ウズベキスタンの現地メディア "Kun.uz" に掲載された、ウズベキスタンにおける地域別のプロフ価格のニュースです。
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国家統計委員会は、2025年6月時点の地域別プロフ1キログラムを調理するために必要な材料費とサービスのコストを算出しました。
これによると、最も安いのはカラカルパクスタン地方 (97,684スム/1106円)、最も高いのはタシケント市 (116,267スム/1317円) でした。
■価格 (1万スム=113円)
カラカルパクスタン地方 — 97,684スム
アンディジャン地方 — 104,449スム
ブハラ地方 — 107,405スム
ジザフ地方 — 108,900スム
カシュカダリヤ地方 — 110,211スム
ナヴォイ州 ― 108,612スム
ナマンガン州 ― 108,385スム
サマルカンド州 ― 111,681スム
スルハンダリヤ州 ― 109,678スム
シルダリヤ州 ― 104,623スム
タシケント州 ― 112,192スム
フェルガナ州 ― 114,390スム
ホラズム州 ― 105,215スム
タシケント市 ― 116,267スム
■材料
プロフ1キロを作るのに通常使われる材料は以下の通りです。
・ひまわり油0.3リットル
・玉ねぎ300g
・牛肉700g
・ニンジン1kg
・米1kg
・エンドウ豆 100g
・クミン 10g
・食塩 20g
上記の金額には、商品の価格だけでなく、調理にかかるサービスコストも含まれています。完成したプロフの価格は異なる場合があります。
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ニュースは以上ですが、ここでふと疑問が。自分は今年4月までウズベキスタンにいましたが、お店でプロフを食べると1皿約500グラムで、3万~4万スム/340円~453円でした。一番安いとされるカラカルパクスタンよりも安い価格です。
テイクアウトはさらに安く、1キロせいぜい4万スム/453円でした。どういうコスト計算なんでしょう。お店だと大量に作るから薄利多売が可能なのかな。まあそうなんでしょうね、さすがに。
テイクアウトだとタシケントで最も安いところは1キロ2万5000スム/283円からありましたからね (⇒コチラ)。載っているお肉は明らかに少なかったですが。
政府発表のニュースを信じるなら、ウズベキスタンのプロフ店はコスト割れしながらも、意地で販売しているのでしょうか。
あるいはこの発表は、個人で作る場合のコストなのか。だったらお店で食べた方がずっと安いということですね。
もっとも、プロフは作る釜が大きければ大きいほど美味しいと言われるので、あえて家庭 (の小さな鍋) でプロフを作る人は少数派だと思います。プロフ専門店もたくさんありますしね。
ラーメンに1000円の壁があるように、プロフにも一定のラインはあるように感じます。自分の場合、1皿4万スム/453円を超えるものには、ちょっと見方が厳しくなったものです。
久しぶりにプロフのことを考えたらまたプロフが食べたくなってきました。虎の子のプロフの缶詰、そろそろ開けようかな。
※注:プロフの缶詰にはお肉も入っていますが、缶詰・瓶詰で、常温での長期保存が可能なものは、持ち込み禁止ではないと理解していています。
■お店のプロフ (ベシュカザン)
■家庭のプロフ (カラカルパクスタン)
■プロフの缶詰 (タシケントで食べた時の写真)
※参考過去記事:外食の値段 (2025年3月)