A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

プロフはキロ買いがお得

やや郊外にご飯を食べに行った帰り道、「ジザフ州のプロフ (Jizzax Osh)」なる看板を発見。目を引いたのが「1kg 40,000」。つまり、プロフ1キロで4万スム/480円だと。

この看板、町のいろいろなプロフ屋で目にします。お店で食べると1皿3万スム/360円くらいするのに、看板に「1キロ4万スム」と書いてあったりするので、「本当?」といつも思っていました (写真はジャスール)。

ずっと疑問に思っていたことをそろそろ解決しておこうと、お店に飛び込んで「プロフ、1キロ、サボイ (テイクアウト)」と言ってみました。

こちらの言葉がたどたどしく、1キロと言ったら「本当に?」という顔をされましたが、力強くうなずくと、すぐに笑顔で対応してくれました。

キャッシャーデスクに行っておそるおそる4万スム渡し、「1キロ、サボイ」とあらためて言うと、問題なく注文完了。

やはり1キロで4万スムなんですね。そう書いてあるんだから当たり前と言えば当たり前ですが、なんだかちょっと狐につままれたよう。

カザン (大釜) の横で待っていたら、底の方と上の方をしゃもじで示しながら「どちらにする?」とジェスチャーで聞いてくれました。

底の方は写真のとおり油まみれ、上の方は油少なめです。お米もニンジンも、自分は上の方をお願いしましたが、また「本当に?」という顔をされました (「本当にいいの?」と何度か応酬あり)。

このお店は釜の横でお客がお皿を受け取るシステムで、お客によっては底を指定した上で、さらにもっと油をかけてと注文する人もいました。恐るべし、ウズベキスタン人。

盛り付け担当は他のお客をさばいてから、おもむろに大きめのプラ容器を取り出すと、秤に乗せてきっちり量りながらパックしてくれました。手に持つとずっしり重い。

家に戻ってから念のため秤に乗せてみましたが、そう言えばうちの秤は最大1キロだったので、しっかりエラーが出ました。なので1キロ以上は確定。

ジャスールで1人前 (3万スム/360円) をテイクアウトした時は480グラムくらいだったので (写真↓)、1キロ買いはだいぶお得ですね (ジャスールも1キロ4万スム)。

今回買ったのはジザフ州のプロフですが、タシケントのプロフ「トイオシュ」と何が違うのかな。以前、ジザフ風サムサを食べに行ったお店も、ジザフのプロフだったのでしょうが、その時も違いはよくわかりませんでした (⇒コチラ)。

あえて違いを言うとしたら、ベシュカザン (中央アジアプロフセンター) のトイオシュとくらべたらもっとマイルドで、とても食べやすかったということ。

ベシュカザンのトイオシュはシャープな食べ心地で華やかな印象。「結婚式のプロフ」の名のとおりご馳走感があり、美味しいけれど食べ心地は重く、連日はきついなと。

くらべてみれば、ジザフのプロフはもっと軽やかな食感で、いい意味で普通、気軽にパクパクいけました。何とも優しい味わいで、これなら毎日でも食べられそう。

あ、よく考えたら油少なめのところばかり盛ってもらったんだっけ。だからマイルドで食べやすく感じたのかも。タシケントの人は、きっとこれでは物足りないだろうな。

(※写真では油がテカっていますが、見た目よりずっと軽い食べ心地でした)

その日の夕食に半分食べて、もう半分は翌日に持ち越し、レンジでチンしてすべていただきました。温め直しでも十分美味しかったです。

ウズベキスタン人に言わせたら、作りたてのプロフが最高であって、時間がたったプロフなんて食べられないと言うかもしれません。

でも自分はとくに違和感もなく、2日に渡って美味しくいただきました。もうどんなプロフを食べても、美味しいとしか感じないようになっているのかもしれません。

ちなみに、プロフが油っこくて苦手だという人は、もちろん注文時に「油少なめで」と伝えることもできます。

ただし、そうは言ってもおそらくある程度は油っぽいところも盛られるでしょう。ウズベキスタン人にとっては、油少なめの基準がそもそも日本人の感覚とは異なるので。

なのでプロフを注文したら、(それができるお店であるなら) 大釜の横で直接ジェスチャーしながら「上の方」としつこく指定するのがいいかもしれません。

お店で食べるプロフ1人前3万スム/360円もけっして高くはないと思っていましたが、キロ買いを覚えてしまったので、きっと次からは割高に感じてしまうな。