A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

ウズベキスタン風朝鮮冷麺「ククス」

日曜日の昼下がり、ちょうど1ヶ月ぶりに蘭州ラーメンのお店「シーベイ」に行ったところ、嬉しいことにメニューがだいぶ増えていました。

麺と炒飯で1ページだったメニュー表は (⇒過去記事)、麺類がいくつか増え、新たにご飯物がラインナップに加わり、麺とご飯で堂々4ページに 。

どうせなら新メニューを食べたいと思いつつ、目移りしてなかなか決められない自分を見かねてか、店員さんが「ククスはどう?」と言ってきました。その一言で、「OK、ククス」と即決 (37,000スム/450円)。

実はククス (ククシ) という名前は前から知っていました。どこにでもあるわけではありませんが、ウズベキスタン料理のレストランで何度かメニューにその名を見つけたことがあります。

名前の響きとメニュー写真の見た目からして朝鮮由来の食べ物かなと、なんとなく気にはなっていたのですが、スープなのか麺料理なのかもよくわからず、これまで注文したことはありませんでした。

さらに、チョルスーバザールに行った際、見るからに朝鮮漬けのお店にククスと張り紙があって、ますます正体がわからなくなってしまいました。(今になって思えば「ククス "も" ありますよ」ということだったのかも)

そんな中、シーベイの新メニューには、はっきり「朝鮮冷面」と書いてあったのです。最初から調べればよかったのですが、Wikipedia (Kuksu) にもちゃんとそう書いてありました 。

曰く、「ククスまたはククシ (Kuksu or Kuksi) は、ウズベキスタンに住む朝鮮系住民の間でよく食べられる麺料理。スープは往々にして辛く、冷やして出す」 うん、これはまさに冷麺。

さて、ほどなくしてククスが運ばれてきました。見た目はまごうことなき冷麺です。思っていた以上にちゃんとしてそう。しかし問題は味です。いざ確認。

スープをひと口。うー、、冷たい!甘酸っぱいスープは一部シャーベット状に凍らされ、丼を満たしています。もうキンキンの冷え冷え。夏はこれこれ!

麺は極細で素麺風、スープが冷たいのでずいぶんシャッキリしています。トマトもキュウリもこれ以外は考えられないくらい相性抜群。牛肉も量はほどほどですが美味しい。ここまで100点。

ただし、ウズベキスタン料理でよく使われるハーブ「ディル」がこれにもたくさん入っていました。それ故ちょっと異郷の味に。ディルはなくてもいいけれど、でもこれがあるからウズベキスタン風なんでしょうね、きっと。

シーベイで食べるラグマンは純ウズベキスタン料理店とはまた味が微妙に異なったりするのですが、おそらく、ことククスに関しては、シーベイで食べて正解だったような気がします。

ウズベキスタン料理店でもう一度ククスを食べ、本場の味を確認したいと思う一方、シーベイのククスで完全に欲求が満たされたので、この暑い夏を乗り切るべく、定期的にシーベイに通おうと考えています。