A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

カオモックガイ(タイ風チキンビリヤニ)食べくらべ

カレー風味のターメリックライス+煮込みチキンのカオモックガイは、言ってみればタイのチキンビリヤニ。メニューにも英語ではBriyani/Biryaniと書かれています。イスラム教徒向け "ハラール" のレストランによくあるメニューで、タイ南部のイスラム地域から広まったそうです。

Muslim Restaurant (ジャルンクルン通り)

ご飯の味付けはしっかりカレー風味。スパイス多めでやや粉っぽい。チキンは柔らか。ご飯の色は多少むらがあって、家庭料理のような味わい。瓜 (?) のカレーがついていてご飯にかけて食べるとさらに美味しい。80バーツ/280円。

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Jiw Chicken Biryani (ジャルンクルン通り)

ご飯の味は薄めだけれどカレー風味は豊か。柔らかく煮込まれたチキンにカレーソースが多めにからまっているので、ご飯にまぜて食べると美味しい。お米はやや固め (どのお店も基本はやや固め)。粒スパイスは見当たらず。55バーツ/190円。

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Mama made roti (BRT沿線)

粒スパイス (クローブ、カルダモン) も入っていてそれなりに本格派だがカレーらしい多層的な香りの構成はなく、ファミレス的なシンプルな味わい。見た目もきれいで誰にとっても食べやすい。チキンは柔らか。酸っぱいスープが合う。店内は明るくモダンな雰囲気。105バーツ/370円。

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Khun Lek Kao Mok Kai (Gai) (BRT沿線)

ご飯は美味しいがカレー感は少なめ。チキンにからまったほんの少しのカレー汁が頼り。粒クローブ入り。フライドオニオン、フライドガーリックが食欲をそそる。フルーティーなソースが甘酸っぱくてチキンに合う。50バーツ/175円。

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Jeerapan Restaurant (ラーマ9世通り)

ご飯が美味しい。味は濃くドライカレーのようでややもっさり食感。フルーティーで甘さがあり日本のカレールー寄りの味。日本人に好まれそう。チキンはほどよくシコシコ。ご飯はやや固め。60バーツ/210円。

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Ahamad Rosdee (ラーマ9世通り)

ご飯が美味しい。ドライカレーのようなカレーの濃さだがスパイスの粉っぽさやルーをまとったようなべったり感はなく、なぜこんなにカレー風味が強いのか謎。豆と干しぶどう入り。チキンはもも肉だしご飯の量も多いし、個人的にはパーフェクト。65バーツ/230円。

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Aheesa Roddee (カオサン)

ご飯は色も茶色く甘しょっぱい炊き込みご飯風でカレー感はなし。チキンにカレー汁がかかっているが全体としてカレー感が足りない。これはこれで美味しいけれどカオモックガイとしてはちょっと違うのかなと。50バーツ/175円。

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Karim Roti Mataba (カオサン)

ご飯はしっかり黄色いがカレー感は薄め。チキンもカレーよりココナッツが強い。ご飯がかなり甘い (砂糖の甘さ)。好きな人は好きかもしれない。55バーツ/190円。

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まとめ(+カレー麺)

タイのチキンビリヤニ、"カオモックガイ" はタイ南部発祥ですが、今ではバンコクのフードコートでも見かけるポピュラーなメニューになりました。うちの職場にもあります (下の写真、40バーツ/140円、ちゃんとカレーのスパイスが効いていてなかなか美味しい)。

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似たようなお米料理でカオマンガイがありますが、カオマンガイが料理の形としてかなり統一感を持っているのに対し、カオモックガイはお店によって千差万別、味も見た目もけっこう異なります。そこがまた自分好みの一品を見つける楽しみになるのかなとも思いますが。

名前が「カオ (ご飯)・モック (隠す)・ガイ (鶏)」なので、チキンをご飯の下に隠すこと、そしてやはりカレー風味というのが一応のスタンダードかと思いますが、そう考えると、個人的ベストはラーマ9世通りのアハマド・ロッディー

ちなみにカオモックガイのお店はカレーヌードルもやっていることが多いです。カオソーイとはまた違った味わいで、麺は小麦粉の麺ではなく米粉の麺が普通のよう。見た目はすごく美味しそうなのですが、いざ食べてみるとなんだか微妙です。

Ahamad Rosdee
悪くはないがいまひとつコクが足りない。65バーツ/230円。

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Aheesa Roddee
ターメリックが多すぎて苦い。肝臓には効きそう。50バーツ/175円。

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