A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

ウイグル料理に舌鼓@グルジャ

代表的なウズベキスタン料理のひとつ、ラグマン。正確にはウイグル・ラグマンで、つまりウイグル風ラグマンということです。

タシケントのお店はほぼすべてウイグル・ラグマンですが、メニューには単にラグマンとだけ書いてあるところが多いです。

自分が知る限り、ウイグル・ラグマンとともにウズベク・ラグマン (Uzbek-style Lagman) がメニューにあるのは「キャラバン」のみ (⇒コチラ)。

これまでタシケントで食べたラグマンは10店以上、もちろんどれもウイグル・ラグマンで、去年の8月に一度おすすめをまとめています (⇒コチラ)。

ラグマン店の新規開拓はしばらくやっていなかったのですが、この週末、久しぶりに新しいお店に行ってきました。

ボドムゾール地区にある「グルジャ (*Map)」という、ウイグル料理のお店です。最寄りは地下鉄ボドムゾール駅ですが、歩くと20分くらいかかります (1.5km)。

Wikipediaを読んでみると、ウズベキスタン料理ウイグル料理はほとんど共通しているようにも思いますが、もちろんいくつか違いも。

グルジャはわざわざウイグル料理と謳っているので、ウズベキスタン料理店とはまた異なるのかなと思いつつ、入り口に掲げられたメニュー看板をチェック。

うーん、やはりあまり変わらないような気がする。でも中華料理屋 (イスラム教徒向け清真料理) によくある「ダーパンジー (大盤鶏/大盘鸡)」が目を引きます。

入店しメニューリストを見ると、普段目にするウズベク料理に加え、ツォミャンやアシュリャンフー (⇒コチラ) などもあって、ああ確かに違うなと、ようやく納得。

とは言っても今回頼んだのは、まずはラグマン、それとゴシナンです。ゴシナンは羊肉を挟んで焼いたパイのようなパン。

ウズベク語だとたぶんグシュトゥノン (肉パン)。何度かお店のメニューで目にしたことはありましたが、頼むのは今回が初めてです。

まずはラグマン。麺がとても美味しかったです。表面ツルツルでしっかりコシがあって、小麦粉の甘味も感じられ、これまで食べたラグマンの中でもトップクラスの出来。

スープのコクは「サルドバ」の方が上かなとも思いましたが、羊肉は下ごしらえがちゃんとしてあるし (生姜の風味)、ニンニク強めだし、これはこれで美味しいなあと。

スープの大根とキクラゲがなんだかウイグルっぽい気がします。この地区にある別のウイグル料理屋のラグマンも同じく大根入りでした (後述)。

続いてゴシナン。値段もラグマンより高いので (ラグマン4万スム、ゴシナン5万スム)、大きそうだなとは思っていましたが、やはり大きかったです。直径22~23cm?

羊肉ミンチがたっぷり、そして羊の脂身もたっぷり。熱々仕上げで脂がトロケて、パン生地はパリパリ・サクサク、塩気も絶妙で本当に美味しかったです。

世の中にはまだこんなに美味しいものがあるんだなあと、久しぶりに食べ物で感動したような気がします。

まあでもさすがにラグマンとゴシナン2品完食は無理で、ゴシナンは半分テイクアウトして帰りました。

夕方レンジで温め直して食べ切りましたが、生地がフニャフニャなのもまたこれはこれで良しでした。(※羊の脂が苦手な方は厳しいと思います)

さて、このエリアにはラグマンを食べられるお店が3店あります。ここグルジャと、サルドバ (*Map)、そしてボドムゾール (*Map) です。

それぞれ看板には、グルジャとボドムゾールはウイグル料理  (Uyg'ur Taomlari)、サルドバはウズベク料理 (Milliy Taomlari=ナショナルディッシュ/郷土料理) の表示が。

ボドムゾール
お店の看板と、ラグマン。スープの味の傾向はグルジャと似ているように思いました。大根とキクラゲも入っているし。このお店も人気店のひとつですが、個人的にはグルジャを推したい。

サルドバ
お店の看板と、ラグマン。スープは大根なし、ピーマン強め、コクたっぷり。間違いない美味しさ。最近は麺の量が減ったような気がする (値段は据え置き)。細かく言うと、ここのラグマンはウズベク風のウイグル・ラグマンなのかな。変な言い方ですが。

グルジャはまだまだ食べたいものがあるので、しばらく通いたいと考えています。ダーパンジーもその名のとおり大盛りだとは思いますが、ぜひ食べてみたい。