バンコクのナナ駅北側周辺はアラブ人街の様相を呈しています。そこにはアラブ料理のレストランが軒を連ね、看板はアラビア語だらけ。行き交う人波もアラブ人の家族連れがたくさんいます。とくに夏休みシーズンには、視界からアバーヤ(アラビア湾岸諸国のイスラム教徒の女性が纏う黒い外套)が消えることがないほど。(→アラブ人街)
この一角、アラブだけでなくアフリカ人ぽい人たちもよく見かけます。そしてなんとエチオピア料理のお店も。夕方行ってみると、店内は照明が薄暗くエチオピアの歌と踊りのビデオが流れています。そうそう、向こうもお店はどこも暗かった。店員もみんなエチオピア人だし、バンコクにいることを忘れそうです。
オーダー後、果たしてどんなものが出てくるか少しドキドキしながら待っていると、テーブルに届けられたのは意外にもすばらしくまともなインジェラでした。味も良し。もちろん、ドロワットなどアジスアベバならもっと美味しいお店はあります。でも、これよりいまいちなお店だってたくさんありました。海外のレストランとしては十分満足できるレベルです。トゥブスはケベ(エチオピアバター)の味がしなかったのでややさみしかったものの、エチオピア料理が初めての人には逆に食べやすいかも。
シュロワットも満足できる味。
インジェラ盛り合わせはひと皿450バーツ(1500円)で、写真を見てもこれが2人前はあるだろうということがわかると思います。2種類 (肉とベジタリアン) のインジェラを4人で食べてお腹いっぱい。10年ぶりにインジェラを(手で)食べ、カタコトながらアムハラ語を発声し向こうもちゃんとわかってくれて、なんだかうれしい夜でした。簡単にコーヒーセレモニーもやってくれます。
※2018年の記事を編集再録。
※エチオピア料理のことは →コチラ