ウズベキスタンに来て早々に訪れた「中央アジアプロフセンター」またの名を「ベシュカザン (Besh Qozon=5つの大釜)」。その時は店員さんのおすすめにしたがって「トイオシ (To'y Oshi=結婚式のプロフ)」をいただきました (⇒コチラ)。※トッピングあり
その後、何度もいろんなお店でプロフをいただきましたが、基本はこのトイオシばかり頼んでいました。そもそもプロフは1種類しかないお店もありましたし、それはイコール、トイオシでした。
最近またベシュカザンに行ってみたくなったのは、今度は「チャイハナオシ (Choixona Oshi=お茶屋さんのプロフ)」を食べてみたくなったからです。トイオシが結婚式などで出されるご馳走だとすると、チャイハナオシは普段食べる庶民的なプロフなんだそうです。
それに、チャイハナオシを検索すると、だいたいニンニク (揚げニンニク) がつきもののようで、味もよりワイルドなんだとか。これはぜひ食べてみたい、けれども、同じお店でなければ違いがわからないかもと、それでベシュカザン再訪となったわけです。
最初は土曜日の午前11時に行きました。調理場の一画に、ニンニクの丸揚げが山盛りになっていたので、きっとこれがチャイハナオシの釜だろうとあたりをつけたものの、そうなるとまだ調理中ということになります。
案の定、テーブルについてチャイハナオシを頼もうとしたら、店員さんに首をふられてしまいました。代わりにトイオシを強烈にすすめられましたが、ここはグッと我慢して、出直すことにしました。
翌、日曜日、今度は昼の12時すぎに行ったところ、昨日の釜はすでに炊きあがっていて、プロフがばんばんお皿に盛られていました。よし、今度は大丈夫そうだとテーブルを確保して (めちゃめちゃ混んでいてほぼ満席)、チャイハナオシ注文。
ほどなくして運ばれてきたチャイハナオシ (※トッピングなし) は、見た目はご飯の色が濃く、お肉はトイオシのようにほぐされたものではなく、小さいながらも塊肉でした。ひと口食べて、「おぉ・・・」と思わずため息が。とにかく羊のにおいが強烈。
これまで食べたどのプロフよりも羊感マシマシで、またベシュカザンで食べたトイオシの記憶の味とくらべても、明らかに異なるものでした。この強烈な個性、これこそ羊の醍醐味です。羊肉が苦手な人は完食無理かも。羊肉大好きな自分も実はちょっときつかった。
ニンニクもふたつ載っていました。揚げニンニクといっても皮ごと揚げているので、取り出された中身は真っ白で、甘みと香りがいいアクセントに。羊の皮を揚げたものも載っていて、やはりトイオシとは違うものなんだなと、納得した次第です。
プロフを炊く釜 (カザン) は大きい方がいい (美味しく炊ける) と言われますが、それにしてもベシュカザンの釜の大きさには、ただただ驚くばかりです。