まぜそばに続いて、炒め・焼き・揚げ系の麺料理をあげてみます。自分もちゃんとふり返ったことがなかったので、いったいこれまで何を食べてきたんだろうと、ちょっとワクワクしながら写真フォルダーを見返しました。
日本で食べたもの
■富士宮やきそば
全国各地に名物の焼きそばがあると思いますが、自分にとって焼きそばと言えばこれ。B級ご当地グルメの祭典「B-1グランプリ」第1回覇者。日本一美味しいとは言いませんが、個人的にはまあまあ誇れるくらいには美味しいと思っています。富士宮の有名店をいくつか回りました。そう言えばソース焼きそばって何気に日本だけですかね。もしかしたら世界で戦えるのかも。
富士山バージョンもあります。
■長崎皿うどん
リンガーハットのものしか食べたことがないので自分の中ではこれが基準になってしまいますが、大好きです。とは言っても実はちゃんぽんの方がよく食べるんですけどね、リンガーハットなら。
■梅蘭焼きそば
梅蘭は静岡にも店舗があって何度か食べに行きましたが、一度、看板メニューの梅蘭焼きそばをいただきました。麺を切り分けた際、思わず「へぇ」と声が出た楽しい一品。
以上、日本で食べたものでした。もっとあれこれ食べているかと思いましたが、わずか3種とは。。焼きうどんがないのかと思いましたが、よく考えたら焼きうどんは自分で作るものでした。お店では食べていません。なので写真もなし。
サウジアラビアで食べたもの
アジアからの出稼ぎ労働者が数百万単位でいたこともあって、アラブ料理以外にもアジア料理のレストランがたくさんありました。もちろんどこもお酒と豚肉は使っていないハラール料理ばかり。タイ料理屋とインドネシア料理屋もいくつかあり、パッタイやミーゴレンも食べましたが、後年両国に赴任したので、それぞれそちらで紹介します。
■パンシットミックス
リヤドのフィリピン料理屋でいただいた一品。ビーフンと広東麺のミックス炒麺という不思議コラボ。味は悪くなかったです。
■上海かた焼きそば
リヤドから香港に旅行した際、王家沙でいただいた一品。平麺をカリッとキツネ色に揚げてあり、まったく油臭さはなく食感も軽快、麺の香ばしさと小海老のプリプリ感で、あっという間に胃袋行き。
トンガで食べたもの
トンガでは、中華レストランは日曜日でも開いている貴重なお店で、平日含め本当によく通いました。ただ、炒麺の写真がほとんど残っていないのは、意外に食べていないのか、あるいは写真を撮るまでもないと思っていたのか。とりあえず3枚見つけたので。
■炒麺
フィジーで食べたもの
このあたりからスマホを持つようになったので、日常の写真をよく残すようになりました。フィジーには中華系のレストランもそれなりにあって、炒麺 (フライドヌードル) がフィジー人にもよく食べられていました。パッと見、油ギトギトで緑が少なく、ちょっと不健康そうな炒麺が多いです。写真1枚目のチリチキンはよくテイクアウトして帰りました。まあフィジーから一番が出ることはないな。。
■炒麺いろいろ
■かた焼きそば
炒麺も汁麺もイマイチだったフィジー生活において、MHCCにあった88というお店のかた焼きそば (あとラクサ) は救いの光でした。
インドネシアで食べたもの
■ミーゴレン
シンプルな炒麺。ケチャップマニスが使われるので味付けは甘め。あまりにシンプルでおやつ感覚のため、個人的にはわざわざお店で食べようとは思いませんでした。袋麺を使っているお店も多かったし。ナシゴレン (炒飯) とともにホテルの朝食ビュッフェでは定番メニューですが、あまりありがたいとは思わなかったです。まあ食べましたけど。
激辛ミーゴレンのお店に行ったこともありました。辛さのレベルは唐辛子 (Cabe/チャベ) の本数で。10本=Sedang (中辛)、25本=Pedas (大辛)、50本=Pedas Garuk (傷だらけ)、75本=Pedas Gila (発狂)、100本=Pedas Mampus (悶絶死)。10本のをいただきましたが、これでもえげつない辛さでした。
■ミーアチェ
インドネシアにもいろいろな麺料理がある中で、個人的イチオシはミーアチェ。アチェ州のご当地料理で、独特なスパイスを使ったカレー風味の麺料理です。汁なし (ゴレン=炒麺)、汁だく、汁そばのうち、自分は汁なしが好きでした。具材はイカ・エビ・肉など各種ありますが、なんといってもカニが見た目も味も最上。
■クイティアオ (チャークイティアオ)
またはクァイティオ、クエティオ。幅広のライスヌードルです。プルプル食感で、少し甘みのある中国醤油で炒めると抜群に美味しいです。
■イーフーミー
おそらく伊府麺 (イーフーメン) のこと。揚げ麺のあんかけ焼きそばで、下の写真はジャカルタ市内の中華系レストランでいただきました。麺はサクサク・カリカリしていて美味しいです。
上のは (↑) ある程度ちゃんとした中華レストランのイーフーミー。次の写真は (↓) ローカルチェーン店の安いイーフーミー。ひと目見て「あん少なッ!」と笑ってしまいました。でも揚げた麺が好きなのでこれでも無問題。
■鉄鍋かた焼きそば
こちらも中華料理屋でいただいた一品。名前は忘れました。揚げ麺が幅広のものなので、ザクザクした食感が食べごたえありました。最後まで熱々。
■チョウメン
ジャカルタの中華料理屋でよくチョウメン (炒麺) も食べましたが、どの地方のものとか特定もできないので、とりあえず写真を1枚。とにかくどこで食べても不味いということはありませんでした。特別感もなかったですが。
