A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

日本のスープヌードル:一番はどれ?

まぜそば系焼きそば系海外のスープヌードルに続いて、こんどは日本のスープヌードルです。そば、うどん、ラーメンなど。盛りそばとつけ麺もこのカテゴリーにしました。

ラーメンはスープなどでジャンル分け。店名をあげますが、そこがそのジャンルで一番ということではありません。象徴的に載せただけです。もちろん自分が美味しいと思うお店ですが。

各ジャンルで複数あげる場合は、とにかく自分が好きな一杯と、一般的に美味しいと認知されているもの、みたいな分け方です。あとは、世界の麺料理と戦えそうなもの、そこは意識しつつ選んでいきたいと考えました。

そば

盛りそば
産地の違いとか新そばの香りとか、そばの味が未だによくわからないので、結局のところそば汁が美味しかったら (自分の好みだったら) そのそばは美味しいと感じます。また、自分はそばを食べるならそばだけをたくさん食べたいので、天ぷらとかはなくてもいいです。

盛りそばもこういう方 (↓) が外ウケがいいのは承知しています。自分もたまにはこうしたにぎやかなそばが食べたくなりますから。でもこれ、結局そばと天ぷらを別々に食べるんですよね。温かい天ぷらそばと違って相乗効果はないかも。

かけそば
普段は盛りそば派の自分も、冬の寒い日は温かいそばが食べたくなります。そうなるとそばオンリーは寂しいので、つい天ぷらそばを頼みがち。温かいお汁に衣がモワモワ溶けていき、それを一緒にゴクッと飲むと身体も心も温まります。天ぷらは別盛りなんて気取らなくても、最初から載せてくれてOKです。

駅のホームで立ち食いそば屋を見ると、ついフラッと立ち寄ってしまうのはなぜなのでしょう。日本人の遺伝子に刻まれているのかな。こういう時はコロッケそばとか、そば通に怒られそうなものを食べるのが一番美味しいです。

冷やかけそば
冷やしラーメンがひとつのジャンルとしてあるように、冷やかけそばもありだと思います。最後にそば汁をゴクゴク飲めるのがいい (飲んでもいいんですよね?)。

うどん

かけうどん
全国各地にご当地うどんがありますが、自分が好きなのは地元からほど近い「吉田のうどん」。麺のコシは日本一、いや、コシを超越してもはやかたい。日本人でも受け入れられない人は多そうですが、外国人にはさらに厳しいかも。美味しいんですけどね。

かけうどんならやはりもっと普通のものを推した方が良さそうですね。「つるとんたん」のきつねうどんとか空港にあるのにちゃんと美味しくてボリュームも多いし最高です (写真は羽田空港店)。

中にはお味噌汁に入っているパターンも (たぶん煮込まれてはいない)。写真の一杯は、主役はカニでうどんはおまけみたいなものでした (メニュー名はカニ汁)。美味しかったですけどね。伊豆にて。

トムヤムうどん@タイ
タイの丸亀製麺でいただいたトムヤムうどん。思ったより辛くなく、クリーミーでマイルドでした。ココナッツミルクはうどんに合いますね。

煮込みうどん
煮込みうどんをお店で食べたことはないかも。自分で作ってもそれなりに美味しいですから、わざわざ外食でという気にはなりません。珍しかったので「おじやうどん」なら一度頼んだことがあります。

ざるうどん
冷たいうどんは美味しいです。吉田のうどんを除けば普段はざるうどん派です。シンプルな汁で食べるのもいいけれど、お肉たっぷりの汁だったりすると、俄然、外国の人にもウケると思います。でも麺が長く重いので、箸の使い方がネックになるかも。

カレーうどん
カレーうどんはかけうどんとはまた異なるというか、立派にカレーうどんというジャンルを確立しているような気がします。あまり食べる機会はありませんが、いざ食べると「やっぱりうまいなー」と鼻水をすすりながら思うわけです。

そうめん

田舎そうめん@楽亭
外食のチョイスでそうめんはなかなかないと思いますが、静岡には「日本そばは出来ません」と看板を掲げているおそば屋さんがあって、代わりのそうめんが大人気です。自分も何度か食べに行きました。

