A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

ジャージャー麺の正解は・・・

タシケント駅からすぐの場所にある中華料理屋「ハルビン」。その名のとおり中国東北地方の料理を出すお店で、以前、東北冷麺をいただいたことがありました (⇒コチラ)。

他にも "地三鮮" など東北地方の名物料理もメニューにあって、たぶんちゃんとしたレストランなんだろうなと、好印象を持ちました。

そして今回、炸醤麺 (ジャージャー麺) が食べたくなって、久しぶりにをお店を訪れました。きっとちゃんとしたものが出てくるだろうと期待して。

今まで中国本土を除くいろいろな国でジャージャー麺を食べてきましたが、けっこう違いがあって、未だにジャージャー麺の正解がわからない自分。

この10年間、あれこれ食べてきたジャージャー麺は次のとおりです (古い順に掲載)。どれもメニューにそう書いてあったか、もしくは店員がジャージャー麺と言っていたものです。

上海レストラン@フィジー
豚ひき肉のジャージャー麺。麺のもちもち感、豚肉のコクと小エビの旨味、キレのある醤油ベースの香ばしいソース、全てが100点。

シーフードのジャージャー麺。少し甘みのあるソースは魚介の旨味マックス。豚も良かったけれどシーフードの圧倒的な旨味は何にも代えがたい。豚ともども本当に美味しくて、何度も通って食べました。

韓国レストラン@フィジー
初めて食べた韓国風ジャージャー麺 (チャジャンミョン)。旨味が少なくちょっと焦げたような味に最初はまったくピンとこず。でもなんだかクセになって、何度か食べました。

ヌードルキング@フィジー
とにかく麺が命のヌードル屋。ジャージャー麺はソース別体型かつなんだかビシャビシャして甘しょっぱく、メインの具材は卵。これはこれで悪くなかった。

Legend of Noodles@ジャカルタ
海鮮ちゃんぽんが爆発的に美味しいこのお店。チャジャンミョンも初めて美味しいと思いました。ビジュアルはちょっとアレですが。緑色がほしいな。

萬味香@ジャカルタ
上にかかったソース (トロミがついた中華餡、メインの具材は卵) から麺を掘り起こそうとしたらキュウリの層にぶち当たりました。キュウリ苦手な自分にはなかなかのハードモードでした。麺は細い素麺風。さすがにこれは。。

福華餐廳@バンコク
新型コロナ前は、「新中華街」と称されたこの大通りに中国人が営む中華料理屋が軒を連ねていました (その後閉業多数)。甘辛味噌風味のいわゆる肉味噌が載ったジャージャー麺はこの時初めて食べました。ちょっと水分多めでビシャビシャしていましたが、これが正解に近いのかなと思ったり。

パンジョム@バンコク
意外とお肉がたくさん入っていて旨味もたっぷりのソースと、もちもちの麺は最高に美味しかったです。チャジャンミョンはもう正解がわかりました。あとは中国の炸醤麺だなと。

ここからは最新、ウズベキスタン。さてさて、どうでしょう。

ハルビン@タシケント
注文票の「炸醤麺」に鉛筆でチェックを入れオーダー。しかし、かなり予想と違うものが出てきました。まさかの肉なし、具材はキュウリのみ、ソースはピリ辛醤油。冷やし中華みたいで美味しかったですが、果たしてこれは炸醤麺なのだろうか。東北地方ではこれなのかな。それとも単に間違えられた?

ハルビンが正解を出してくれると期待していたのに、逆に混迷の度合いが深まってしまいました。仕方なく、こんどはシーベイ (蘭州ラーメンのお店) で炸醤麺を。

シーベイ@タシケント
いやいやキタコレ。なんかこれ正解っぽいな。とってもいい感じ。少し濃い目の味付けの甘しょっぱくてピリ辛の肉味噌は肉1:椎茸9くらいの割合ですが、椎茸はここウズベキスタンでは貴重なので、逆にいいものをいただきました。肉味噌がもちもちの中太麺によくからんで、とても美味しくいただきました。麺が熱々だったのも個人的には高ポイント。

ということで、ジャージャー麺 (中国の炸醤麺) の正解は、やっぱりよくわからないままなのですが、たとえそれが正統派のレシピでなかったとしても、自分が美味しいと思えばそれが正解なのかなと、なんだかそんな心持ちになったのでした。