A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

タシケント駅前中華3店

どんな国に行っても、中華料理屋は必ずあるもの。料理はけっして辛すぎず、醤油ベースの味付けで、肉も野菜も食べることができますから、海外在住の日本人は、半ば駆け込み寺のように使っている人も多いのでは。

かく言う自分も、ウズベキスタン料理が好きだ好きだと言いながら、やはりそればかりが続いてしまうと、どうしても食欲が落ちてきます。まさにそんな時、1回、中華料理をはさみたくなるわけです。

タシケントにも、数はそれほど多くないものの、しっかりした中華料理屋があります。とくにタシケント駅周辺には3店舗かたまっているので、家から徒歩圏内の自分は、この3軒にはもうひととおり行きました。

大前提として、中華料理屋の1皿は大きいです。なので、複数で行くのが基本。いつもボッチ飯の自分は、1品では悲しすぎるからと「牛肉麺+水餃子」を頼み、苦しいほどお腹パンパンになりました。ご注意を。

中国飯店(キタイ・レストラン)

タシケント駅の横並びにある老舗。メニューは一番本格的ではないでしょうか。どの料理もすこぶる美味しそうですが (メニュー写真がきれい)、前菜でも700円くらいからのスタートなので、やはり多人数で行った方が良さそう。

紅焼牛腩面 (78,000スム/950円) は、麺が茹ですぎた素麺のようでブヨブヨ、食感はひどいものでしたが、とにかく量だけは多くて、余裕で2人前あると思いました (丼の直径20cm)。スープもお肉もすごく美味しそうに見えますが、実際に食べるとそれほどでもありません。不思議なほど普通の味 (このギャップ、伝わらないかもしれませんが)。まあでも悪くないです。

芹菜牛肉餃子 (68,000スム/830円) は肉感強めで味もよく、また醤油+黒酢のタレがとても美味しかったのですが、いかんせん皮が破れすぎ、茹で汁ビタビタすぎ。中華料理の良くも悪くも大雑把なところが顕著に現れていました。とにかく量が多く (14個)、巨大ラーメンとこれを食べたらお腹がはち切れそうになりました。

何気に一番うれしかったのはスイカ (無料)。さっぱりした甘さでジューシーで、ほぼ1年ぶりに食べたスイカは殊の外美味しかったです。でもウズベキスタンだからなのか、スイカが料理よりも先に、一番に出てきました。聞いた話では、ウズベキスタンではおもてなしの意味でデザートが先に出るらしいです。本当かな?

哈尔滨中餐館(ハルビン・レストラン)

タシケント駅のすぐ北側にある運河沿いのお店。狭めの店内はアットホームな雰囲気。ソファー席に座ると、漢字で料理名が書かれた注文表と鉛筆を渡されました。意味はわかるので麺と餃子にチェックして渡したら、「あれ?中国人じゃないの?」といった様子で、すぐに写真つきのメニューを持ってきてくれました (もう使わなかったですが)。

牛肉面 (36,000スム/440円) は、あっさりしつつも旨味が感じられる淡麗なスープがグッド。麺は普通の中細麺でこれといった特徴はなく、牛肉 (茹で肉) も少し質素。値段が値段だけにあまり豪勢な感じはしませんが、必要十分な一品でした。

肉餃子 (46,000スム/560円) は、麺よりも高いのかと思いましたが、なんとなく手間ひまかかっていそうなリッチな味わい。タレは生ニンニクたっぷりで好みが分かれそうですが、次の日お休みならぜひ味わっていただきたい刺激的な味。

天津飯店

タシケント駅北側に広い敷地を持つカルチャーセンターの一画にあるお店。ここは1人ではなく他の方数名と行きました (会計もお任せだったので料理の値段不明、飲み物つけて1人1500円くらいでした)。いろんな料理をいただきましたが、どれも食べやすい中華料理で、味もいいし、みんなで使うには一番手頃なお店なのではないでしょうか。

一応、上の2店に合わせて麺と餃子の写真を大きめにしました。でも一番美味しかったのは、ナスかなあ。自分が好きなだけか。ウズベキスタンはナス (火を通したナス) が本当に美味しいんですよね。