ラーメン

醤油ラーメン①@らぁ麺 もちづき
個人的にはラーメンの中で醤油味が一番美味しいと思います。もちろん異論はありますよね。自分だって年代によって好みが変化してきました。近年は醤油回帰です。とくにシンプルでクリアなスープ。世界に誇りたい気持ちはありますが、外国人にとって醤油の旨味はわかりにくいかもしれません。

醤油ラーメン②@らぁ麺 ここん
上のラーメンと違ってこちらは鶏の旨味がギュッと濃縮されスープも濁っています。これも美味しいんですよね、複雑な旨味があって。ひと口に醤油ラーメンと言っても、味の方向性はお店によって千差万別。動物系もあれば魚介系もあります。醤油味の多様性を満喫できる自分はラッキーだなと思います。

塩ラーメン@麺屋 ARIGA
普段ほとんど頼まない塩ラーメン。食べると美味しいんですけどね。お店によってアタリ・ハズレというか自分の舌に合う・合わないが一番あるスープだと思うので、なかなかおすすめもしにくいです。

味噌ラーメン①@一元本店
好きなのは「清水味噌溶き系」。「ナニソレ?」と思うかもしれませんが、こういうジャンルがあるんです。味噌を少しずつ溶かしながら、味の変化を楽しみつつ食べ進めます。

味噌ラーメン②@けやき
一般的にはこういう味噌ラーメンをおすすめするのがいいんですよね。わかりやすいし実際に美味しいし。ラグビーワールドカップのトンガ戦を観るため札幌に行った時にいただきました。

豚骨ラーメン@ほんな骨
本格的になればなるほど豚骨の風味がグイグイ来てクセも増しますが、不思議とスープをすする手が止まりません。キアヌ・リーヴスしかり、豚骨ラーメンは人を虜にする魔力があります。でもこれ、イスラム教徒は食べられないんですよね。

トマト豚骨ラーメン@一道
醤油や魚介、はたまたソースと組み合わせてみたり、意外と万能な豚骨スープ。こちらのお店はトマトと合わせていました。これがまた実に美味しかったです。

醤油豚骨ラーメン@一道
豚骨スープはきっと何にでも合いますが、もちろん醤油と合わせるのも定番。そしてやはり美味しかった。お店によってあまりアタリ・ハズレはないような。

ソース豚骨ラーメン@一風堂
冗談としか思えませんでしたが、食べてみたら意外に美味しかったです。ということは、これもまた正解なんだなと。豚骨スープのなんと奥深いことか。

和風豚骨ラーメン@スガキヤ
これを出すと若干小馬鹿にされそうですが、自分にとっては高校時代によく食べていた思い出の味で、今でも時々無性に食べたくなります (実際に食べるのは2年に1回くらい)。和風豚骨だそうですが、当時はシンプルに魚介のスープだと思っていました。それほど魚介の旨味が濃厚。

鶏白湯ラーメン@麺や厨
旨味がぎっしりなので、食べ終わった時の満足感はかなり高いです。あっさりした鶏ガラ醤油もあれば、こうした濃厚なものもあり、鶏ってすごいなと。鶏なら世界と戦える。ちなみに天下一品も食べましたが、自分はハマらなかったです、あまりに濃厚すぎて。

ラーメン二郎@品川店
言わずと知れたラーメン二郎。数々の暖簾分けに加え、全国にインスパイア店を生み出し、二郎というジャンルを築いた一大帝国です。何歳まで美味しく食べられるかな。

つけ麺@六厘舎
一時期つけ麺ブームがありましたが、自分もそれに乗っかって、嬉々として食べていた時期が。六厘舎の甘酸っぱい魚介豚骨スープは美味しかったな。青葉も好きです。

長崎ちゃんぽん@リンガーハット
リンガーハット以外で長崎ちゃんぽんをほとんど食べたことがないので、これが本当に長崎の味なのかわかりませんが、とにかく美味しいことは間違いないです。野菜も摂れてヘルシーに満腹。

煮干しラーメン@麺屋 日出次
初めて見たらギョッとするほど不穏な色をした「セメント系」濃厚煮干しスープがたまらない一品。ほろ苦さがやみつき間違いなし。ただしプリン体たっぷりゆえ、通風が怖い。

