A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

カラカルパクスタングルメ:小ネタ編

ノンはちぎらない

カラカルパクスタン1日目、現地スタッフ、レンタカーの運転手など総勢5名でお昼ご飯を食べました。ベシュバルマク+グルティクの大皿を注文し (⇒コチラ)、当然、ノンも2つ。

メインが届き、さあ食べ始めましょうと、それぞれがお皿に手を伸ばしました。けれどもここで、ふと違和感が。

現地スタッフが一向にノンを触らないのです。タシケントではこういうことはありません。必ず誰かがノンをちぎってくれます。

そうしてノンを分かち合うのが、ウズベキスタンの文化だと理解していました。しかしこの時は、各々がノンを自分の分だけちぎってお皿に取っていました。

おそらく、日本人である自分にみんなが気をつかって、ノンをあまり手でベタベタ触らないようにしてくれたのかなと、その時はそう思いました。

そして2日目、ムイナクの見学を終え、クングラードまで戻ってからお昼ご飯を運転手と2人で食べました。

注文はバリク (魚) のフライとノン。まずノンがテーブルに運ばれてきました。初日と同じく、運転手がノンをちぎる気配はありません。

なので、ここは自分がと意を決し、タシケントでもやったことがない、ノンを同席者のためにちぎるという行為を初めてやってみました。

しかし3片ほどちぎったところで、なんだか運転手の表情が微妙なことに気がつきました。「ウズベキスタンはこうだよね?」と問いかけたところ。。

運転手曰く、「ウズベキスタンはイエス、カラカルパクスタンはノー、1人ずつ自分の分だけちぎる」と、簡単な英語とジェスチャーで説明してくれたのでした。

なんとなんと、同じウズベキスタンだと思っていたら、カラカルパクスタン (自治共和国) はちょっと文化が違うようです。

「おー、ごめんね」と言いながらあわててノンをお皿に戻しましたが、ノープロブレムだと運転手は笑っていました。

食事をしながら、カラカルパクスタンは言葉 (カラカルパク語) も含めカザフスタンと文化が近いというようなことをいろいろ教えてもらいました。

タシケントだと

カラカルパクスタンでは

ピリ辛アチュチュク

去年食べた時も、カラカルパクスタンのアチュチュク (トマトサラダ) は青唐辛子が入っていてピリ辛だなと思いましたが、今年また食べてみて、それは確信に変わりました。

今回、2回アチュチュクを食べて、2回とも青唐辛子が入っていました。きっとこれがデフォルトなのでしょう。このピリ辛が、アチュチュクをさらに美味しくしています。

もう100回以上は食べているであろうアチュチュクですが、タシケントだと他にも辛い料理はほとんどないので、なんだかとても新鮮な気持ちでいただくことができました。

青唐辛子刻みタイプ

青唐辛子すりおろしタイプ

ご当地マンティ

去年、カラカルパクスタンに10人くらいで行った時、タシケントに戻る飛行機の時間を待つ間、みんなで軽く夕ご飯をいただきました。

その時に注文してもらったマンティが、タシケントのものとは形が違っていて、なんだかバラの花のようだなと、うっすら感激したことを覚えています (写真↓)。

今回、あらためてこの形のマンティを食べたいなと思っていて、1日目のお昼と2日目のお昼に、それぞれメインに加えマンティを頼みました (頼んでもらいました)。

結論から言うと、残念ながらどちらも目当てのものではありませんでした。1日目はタシケント同じ形 (写真↓)。

2日目はまったく見たことがないボテッとした大ぶりのマンティでした。タシケントでいうところのホヌムくらいの大きさがあります (写真↓)。

実は1日目の夜もマンティを頼みましたが、そのお店ではないと言われ、結局プロフをいただきました (⇒コチラ)。今回は縁がなかったです。

ちなみにタシケントのマンティがこれ (写真↓)。中身によって多少形は変わるものの、基本、どのお店もほぼこのように上部を左右から合わせるように生地を閉じています。

魚を食べよう

去年もカラカルパクスタンに来た時、レンタカーの運転手にどこかいいお昼ご飯の場所はないかとたずねたら、バリク (魚) のお店に連れて行ってくれました (⇒コチラ)。

そして今年もまた、今度はムイナク見学後。自分はムイナクで良さげなレストランを一応チェックしていたのですが、運転手がクングラードの方が良いと言って即移動。

1時間ほどで着いたのが「ナイマン (Kafe Nayman)」という幹線道路沿いのお店でした。ヌクスから北西に延びる道路が、ムイナクとカザフスタンに分岐する手前の辺り。

地元では有名なお店らしく、とくにムイナクの帰りにおすすめだそう。お店の名物、バリクのフライをいただきました。1kg=12万スム/1440円。余裕で二人前あり。

これも淡水魚のコクレンかなと思いますが、泥臭さもなく、とても美味しかったです。たしかにおすすめするのもわかるなと。

タシケントではウズベキスタン人との食事となると、一にプロフ、二にシャシリク、三にラグマン、四にサムサやマンティといった感じ。まあ基本、お肉中心。

所変わってカラカルパクスタンでは、みんな魚が好きなんだなと、あらためて思いました。実際、美味しかったですからね、大満足。

ちなみにタシケントで魚を食べるなら、サザン (コイ科の魚/コクレン) ではなくスダック (パイク) が断然おすすめ。ブハラカフェとかニューブハラプレミアムでぜひ。