ホイクワン (フワイクワーン) の東側、プラチャーウティット通りのカオカームーのお店に行こうと、MRTホイクワン駅で降りた後、36番バスに乗りました。
バンコクのバス停は自分が赴任した3年前とくらべると格段に進化していて、当初はバスの運行ルート表示すらほとんどなかったのに、いつの間にか多くのバス停でIT化が進むまでになりました。
ここのバス停もとてもわかりやすく、自分が乗るべき36番バスがあと何分で来るかもリアルタイム表示されていました。10分ほど待っていると、ようやく36番が。手を上げてバスを止め、中に乗り込むと乗客はほぼおらず、バスガイドは携帯で誰かとおしゃべりしていました。
1~2分後、電話を終えこちらに近づいてきたガイドに「イェーク・メンチャイ (降りるバス停の名前)」と言いながら20バーツ札を差し出すと、ガイドはお金を受け取ってくれず、何やら言い返してきました。
よく聞くと、このバスはそこに行かない、サームスィップホック (36) カー (K) に乗らないとダメ、と言われているようでした。そう言えば、Googleマップで確認していたバスの番号は、36ではなく36Kでした。
すると、次のバス停でたまたま36Kが停車中だったものですから、ガイドも運転手も俄然色めき立ち、「あれあれ!あれに乗らなきゃ!」と言い、36Kの真後ろにピタリとバスを停めると、「早く行け!」と送り出してくれました。前の運転手が気づくようプププーと大きなクラクションを3回も鳴らしてくれたり。
実はこの時、「バス停ひとつ分の運賃」が気になり、自分としてはガイドに目で訴えかけたつもりだったのですが、ガイドはそんなこと微塵も考えていないようで、とにかく早く行けとはっぱをかけてくれるばかりでした。
残念ながら寸前で36Kバスは発車してしまい、乗ることはできませんでした (クラクションのせいかも・・・)。なので再びバスの運転手に目を合わせようとじっと車中を見やったのですが、最後までこちらを見てはくれず、そのまま行ってしまいました。
次の36Kバスを待つ間、ぼんやり考えました。やはりこの優しさ、というかアバウトさは、タイならではなんだろうなと。日本で同じことをしたら、ひと駅分は払わなければならなかったでしょう。
そうしてまた10分ほど待ち、36Kバスに乗ると、無事に目的地まで行くことができました (バス停3つ分で8バーツ/28円)。ちなみに、目的のカオカームーのお店は、最近スタッフにコロナ感染が出たそうで、閉鎖されていました。がっかり。
ということで、近くの "ジーラパン" でカオモックガイとマッサマンカレーを食べて帰ってきました。ここのマッサマンカレーはかなり甘味が効いていて、クルア・アロイアロイのマッサマンカレーに似ていました。
カオモックガイに追いカレーのつもりで頼みましたが、カオモックガイの美味しさを上書きするくらい味が濃くて (そして美味しくて)、やっぱり別々に頼めばよかったなと、少しばかり後悔したのでした。
カオモックガイ60バーツ/210円、チキンマッサマンカレー75バーツ/262円。