連日、円安進行のニュースが紙面を飾っていますが、海外で働く日本人にとっても冷静ではいられない状況です。
自分のように給料が円建てだと、円安は現地での手取り額の減少になるからです。自分はドル口座を持っていますが、10万円で計算してみると (レートはOANDA):
2023年3月1日
1USD=132.984JPY
10万円=751.97ドル
2024年4月29日
1USD=158.288JPY
10万円=631.76ドル
比較 (目減り)
631.76/751.97=0.84 (▲16%)
口座に入る金額が16%も減ってしまった状況です。これはかなり痛い。一方で、実はウズベキスタン・スムも対ドルでどんどん安くなっています。
2023年3月1日
1USD=11,404.7UZS
751.97ドル (10万円)=8,575,992スム
2024年4月29日
1USD=12,600.1UZS
631.76ドル (10万円)=7,960,239スム
比較 (目減り)
7,960,239/8,575,992=0.928 (▲7.2%)
このようにドルとスムで考えると、手取りはマイナス7.2%になります。毎月ドルを降ろしスムに換金していますが、円対ドルほど目減りがひどいわけではありません。
ただし、ウズベキスタンはこの1年で目に見えて物価が上がっています。スーパーでよく買うパンの値段は1個3,000スムから3,700スムと、23.3%値上がりしました。
2023年3月1日
1,000UZS=11.619JPY
1個3,000スム=34.86円
2024年4月29日
1,000UZS=12.498JPY
1個3,700スム=46.24円
比較 (値上がり)
46.24/34.86=1.326 (+32.6%)
円で考えると、実質32.6%も値上がりしていることになります。計算はこれで合っているのかなと心配になるくらい、あまりの差にあらためて驚いています。
うちの会社は、円高/円安によってときどき給料の調整をするのですが、急激な円高時は、1年に3回もマイナス改定がありました。
これは、現地での手取り額が増えるからです。あくまで給料は現地の生活費、そのために設定された一定の金額という建前なので。
一方で、今回もそうですが、急激な円安になっても会社はなかなか対応 (賃上げ) してくれません。きっとどこの会社の経営陣も、同じだろうと思います。
最悪なのは、円安で目減りした給料をそれでもいくばくか貯金して、帰国時に円高になった場合です。自分もそういうことがありましたが、その逆のこともありました。
自分は長く海外で働いているので、ならせばトントンなんだろうか。いや、やはりマイナスかな。。以上、海外で働くリスクのひとつでした。