タイ料理でスープといえば、やはり知名度ナンバー1はトムヤムクンでしょう。CNNトラベルが選ぶ世界のベストスープ20選にも選ばれています。自分もバンコクで美味しいと言われているトムヤムクンのお店をいろいろまわりました。
例えば「タイで食べるべき50の料理」といったウェブコラムはたくさんありますが、その中でスープ料理として必ずといっていいほどあげられているのが「トムカーガイ」。トム (煮る)・カー (タイ生姜)・ガイ (鶏肉) という名の、ココナッツミルクたっぷりの白いスープです。
その存在は知っていましたが、なんとなく、本当になんとなくのイメージですが、ココナッツミルクが重そう・くどそう・甘ったるそうと思いこんでいて、これまで食べたことがありませんでした。
でもせっかくタイにいるんだし、一度くらいは食べておこうかなと、ハズレでもいいやくらいの感覚で食べてみることに。訪れたのは "バーンイン (Baan Ying)"、アソークのターミナル21の支店に行きました。
テーブルに運ばれてきたトムカーガイは、思ったとおり真っ白。見るからにトロッとしていて、なんだかやっぱり重そうだなあと思いつつ、やや不安気にお椀に盛って、おもむろにひと口いただくと、、、ん?美味しい!
ココナッツミルクのマイルドな甘さに加え、カーやレモングラスなどタイハーブの爽やかな香りと切れのある酸味が口いっぱいに広がりました。意外にもむしろさっぱりしています。これは美味しい。スープを口に運ぶ手が止まりません。
唐辛子が3本浮いていたので辛いのかなと思いましたが、辛味はミニマムでほどよいアクセント程度。ぶつ切りにされたっぷり入った鶏肉もシコシコ食感で、いわゆる地鶏なのかな、噛めば噛むほど味が出て美味しかったです。これはたしかに、トムヤムクンに匹敵するスープだなと思いました。170バーツ/580円。
さて、バーンインでいただいたもうひとつの品。こちらもなぜか食べるべきタイ料理といったランキングにはたいてい入っているのですが、炒飯は炒飯でも「パイナップル炒飯 (カオオップ・サッパロット)」。
もともと「これはナイ」と思っていましたが、一度食べてみなければわからないと思い直し、以前 "Savoey" でいただいたことはあるのですが、その時の感想は微妙。しかし今回、もしかしたらお店によっては美味しいかもと期待して、久しぶりに注文してみました。195バーツ/670円。
結論としては、やっぱり今回も微妙でした。カレー粉のせいでどうしてもお米がボソボソした食感になってしまいます。パイナップルと炒飯の組み合わせにも必然性はあるんだろうか。この料理、タイ人が開発したのかな。外人ウケを狙っているだけだったりして。実際、見栄えはしますからね。
いや、でもきっとどこかに本当に美味しいパイナップル炒飯があるのかもしれない。ディズニーも題材に取り上げているくらいだし知名度はあるわけですから。