ウズベキスタン料理でサラダといえば、まずはトマトサラダ「アチュチュク (アチク・チュチュク)」が定番。もともとトマトが大好きな自分は、これまでプロフやシャシリク (シシカバブ) と一緒に、もう何度食べたかわかりません。
サラダといえば気になるものがもうひとつ。初めて食べたのはカラカルパクスタンのホテルの朝食ビュッフェでした。一緒に行ったウズベキスタン人が、2人ともゴソッとお皿に盛っていたので、自分も興味本位で少し食べてみることに。
ひとくち食べて、マヨネーズの感じがちょっとポテトサラダに似ていて美味しいなとは思ったものの、その時はそれ以上気にとめず、名前も聞かず。ただ、ビュッフェ料理の中でもなくなるスピードが早かったので、きっとウズベキスタン人は好きなんだろうなと思っていました。
その後、このサラダとはずっと縁遠かったのですが、最近ふと思い出して、アパートの近くにあるレストラン「アノール」で頼んでみました。ここはメニューに写真と英語が載っているので重宝しています。
曰く、名前は「オリヴィエ・サラダ (Olivier Salad)」。材料は茹で牛肉、ジャガイモ、ニンジン、固茹で卵、グリーンピース、キュウリのピクルス。これらをマヨネーズで和えたもの、だそうです。
よく味わって食べてみると、いろんな材料が使われている分いろんな味が感じられ、ポテト感はやや少ないながら、やはりポテトサラダと言ってもいいのかなと、そう思いつつ美味しくいただきました。
その日の夜、あらためてこのサラダについて検索してみたところ、ロシア料理ということでWkipediaに詳しく載っていました。以下、抜粋。
『オリヴィエ・サラダ (英語: Olivier salad)、サラート・オリヴィエ (ロシア語: сала́т Оливье́) とは、ロシア料理のサラダの一つである。サラート・ストリーチヌィ (ロシア語: сала́т Столичный、「首都サラダ」) の名称でも知られる。モスクワのホテル・レストラン「エルミタージュ」(Hermitage) でシェフを務めたベルギー人リュシアン・オリヴィエによって考案された。マヨネーズを用いるポテトサラダの源流であるとも言われる』
なんと、その正体はポテサラのオリジンとも言われるものだったのでした。ラグマンはラーメンの源流とも言われているし、この地域の食文化が実は日本ともつながっているのだと考えると、なんだか感動しますね。
ひとつ気になったのが、キュウリは生かピクルスかという問題。カラカルパクスタンで食べたものは生でした。そしてアノールはピクルス。ということで、確認のため「サルドバ」へ。アノールとともにラグマンのコチラの記事で紹介したお店です。
結論、こちらもピクルスでした。実は生キュウリが苦手な自分は、ほっと安堵のため息をついたのでした。アノールにくらべてサルドバはポテト感が強く、よりポテサラを食べているという実感が。
ただし、サルドバはマヨネーズがちょっとあっさり目。マヨネーズの味 (の濃さ) はアノールの方が好みかな。自分好みのオリヴィエサラダを探すという、新たな楽しみができたかも。