■焼きちゃんぽん
ジャカルタの Legend of Noodles で初めて食べました。悪くなかったですが、くらべたらやはり汁麺の方が好きかな。
■マレーシア風かた焼きそば
ジャカルタからクアラルンプールに旅行した際にいただいたもの。大ぶりの海老が美味しかった。ここまでくるとB級感は薄まり、ちょっとした高級料理に。値段も1750円しました。ほぼ海老代ですね。
■ニョニャフライドミー
ジャカルタからクアラルンプールに旅行した際にいただいたもの。シンプルな焼きそばですが、さすがマレーシア、インドネシアよりずっと美味しかったです。いや、たぶん旅行で気分がハイになっていたからそう感じたのかも。
タイで食べたもの
タイ料理は麺類でもまとめてあります (その1、その2)。そこから炒麺系をピックアップ。やはり多彩ですね。中華料理屋でチョウメンも食べましたが、特別なものではなかったので割愛。
■パッタイ
バンコクにはパッタイの名店・人気店がたくさんありますが、自分の好きなお店を探すのも楽しみのひとつです。自分もお気に入り店がいくつかありますが、ティップサマイ (上) とパッタイファイタル (下) の写真を。
■ラートナー
タイ風あんかけ焼きそば。茹で麺にあんをかけたものもありますが、自分はとくにミークローブ (揚麺) のものが好きです (かた焼きそば)。タイの麺料理だと個人的にはかなり上位。バンコクには専門店がたくさんあって、自分もあちこち食べ歩きました。
■パッシーイウ
「(麺の) 醤油炒め」という名を持つシンプルな炒麺。センヤイ (幅広ライスヌードル) のモチッとした食感と、少し甘めの醤油味が、何度食べても飽きの来ない美味しさでした。
■クイティアオ・クアガイ
クイティアオ (タイ語で麺全般を指す単語)・クアガイ、あるいは単純にクアガイ (Kuat Gai) というフライドヌードル。センヤイを中華鍋の底にギュッと押し付けるように強火で焼くため、麺におこげができ香ばしく食感はもっちり。塩味というか塩と油の味なので、ツウ好みの料理。
■ゴイシーミー
サクサクの極細ミークローブ (揚麺) にタケノコ・シイタケ・チキンがたっぷり入ったあんをかけた一品。甘しょっぱいラートナーに対し、こちらはシンプルに醤油味。
■ミークローブ・チーンリー
タラートプルー地区にある「チーンリー (Mee Krob Jeen Lee)」という老舗レストランの一品。ラーマ5世が好んで食べていた、伝統あるメニューだそう。他店では見ないと思います。麺はカリカリですがけっしてサクサクではなく、砂糖が染みているためネットリ感もあり、食べるのが大変。とにかく顎が疲れました。
■スキー
もともとは一人前のタイスキなのかなと思いますが、春雨がつきものだそうで、そのため鍋料理ではなく麺料理の分類らしいです。見た目はぐちゃぐちゃですが、とても美味しい料理。汁ありと汁なしがありますが、個人的には汁なし (スキーヘン) がおすすめ。具材に焼きめがついて香ばしい仕上がりです。
■腸粉
腸粉を使った炒麺。バンコク中華街 (ヤワラート) の屋台1軒でしか食べたこと・見たことがありませんが、本当に美味しかったです。もちもちプルプルの麺の食感が最高。
ウズベキスタンで食べたもの
■コブルマラグマン
汁なしのフライドラグマン。味付けは醤油系とナポリタン系に分かれます。ウイグル料理店の看板を出すお店は醤油系のような気がします。ウズベキスタン料理店ならだいたいナポリタン系。どちらもそれぞれ美味しさがあり甲乙つけがたいです。
ウズベキスタンは他にもウイグル系のツォミャン (ほぼコブルマラグマン、ややピリ辛)、中華料理屋の炒麺などいくつかありますが、ここでは割愛します。 以上、これまで食べてきた炒麺系料理です。けっこうあれこれ食べていますね。
やはりコブルマラグマンが強いかなあ。舌の記憶がフレッシュだし、実際、美味しいし。パッタイはあまりに普通な気がするので、今さら選ばなくてもという感じでしょうか。タイ料理から選ぶなら、個人的にはラートナー・ミークローブがイチオシ。
もともとかた焼きそばが大好きですが、その中でもラートナーは絶妙に甘しょっぱくて優しい味で、子供から大人まで嫌いな人はいない味だと信じています。もう一度食べたいタイ料理のひとつですが、日本でも食べられそうな気がします。
そういう意味では、おそらくもう二度と食べられないのがミーアチェ。ジャカルタにもアチェ料理店はありますが、クオリティはだいぶ低いので、真に美味しいミーアチェが食べたかったらアチェに行くしかありません。
またアチェに行くことはあるかなあ、いやあ、たぶんないなあ。。写真は Mie Razali@バンダアチェのミーアチェ。今もその味を懐かしく思い出します。
ということで、コブルマラグマン、ラートナー・ミークローブ、ミーアチェ・ゴレンがトップ3って感じかな。いや、うーん、もっと考えよう。悩む。。このカテゴリーは多彩なので、ここから麺料理全体のトップが出てもおかしくないかなと思ったり。
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■麺料理の一番はどれ?シリーズ
・拌麺・まぜそば・油そば
・海外のスープヌードル
・日本のスープヌードル
・パスタ系