A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

2024年に食べたウズベキスタン料理(3)ラグマン・麺類

2023年に引き続き、今年も麺をよく食べました。ウズベキスタンは中国料理 (※新疆ウイグルのイスラム教徒向け清真料理) が広く根付いていますが、麺料理が意外に豊富。

ラグマンという名前も拉麺 (ラーメン) からだと言われますが、ウズベキスタンでこんなに麺が食べられるとは思ってもみませんでした。麺好きの自分、歓喜。

以下、この1年で食べた麺料理を回数が多い順にあげますが、中華料理屋で食べた麺は「新疆」という名前なら個別にあげ、それ以外は最後にひとまとめにしました。

同じお店 (中华牛肉面) でも、下の写真のとおり普通にラーメン (清湯牛肉麺) もあれば、ラグマン (新疆拌麺) もあります。

コブルマラグマン:14回
炒めたラグマンです。汁麺のラグマンとは違いお店によってバリエーションがあり、特に大きくトマト味ナポリタン系と、醤油味焼きうどん系に分かれます (個人的にそう呼んでいるだけですが)。ウズベク料理と看板を掲げているお店はナポリタン系 (ヨーロッパ寄り)、ウイグル料理という看板なら焼きうどん系 (東アジア寄り) なのかなと推察。まさか自分が汁麺よりもこちらを好きになるとは、去年は思いもしませんでした。写真はカラサライラグマングルジャ。どちらもコブルマラグマンですが、同じ料理には見えないでしょ?

ラグマン:13回
ウズベキスタンを代表する料理のひとつ、ラグマン。手打ち (手延べ) でコシのある麺はまるでうどん。油っこさもなく、日本人が好むウズベキスタン料理の筆頭だと思います。自分も大好き。どこで食べてもほとんど味が変わらず、安定した美味しさが楽しめます。ただ、それゆえ新鮮な驚きはもはやありません。そのため回数的にはコブルマラグマンの方が多くなった感じ。写真はアンジールの手打ち作業風景とサルドバのラグマン。

ダーパンジー:5回
中華料理屋のメニュー名は「新疆大盤鶏」ですが、やはりこれはあくまでウイグル料理であってウズベキスタン料理ではありません。自分はこの味が大好きで、お店を探し回って食べました (タシケントで見つけられたのは4店のみ)。麺と一緒に食べるのが定番。ただし、大盤鶏と言いつつ、量が多すぎるので中サイズ (中盤鶏) か小サイズ (小盤鶏) しか食べたことがありません。麺は幅広がデフォルトなのかな。写真は中国四千年喇家拉面

ククス (ククシ):4回
高麗人により伝えられ、今ではすっかりウズベキスタン料理として定着したウズベキスタン風朝鮮冷麺。どう見ても異国の料理ですが、これが本当に普通のウズベキスタンレストランで、プロフやシャシリクと肩を並べているんです。なんとも不思議な感覚。写真はオシュパロフのククス。

シビットオシュ:3回
ホラズム州の古都ヒヴァの名物料理。麺に香草ディルが練り込まれ鮮やかな緑色をした麺です。タシケントでもお店を探しときどき食べていましたが、今年はヒヴァに行って本場のシビットオシュをいただくことができました。ヒヴァ、良かったなあ。写真はテラッサカフェ

スイルラグマン:1回
ウイグル料理だと思います。ラグマンの具材をみじん切りにしたもの。「味変わるの?」と思うでしょうが、これが実際に変わるんです。口が小さい人でも食べやすいので、より美味しく感じるのかも。食感て大事。グルジャでいただきました。

ディンディン・ソミャン:1回
こちらはなんと麺まで短く (ほぼみじん切りに) カットされたラグマン。ディンディンは漢字で書くと「丁丁」。これもウイグル料理です。よく噛んで食べるので、長い麺のものより味わいがしっかり感じられ、また満腹感もさらにアップ。本当に大満足でした。お店はグルジャ

中国ラーメン:25回
中华牛肉面、喇家拉面、西貝 (Xibei)、バンブー、牛先生面館 (Mr. Niu) などでいただきました。本ブログでもたびたび登場するお店たちです。これだけあれば中華麺欲を満たすには十分、まったく困りません。まあ豚肉はないですけどね。写真は食べたものの一部。

こうして見返してみると、タシケントは麺料理が多彩ですね。今年の夏はウズベキスタンも猛暑で、しかもアパートがよく停電になったので、すっかり夏バテしてしまいました。夏の間はよく麺を食べたなあ。へばっていてもなんとかツルツル食べられたので。