ウズベキスタン農業省、米不足を否定
今年7月、ウズベキスタン農業省は、国民の間に米不足と価格高騰に関する噂が広がっていることに注意を促しました。
農業省によれば、ウズベキスタンでは国民一人当たり年間9.8kgのお米を消費する計算で、合計35万3000トンのお米需要があります。
これに対し2022年は、10万haの田んぼから31万トンのお米が収穫され、残り4万3000トンは輸入の必要がありました。
そして2023年のお米の輸入量は、5万3000トン (カザフスタン、パキスタン、タイなどから)。つまり若干の供給過多になったとのことです。
インドは世界最大の米輸出国ですが、ウズベキスタンには126トンとごくわずか (輸入総量の0.2%) なこともあり、インドの米輸出制限がウズベキスタンに及ぼす影響はありません。
「すべての市場には米が途切れることなく供給されており、在庫は十分な量がある。SNSで見られる米価格の値上がりは、根拠のない噂話か、投機を目的とした不当な値上げの試みである」 ウズベキスタン農業省はこう結論づけました。
お米の値段
ウズベキスタンの市場では、お米の品種により1kgあたり11,500スムから25,000スム (143円~310円) で販売されています (前年同期と比較して価格は35.2%上昇)。
・Avangard種:11,500~17,500スム
・Alanga種:16,000~18,500スム
・Laser種:19,500~25,000スム
スーパーマーケット (Korzinka) の棚に並んでいるお米 (900グラムパック) の価格は次のとおりです。
・29,990UZS: БАСМАТИ желтый
・25,990UZS: ЛАЗЕР длиннозерный
・24,990UZS: ЛАЗЕР хорезм
・21,490UZS: АЛАНГА Хорезм
・20,490UZS: АЛАНГА круглозерный
・19,490UZS: НУКУС среднезерный
高い順に上から3つは長粒米 (赤字)、自分がいつも買うのは短粒米のアランガ (青字) です (⇒過去記事)。味についてはとくに不満はありません。
お米の消費量について
上のニュースから、ウズベキスタン人のお米の消費量は1人年間9.8kgだとわかりました。1日あたりにすると27gで、これは世界の国の中では100位前後の数字です。
プロフが国民食と言われるお国柄ゆえ、もう少し上かと思っていたら、ぜんぜんそんなことはありませんでした。
まあパンも美味しいですからね。プロフ以外ほとんどお米料理もないし。ちなみに日本は119g/日で世界50位です (1位はバングラデシュで473g/日)。
そういえばサマルカンドではプロフを頼むと自動でパンが出てきました。きっとみんな一緒に食べるんですね。パンの方が消費量が多いわけです。