A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

2024年に食べたウズベキスタン料理(2)プロフ

ソムサ (サムサ) に続いて、今年食べたプロフのまとめを。メニュー上はオシュまたはオシ (Osh/Oshi) と呼ばれる (書かれる) 方が多いと思います。

「プロフを食べに行こう」という言い方はされますが、いざ注文する時は、トイオシュとかチャイハナオシュとか、オシュになります。ちなみにオシュは単にご飯の意味も。

2024年にプロフを食べた回数 (店内&テイクアウト) は49回でした (2023年からプラス16回)。缶詰プロフは除きました、5~6缶食べたはずですが。

去年はプロフの油っこさに胃もたれしたこともありますが、食べているうちにすっかり慣れてしまったのか、そのあたりはもう全然気にならなくなりました。

プロフといってもウズベキスタンには地方によってたくさん種類があります。そのうち、タシケントで食べることができるのはごく僅か。

地方に行った時、タシケントでは見たことがないプロフにあたると、思わずテンションが上がります。

たいていメニューにはプロフ (オシュ) としか書いていないので、正確なローカルネームなどはわかりませんが。

では、プロフの種類別に、食べた回数が多いものから記載します。タシケントで「オシュ」とだけメニューに書かれていた場合 (店名にも特別な名前が冠されていない場合) は、見た目で判断しトイオシュにカウントしました。

ジギルオシュ:18回
一番食べた回数が多いのは、サマルカンド風プロフのジギルオシュ (亜麻仁油のプロフ) でした。自分もこれが一番好きだと自覚していましたが、記録にもちゃんと裏打ちされていました。油の色が濃い、こげ茶色のものがとくに好きです。例えばイシュティホンとかパイシャンバ

油の色が薄いお店もありますが、実際にサマルカンドで食べたジギルオシュは、意外と色が薄かったです。油ひかえめなのかな。カフェ・サマルカンドとかキシュミシュがそんな感じ。こっちの方が食べやすいという人がいるのもわかります。

トイオシュ:15回
タシケント風プロフ (と個人的には思っています)。結婚式 (トイ) のプロフの名のとおり、見た目が華やかでおめでたいプロフです。今年は実際にウズベキスタン人の結婚式に呼ばれ、「朝プロフ」を体験しました (⇒コチラ)。最高に美味しかったことは言うまでもありません。

タシケントでトイオシュを食べるなら、とりあえずベシュカザン (中央アジアプロフセンター) に行くのがいいでしょう。王道の味であり、オープンキッチンの調理場見学は、ある意味タシケント観光のハイライトです。

チャイハナオシュ:6回
お茶屋 (チャイハナ) のプロフ。トイオシュがハレの日に食べるプロフなら、こちらは普段食べるプロフだそう。羊の脂とニンニクの香りがかなり強烈。これが美味しいと思うようになったら、もうプロフの沼にハマっている証拠です。クセ強を求めるならベシュカザン、ややマイルド希望ならアンジールがおすすめ。

スズマプロフ:3回
ホラズム州のプロフであっさりした味わいが特徴。油ひかえ目で確かにちょっとヘルシーな気がします。お米の色も白いですね。タシケントでは2店でいただきました。ウォフウォフマシュアル (どちらもメニュー上はスズマオシュではなくスズマプロフ)。自分はもう今となってはここまであっさりでなくても大丈夫です。(※あっさりと書いてはいますが初めて食べる人にしてみたらけっこう油っこいかも)

4種盛りプロフ:2回
カモロンオシュ・ラブザック支店の人気メニュー。トイオシュ・チャイハナオシュ・ジギルオシュ・デブジラオシュの4種盛り。0.7人前✕4=2.8人前です。1人では頼めないので、今年は日本から出張者が来た時を見計らって、ウズベキスタン人も誘って2回食べに行きました。食べくらべをすると各プロフの味の違いがよくわかります。

デブジラオシュ:1回
上のお店でデブジラオシュを単体でいただきました。ウズベキスタン東部のアンディジャン州のデブジラ米を使ったプロフです。デブジラは赤米なので、プロフもほんのりそんな色。同じく東部のフェルガナ州のチュンガラ米を使ったチュンガラオシュは、タシケントではまだ未食 (※お店は見つけましたがテイクアウト専門店で最低4人前から注文受付だったのでまだ頼んだことがありません)。

オシュソフィ:1回
ブハラ州のプロフで、油少なめでヘルシーなプロフとして知られています。ソフィがアラビア語由来の単語だとしたら、純粋 (ピュア) なプロフといった意味になります。去年、ブハラで本場のオシュソフィをいただきましたが、タシケントのオシアミーリのものも悪くないです。十分美味しい。まあ自分はもっとコッテリでもいいんですけどね。

カシュカダリヤ風プロフ:1回
店頭の看板にはカルシ・パイリオシュ。お肉をよく食べるカシュカダリヤ州の州都カルシの名を冠したプロフ、ということだと思います。とろとろ柔らかなお肉に加えて羊の尾の脂身も載っていて、かなり食べごたえがありました。このコッテリがたまりません。

ヒヴァ風プロフ:1回
ヒヴァに旅行した際、ホラズムアートレストランでいただきました。長粒米ではなく短粒米を使っていて、油・脂は控えめ。柔らかめに炊きあがったお米はひと口噛むごとにじわっと旨味が。プロフというより、まるで日本の炊き込みご飯のようでした。正式なローカルネームがあるのでしょうが、メニュー上は単にプロフ (オシュ) でした。下にあげたカラカルパクスタン風プロフとそっくり。ウズベキスタン西部はこんな感じなんでしょうか。

カラカルパクスタン風プロフ:1回
カラカルパクスタンの州都ヌクスのチャイナヤでいただきました (このお店の横)。カラカルパクスタンには「プロフの妹分」と呼ばれる「シャブリヤ」という料理があると聞いています。これがそうなのかはわかりませんが (メニュー上は単にプロフと記載)、明らかにタシケントのプロフとは異なるので、たぶんこれがシャブリヤだったんだろうと考えています。シンプルで美味しかったですよ。何よりパンとサラダがついて2万スム/240円ですからね、圧倒的に安いです。

今年はプロフをよく食べました。食べれば食べるほど、どんどん好きになります。きっとカロリー摂取超過なんだろうなと思いつつ、美味しいんだからしょうがない。