自分の好みの問題もありますが)。でもサルドバがあるので無問題。思い出して一番また食べたくなるのは、カラサライかな。