伝統的デザイン(ラーマ3世以前)
ラーマ3世以前。本尊の背景にはトライプーム (三界経:上座仏教的宇宙観) が描かれ、対面の壁には釈迦の修行中にこれをたぶらかそうとする悪魔の王マーラの軍勢と、釈迦を守るため髪の毛をふりしぼって洪水を起こそうとする地母神ダラニが描かれています。
■ワット・スワンナーラーム (過去記事)
■ワット・チャイヤティット (過去記事)
※他にも見るべき古いお寺はたくさんありますが、常時公開していないものは除きました。上記ふたつは基本的にいつでも開いていると思います。
近代的なデザイン(ラーマ4世、5世の時代)
■ワット・ボロムニワート (過去記事)
ラーマ4世の庇護のもと、1850~1860年代に活躍した画家、クルア・イン・コーン (Khrua In Khong) の作品。西洋絵画の遠近法を用い、海を行く大型帆船なども描かれました。
※ワット・ボウォンニウェートもクルア・イン・コーンの作品で同様に近代的な画ですが、第1級王室寺院であり厳粛な空気が漂うお寺なので、壁画をまじまじと鑑賞する雰囲気ではありません。
■ワット・ラチャティワート (過去記事)
イタリア人画家カルロ・リゴリによるフレスコ画で、大変珍しいもの。お寺の外観も雰囲気が異なる。
その他近代の作品
■ワット・ラーチャパーティカーラーム (過去記事)
先代国王ラーマ9世の大規模な修復によりお堂内部の壁画が色鮮やかに蘇りました。
■ワット・トリートッサテープ (過去記事)
タイ政府認定ナショナルアーティストであるチャカパン氏 (Chakrabhand Posayakrit) により描かれた、圧巻の壁画。
※上記ふたつのお寺は内部を見られるタイミングがかなり限定されていると思います。
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三大寺院 (ワット・プラケオ、ワット・ポー、ワット・アルン) は除きましたが、当然ながらそちらも必見です。