「最も美味しい料理」を考えるシリーズ、アラブ料理、エチオピア料理、トンガ・フィジー、インドネシア料理に続いて、真打ち、タイ料理です。もともとタイ料理は個人的ベストディッシュを決めたいとも考えていました。
過去記事で、ご飯類、麺類1、麺類2、肉類、魚介類、カレー・スープ、前菜他、果物・お菓子をまとめましたが、この中でどれが一番美味しかったかを考えるのは、楽しくもあり悩ましくもあります。
いくつかランクイン確実な料理は決まっているのですが、さらに追加してまずは10個くらいに絞ってみたいと思います。個人的に、タイ (バンコク) に行ったらぜひまた食べたい料理ベスト10といったところ。
カオヤム@オーカジュ
野菜たっぷりのライスサラダ。「カオ (米)・ヤム (混ぜる)」の名のとおり、ぐちゃぐちゃにかき混ぜていただきます。野菜を極細に切り刻むのが特徴ですが、実は自分が一番好きなのは、伝統的なレシピとは少し違う「オーカジュ/Map」のカオヤム。野菜の切り方が荒く、この方が野菜の食べごたえがあって自分は好きです。野菜も新鮮そのもの。(⇒カオヤムその1、その2)
マッサマンカレー@プーケットタウン
バンコクでいくつかお店をまわって食べくらべをしましたが、「プーケットタウン/Map」のマッサマンカレーが、カレーそのものの味もさることながら、一緒に食べた少し塩気のある熱々・サクサクのロティと相まって、本当に感動レベルで美味しかったです。(⇒マッサマンカレー)
チムチュム@ラムドゥアン
一番回数を食べたのは、手軽に行けるMRT文化センター駅近くの「セープワン/Map」ですが、スープ・タレ・お肉の質でいったら、やはり「ラムドゥアン/Map」が最も高い次元で欲求を満たしてくれたなと思います。ちょっと遠いのが玉に瑕ですが、バスに揺られて行く価値ありです (BTSオンヌット駅あたりからタクシーで行っても大した金額ではないと思いますが)。(⇒チムチュム)
ガイヤーン@ガイバーンプリックタイダム
チムチュムと同じく、もともとタイ東北地方 (イサーン) の名物料理ですが、今はバンコクにもたくさんお店があります。焼き立てならどこで食べてもたいがいは美味しいですが、その中でもヤワラート地区にある「タイバーンプリックタイダム/Map」は、地鶏を使った最高に美味しいガイヤーンを提供してくれるお店です。表面は甘辛の醤油系。黒胡椒をつけて食べるのも、他店にはない新鮮さの要因。塩系だと「ラマ9ガイヤーン/Map」と「チャンペンレストラン/Map」も最高に美味しいのですが、自分の好みだと醤油系のこちらのお店に軍配。(⇒ガイヤーンその1、その2)
トムヤムクン@クルアナイミー
トムヤムクンも美味しいと聞いたお店はあちこちまわりましたが、その中でも圧倒的な海老味噌量を誇るのが、ワットラカン近くの「クルアナイミー/Map」。海老味噌基準だと「トムヤムクンバンランプー」もすごいですが、バンランプーはココナッツミルクがかなり強め。自分はそのマイルド感より、もう少しシャープな辛さがほしいので、やはりクルアナイミーが一番美味しいと思いました。(⇒トムヤムクン)
エビの炒めもの@マムトムヤムクン
トムヤムクンバンランプー改め「マムトムヤムクン/Map」。ここのもうひとつの名物が、エビの炒めもの (ガーリックフライドシュリンプ)。シンプルな炒め物に見えて、とにかく美味しいんです。ひと口食べればたちまちその圧倒的旨味の虜になり、きっと我を忘れて最後まで一気に完食してしまうでしょう。(⇒過去記事)
カイコンプー@ノンリムクローン
タイ料理といえばカニのメニューが豊富。オムレツでも、カイフープー、カイコンプー、カイジアオプーなどあります。その中でも「ノンリムクローン/Map」のカニのソフトオムレツ「カイコンプー」は、カニの身がたっぷりでとろけるような半熟卵との相性が抜群。味、食べごたえともに、カニ料理としてはかなり満足できる一品です。最初はドブ川のような用水路の橋の袂で、屋台の規模で営業していましたが、それでもお客さんは引きも切らず。現在は立派な店舗をかまえています。それも当然、納得の美味しさ。(⇒過去記事)
オースワン@タンジャイユー
タイの名物料理のひとつである、いわば牡蠣オムレツの「ホイトート」と「オースワン」。自分はソフトオムレツのオースワンが断然好きです。お店によって当たり外れがあるような気もしますが、美味しいものが食べたければ、やはり単純に値段が高いお店に行った方がいいでしょう。その中でもヤワラートの「タンジャイユー (陳再裕酒家)/Map」は、新鮮プリプリの大粒牡蠣が味も濃く最高に美味しかったです。(⇒ホイトート/オースワン)
カオトム@ティーポーチャナー
BTSクルントンブリー駅の南側、徒歩約20分 (約1.3km)、ここに美味しい「カオトム」のお店「ティーポーチャナー/カオトムラートリー/Map」があります。ドロドロした広東粥である「ジョーク」に対して、カオトムはサラサラの潮州粥 (雑炊)。ただしここのお店はスープが濃厚でややトロミ感もあって、他店とは一線を画する美味しさなんです。実は一人でお粥だけ食べに行くようなお店ではなくて (一皿が大きい、カオトムも)、他の潮州料理もある大衆中華食堂なので、何人かでシェアして食べたいお店です。(⇒過去記事)
オレンジケーキ@ダブルドッグス
上の料理群とは毛色が異なりますが、ヤワラートにある「ダブルドッグスティールーム/Map」で高級中国茶をすすりながらいただいたオレンジケーキが、こんなに美味しいお茶菓子はなかったと思えるほど強く印象に残っています。中国茶と合わせ技で満足度が非常に高かったので、これもランクインということで。(⇒過去記事)
次点
食べ物のレビューを書く時、激ウマとか絶品といった大げさな単語はあまり使わないのですが、タイの過去記事のうち「激ウマ」で検索したら3つ、「絶品」だと1つヒットしました。どれもそんなに高いものではないのですが、逆にその時はそれくらい心の琴線に触れたんだと思います。
■激ウマ1:カオパットプー (カニ炒飯)@タンジャイユー
■激ウマ2:フライドチキン@テキサスチキン
■激ウマ3: 豚チチカブ@タムナック
■絶品:パッタイ (の豚肉)@パッタイファイタル
その他
他にも美味しいものはまだまだたくさんあるのですが、きりがないので、このくらいでやめておきます。でも本当は、ソムタム、カオマンガイ、カオカームー、カオムーデーン、ガパオライス、カオソーイ、ラートナー、パッタイ、パッシーイウ、バミー、ジョーク、ゲーンハンレー、ガオラオ、プーパッポンカリー、ダックヌードル、ホイジョー、台湾牛肉麺等々、迷ったものはいっぱいありました。まあどれもほぼB級グルメなんですけどね。また何年かしたら、これらの中でも記憶が薄れないものが出てくるでしょうから、その時にあらためて考え直したいところです。
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次は海外で食べたもの、日本で食べたものをザッとまとめて、それからいよいよ全体でのランキングを考えたいなと。