安くて美味しいターリはないか
バンコクにはインド料理屋がたくさんあります。でも、どこも値段が意外と高いんですよね。実際の値段も日本より高いくらいだし、タイの物価やインド本国の値段を考えたら相当コスパが悪いなと。
それでもきっとどこかに安いお店があるはずだと思いGoogleマップであれこれ探してみると、バイヨークタワーの東側に、インド料理屋が軒を連ねる通りがありました。さっそく現地調査へ。
実際に行ってみたら、Googleマップの情報以上にお店がありました。この界隈は普段はインド人の旅行者が多いのかな。でもこの時はガラガラでした。新型コロナの影響で観光客がた減りです。
実際にお店で食べてみました。店頭にメニューを出しているお店が1軒もなく、高いのか安いのかもわからないまま、Googleマップのレビュー数でお店を選択。すべてのお店がGoogleマップに載っていたわけではないので、気づかない名店が他にあるかも。
■Madras Darbar (レビュー数346、星4.3)
定食 (ターリ) は3種類、ベジタブルターリ (220バーツ/790円)、ノンベジターリ (300バーツ/1080円)、北インドベジターリ (250バーツ/900円)。そして北インドをチョイス。しばらくして出てきたものは、なんだかやけに質素。
これで250バーツ?と思いつつ食べ始めましたが、途中で、メニューに書いてあったパニール (カッテージチーズ) がないことに気づき、これは間違いだろうなと思ったのですが、あれだけはっきり厨房に北インドと伝えていた (そしてコックもはっきり反復していた) のを考えると、間違えたというより最初からパニールが準備できていなかったのかもしれません。
結局、支払うときにビルを見たら、250に横線が引かれ220と訂正されていたので、とにかくどこかでそういうことになったみたいです。ちなみにお客は最初から最後まで自分1人。豆のカレーは「お!」と思うほど美味しかったですが、790円でこの内容はちょっとさみしいですね。原価100円くらいでしょう、たぶん。違うものが出てきたのも悲しかった。
■Chotivala (レビュー数657、星3.8)
定食は2種類、北インドベジターリと南インドベジターリ (税サ込256バーツ/920円)。北をチョイスしましたが、パラクパニール (ホウレン草とカッテージチーズのカレー) の味は悪くなかったし、バターナンもついているし見た目のにぎやかさとボリュームは十分。これならけっこう納得のお値段です。でも、わざわざここまで来て食べたくなるほど魅力的な味ではないかな。たまたま近くにいるなら選択肢に入れてもいいけれど。ここもお客は自分1人でした。
ということで、スクンビットあたりのお店とくらべても別に安くはなかったし、味もそこそこだったので、たぶんこの通りにはもう来ることはないかなぁ。また他のエリアを探してみよう。
Kebabs & Kurries
安くて美味しいターリが見つからなかったので、スクンビットSoi31を10分ほど北に歩いたところにある "Kebabs & Kurries" というインド料理屋で高くて美味しいカレーをいただきました。今回は人と連れ立って。バンコクのインド料理は高いので、何人かで来てシェアした方がお得感ありです。
お通しはインドのおせんべい "パパドゥ"、4つのソースと生玉ねぎを添えて。ソースはミント、タマリンド、トマト、ヨーグルト。どれもひと手間加えた丁寧な味わい。セッティングも凝っています。
マトンキーママタル (羊ひき肉とグリンピースのカレー) とパラクパニール (ほうれん草とチーズのカレー) は自分がもっとも好きなカレーですが、ふたつともかなり美味しい方だと思いました。
キーマが450バーツ(+税サ)、パニールが320バーツ(+税サ) です。何人かで行っても予算は1人500~700バーツ/2000円前後になってしまうのでちょっと割高感はありますが、どうせ食べるなら少し高くても美味しい方がいいかなと。
デザートのラスマライはドライアイスの演出があったりして、やはり値段相応に満足感は高いお店でした。
ドサキング
BTSナナ駅周辺のアラブ人街にはインド料理のお店もたくさんあります。その中でも一番人気と言われる "ドサキング (Dosa King)" で、ドサマサラとダルタッカをいただきました。
なかなか美味しかったですが、この2品とお水1本で390バーツ (1360円) って、冷静に考えたらかなりのお値段。日本食やアラブ料理以上に割高感がハンパないなと。
チベットキッチン
インドではありませんがこちらもご紹介。スクンビットSoi22を15分ほど南に歩いていくと、チベット料理のお店、"Tibet Kitchen" があります。その昔、日本のネパール料理屋で "モモ" をいただいたことはありましたが、バンコクで再び食べるべくお店を訪問。
Soi22はスクンビットロードに近い方ではホリデイインやマリオットなどホテルがたくさんあり、あわせてレストランやバー、マッサージのお店などが軒を連ね、昼夜を問わず欧米やインド、アラブ系の旅行者でにぎわっています。
しかしここまで足をのばすとにぎわいもだいぶ薄れ、人通りは少なく少し寂しさを感じるほど。チベットキッチンを訪れたのは金曜の夕方でしたが、お客は後にも先にも自分ひとりでした。
■モモ (豚、蒸し):223バーツ/780円(税サ込)
皮が厚めでモチモチ食感。具の豚肉の味付けがほどよく、カレーソースをつけていただくのが新鮮でした。
■トゥクパ:212バーツ/740円(税サ込)
サッポロ一番みそラーメンを野菜と一緒に煮込んだ感じの味。麺もやわやわ。ニンニクとパクチーが効いています。あふれ出るB級感に思わずニンマリ。でもきっと本場はもう少しちゃんとしているんだろうな。
正直なところ、中華料理屋に行けばこの半額近い値段でもっと美味しい (と個人的に思う) 牛肉麵と餃子が食べられるので、ここにもう一度来ることはないかなあ。