ウズベキスタンに来て半年過ぎたあたりで、ウズベキスタン料理はひととおり食べたかなと思います。今もまだ食べていないものはあるのですが、メジャーどころはだいたい制覇。
最近では、もっと自分が知らないウズベキスタン料理はないだろうかとあれこれネット検索していますが、ようやくひとつ、そんな料理を見つけました。
そうしてこの週末に訪れたのは、地下鉄ハルクラル・ドストリギ駅から徒歩10分 (Map)、「カモロン (Kamolon Milliy Taomlar)」というお店。
近くにプロフ専門店の「カモロン」がありますが、そちらは「Kamolon Osh Markazi」です (⇒過去記事)。
さて、この日の目当ては「シフォイジャホン (Shifoi Jahon)」。今までまったく聞いたことがない料理です。
広い店内で端っこの小さなテーブルに座り、メニューをパラパラとめくります。ありました、シフォイジャホン (Шифои жахон)。
Googleマップのユーザー投稿ではこれの写真が多いので、おそらくお店の自慢の一品かと思います。
普通盛り52,000スム/620円、全部のせ (Komplekt) 65,000スム/780円。せっかくなので高い方を注文しました。
事前に写真を見て一皿の量が多そうなのはわかっていて、かつラスクのようなものも載っていたので、パンは頼みませんでした。
注文時とお茶が来た時、そして料理が来た時の計3回、「ノン (パン) は?」と店員に聞かれました。
ウズベキスタン人にとって、食事にノンはつきもの。まさかノンを食べないなんて、言葉の問題か何かあるに違いないと、親切心で言ってくれたのでしょう。
最後はノンを盛ったバスケットを見せながら聞いてきてくれたし。このあたり、いつもながらウズベキスタン人の優しさを感じます。
さて、お皿の解説を。タン (羊)、カジー (馬肉の腸詰め)、ハシップ (内蔵系とお米の腸詰め)、タンの下に煮込んだお肉 (羊) がたっぷり。そしてお皿の底は一面ひよこ豆。
これ、おそらく「ヌハットシュラック」ですね。サマルカンドの郷土料理だそうですが、タシケントのレストランでも普通に食べることができます (⇒過去記事)。
シフォイジャホンという名前で出しているということは、微妙に違うものなのかな。あるいは地方によって呼び方が違うとか。内容的にはほとんど同じものですけれど。
ということで、もともと好きな料理なので、これもお肉とひよこ豆を存分に堪能しました。とくにタンが美味しかったです。
ハシップもしっかり火が通っていて、変に臭くもなく、レバーの風味が食欲をそそりました (⇒ハシップ過去記事)。
カジーだけはちょっと塩気が強すぎましたが、あとはちょうどいい塩加減で大変美味しくいただきました。確かにノンと一緒に食べた方が良かったかなとも思いましたが。
羊の尻尾の脂も欠かせないそうですが、これが入っているとご馳走だなと感じます。身体には良くないんだろうなとは思いつつ。
カットの仕方が違うタンをひっくり返してみたら、まんま舌の形でちょっとビビりました。でもいざ食べるとやはり美味しいんですよね。
サマルカンドのヌハットシュラックとタシケントで食べたものをくらべたら、断然サマルカンドの方が美味しかったですが、ここのシフォイジャホンはかなりいい勝負だと思いました。
下の写真:1枚目サマルカンド、2枚目タシケント