朝ラーメン@マルナカ
朝ラーメンとは、単に朝から開いているラーメン屋のことではなく、朝イチでも食べられるほどさっぱりしたラーメンのことです。脂もまったく浮いていません。このお店は冷やしもあって、お客は温・冷と2杯食べるのがデフォルト。

冷やし中華@きのえね
夏になるとふと食べたくなる冷やし中華。写真の一皿はおそば屋さんでいただきました。甘酸っぱい醤油ダレが昔懐かしく、子供の頃の夏休みを思い出しました。

泡系ラーメン@僕家のらーめん おえかき
京都発祥かと思いますが、浜松にもこの泡系ラーメンなるものを出すお店があって、遠路はるばる食べに行きました。スープの舌触りの良さから、たしかにスープを泡だてる意味はあるんだなと、納得した次第。

カレーラーメン@CoCo壱番屋
日本ではいつまでたってもメジャーにならないカレーラーメン。もっと流行って各店切磋琢磨して、もっともっと美味しいカレーラーメンを作ってほしい。今のままではカオソーイにもラクサにも太刀打ちできません。(※個人の感想です)

担々麺@TAKAKI (バンコク)
スパイシーな料理が好きな自分は担々麺の味も大好き。しかし日本のラーメン屋でこれを頼むかと言ったら、それはありません。他のラーメンとくらべると序列は低くなってしまいます。日本ではほとんど食べておらず、写真はバンコクの日系店で食べたもの。

一方、中華料理のラーメンとして考えると、不思議なもので担々麺は上位に来ます (あくまで個人の考え)。写真は東京の中華料理店「頤和園」のランチコースの中の一皿。ゴマの風味が濃厚でとても美味しかったです。

トムヤムラーメン@タイ
タイの幸楽苑でいただいた一杯。トムヤムスープは何の麺を入れても合いそう。これも美味しかったです。日本でも提供すればいいのに。

沖縄そば
東京の沖縄料理店でいただきました。ラーメンともうどんとも言えない不思議な美味しさ。鰹出汁を感じますが意外とこってり。脂多めなんですかね。

以上、写真があるものはだいたいこんなところです。山梨のほうとうは何度も食べていますが、お店の写真がないのと、そもそもほうとうは自分で作る派です。国道52号線をよく走るので、道の駅でほうとうセットを買ってきます。

トッピングで個性を出すラーメン (ナス、ネギ、もやし、フカヒレ、背脂など) や家系ラーメンは割愛しました。どれも名店・人気店があり自分もあれこれ食べてきましたが、もうきりがないので。盛岡冷麺も何度か食べましたが、写真がなかったので割愛。

さて、この中で世界の麺料理と戦えるものはいくつあるでしょう。もちろん、ラーメンなんてどれも強いです。そう信じています。ただし、最初に言ったように豚系はイスラム教徒は食べられません。なのでいくら美味しいと伝えても、わかってくれることはないわけです。

まあでも、Taste Atlas の「世界の麺料理ベスト100」(⇒過去記事) にもラーメンは多数ランクインしていますから、今回は宗教のことは度外視して、美味しいと思うものを選んでいきたいなと。

子供の頃からそばを食べてきた自分でも、そばの真の美味しさは正直よくわからないので、世界レベルでそばがトップランキングになることはなかなかないのかなと思います。残念ですけれど。するとやはりラーメンか。

ラーメンの中でどれが一番美味しいか、これが一番難しいです。本当にどれも美味しいと思っているので。近年は醤油ラーメンに食指が動きますが、醤油の美味しさは醤油文化圏 (東アジア・東南アジア) で生まれ育っていないとなかなか分かり辛いのも事実。

ますます難しいな。ラグマン vs. 醤油ラーメンとか、判定など無理では。。しかしそこはあえて頑張ってみたいところ。そのためにはまずこの中 (日本のスープヌードル) で、いくつかトップを決めなければ。

数時間考えて、醤油ラーメン・カレーうどん・天ぷらそばの3つはどうかなと思いましたが、うーん、どうだろう。。最初に「◯◯◯◯:一番はどれ?」というタイトルにしてしまったのでその後も同じタイトルを続けていますが、ぜんぜん決められないな。。

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麺料理の一番はどれ?シリーズ
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