暑い日が続く中、停電が頻発しているタシケント。数日前、客人を連れてタクシーに乗って、中華麺食堂「シーベイ」にウズベキスタン風冷麺ククスを食べに行ったところ、エリア一帯が停電していてお店はクローズ。最近本当に停電が多いです。
その時は店員から、別の場所にあるもう1軒のシーベイに行くよう勧められ、そちらで無事ククスを食べることができました (下の写真)。炎天下で動き回った日だったので、キリッと冷たいククス (冷麺) が殊の外美味しかったです。
そして迎えた週末。相変わらず外は暑くて、食欲はもうひとつ。またククスを食べようかなと考えましたが、先日行った中華レストラン「ハルビン」のメニューに、「東北冷面」があったことを思い出し、いそいそと出かけました。
ハルビンは中国東北部、黒龍江省の大都市です。地理的にも朝鮮が近く、食文化も似ているのでしょう、中華料理で冷麺はあまりピンときませんが、ハルビンではごくふつうのメニューのようです (名物料理とまではいかないのかな)。
出てきた冷麺 (東北冷面) がこれ。スープは甘酸っぱく (ただし甘さは控えめ)、具材もイメージ通りの冷麺。たっぷりかかっている唐辛子とパクチーがちょっと意外でしたが、これはこれでしっかり冷麺でした。
ウズベキスタン風冷麺ククスとの大きな違いは、麺。ククスはたぶん小麦粉でできた白い細麺ですが、こちらは朝鮮冷麺そのものといった感じの黒っぽい麺。柔らかくてツルツルして、なおかつ弾力がある食感がいいですね。
このお店、メニューを見るとハルビンの名物料理と言われているものもしっかりありました。「小鶏炖蘑菇 (鶏ときのこの煮込み)」、「鍋包肉 (酢豚みたいな料理、ただしここのお店は鶏肉)」、「地三鮮 (ジャガイモ・ピーマン・ナスの炒め物)」など。
ちなみに、中国東北地方の料理は一皿の量が多いそうです。あとは寒い地方なので塩がきついとも。冷麺と一緒に頼んだ麻婆豆腐は、やはり塩がしっかり効いていたのと、量がすごかったので、1/3食べてあとはテイクアウトにしてもらいました。
タイでは毎日のように辛いものを食べていたので、辛さにはずいぶん強くなった自分でしたが、ぜんぜん辛くないウズベキスタン料理で舌がリセットされたのか、ヒーヒー言いながら食べきりました。