ここ最近、カレー (インドカレー) が食べたくてお店を探していたのですが、目当てのインド料理屋が行ってみたら閉業だったり、その代わりに行ったお店がなんだかイマイチ (スパイスの使い方が独特) だったりと、なんだかすっきりせず。
バンコクでもインドカレー屋を探してうろうろしましたが、安くて美味しいお店には出会えなかった記憶があるものですから (⇒コチラ)、ウズベキスタンでもたまたま行った1軒目のチキンカレーの残念な味から察するに、正攻法でインド料理屋を攻めるのは得策ではないかなとも思ったり。
ということで、また違った角度からカレーを探していたところ、「ザイトゥーン (Zaytoon)」というお店を見つけました。アフガニスタン料理のお店です (*Map)。断片的にメニュー情報があり、それを見る限り料理の値段はそんなに高くはありません (←結局ここ)。
訪れたのは土曜日の午前11時過ぎ。第一の目的はカレー、できればご飯物も、そう思って注文すると、カレーはあるけれどご飯物 (ポロウ or パラウ) は12時以降とのこと。残念。でもとりあえずカレーがあって一安心。想定外にモダンな店内でカレーを待ちました (もっとエスニックで薄暗いお店かと思っていました)。
カレーは、本格的なインドカレーにくらべてスパイスの使い方がシンプルに感じました。あとはカルダモンが多めだったかもしれません。ちょっと爽やか風味のカレーでした。これはこれで新鮮。
パン (ナン) は日本のカレー屋にある厚めのもっちりしたナンよりずっと薄くてボリューム感はありませんが、その分ふくらんだところのパリッと感や全体的な香ばしさがアップ。普段食べているウズベキスタンのパン (ノン) とはまた違った美味しさです。
チキンはよく煮込まれていてホロホロで、スプーンでほぐすと簡単に骨から外れました。マトンなどにくらべてカレーのお肉としてはチキンは平凡かもしれませんが、でもやっぱり捨てがたい美味しさです。
ウズベキスタンで二度目のスパイスカレーをいただきました (中国風カレーライスは除く)。インドカレーではなくアフガニスタンカレーという変則技でしたが、とりあえずカレー欲求は十分に満たされたのでした。チキンカレー (40,000スム/490円) 、パン (7,000スム/85円)、+税10%。
ちなみに「ザイトゥーン」はアラビア語でもペルシャ語でもウズベク語でも「オリーブ」のこと。自分には馴染み深い単語で、それにも惹かれてこのお店にやって来ました。よかったです。
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続いて表題の「カーブル風ポロウ」。どうしても食べたくなって、夕方またお店に出直しました。ウズベキスタンのプロフ、インドのビリヤニ、そしてアラブのカブサ、これらとアブカニスタンのポロウがどう違い、どう同じなのか、興味津々で。
メニューの英語表記は「Qabeli Palaw」。お米はバスマティライスであることが誇らしげに書かれています。先日調べたお米の値段でも、バスマティライスは一番高かったので (⇒コチラ)、これはお米そのものを楽しむべきだと、お肉に関してはあまり期待しないよう、予防線も張りつつ。
こちらがカーブル風ポロウ (50,000スム/610円)。大皿にお米がこんもり。これは食べ出があります。
特筆すべきはやはりバスマティライス。長粒米ですが、「こんなに長かったっけ!?」と驚くほど細長かったです。久しぶりにちゃんとバスマティライスをいただきましたが、お米の香りが感じられ、食感はあくまでしっとりソフトな食べ心地、口の中がエレガントであふれました。
普段食べているプロフは基本固めの炊き加減で、パッキパキの攻撃的な食感です。それを思うとなんだかついホッとしてしまいました。まさかお米を食べて癒されるとは。多めの干しぶどうもグッド。
ご飯を掘り起こしたら、予想外に立派なお肉の塊がふたつも出てきました。これもよく煮込まれていて、ホロホロとすぐにくずれるほど柔らかでした。お米もボリュームがあるし、このお肉の量なら、5万スムも納得 (プロフは3万~4万スムくらい)。
いやあ、これはレベル高いです。というか、やはりプロフとは似て非なるもの、ビリヤニやカブサに近いですね。何より脂/油が少なめなのが嬉しい。スパイス感で言えばビリヤニとカブサの中間くらい。カブサ以上、ビリヤニ未満。とても食べやすく、プロフは毎日は食べられないけれど (胃もたれするから)、ポロウならいけそう、そんな感じでした。参考までに、同系統のご飯物あれこれ。
■プロフ (トイオシュ)@ウズベキスタン
■ヒツジのカブサ@サウジアラビア
■ラクダのマンディー@サウジアラビア
■ブハーリーライス@サウジアラビア
■マンサフ@ヨルダン
■ビリヤニ@サウジアラビア
■ビリヤニ@インドネシア
■ビリヤニ@日本
■カオモックガイ (⇒コチラ)@タイ