タイ語で麺全般のことをクイッティアオ (クワイティアオ、クイッティオ、クウェティオ等) と言いますが、クイッティアオ・クアガイ、あるいは単純にクアガイ (Kuat Gai) というフライドヌードルがあります。同じくセンヤイ (米粉の幅広麺) を炒めるパッスィーイウをいろいろ食べてきた流れでクアガイに行き着いたのですが、これはこれでまた独特の美味しさがありました。(→過去記事:パッスィーイウ、ラートナー)
1. エーン (ヤワラー)
センヤイをたっぷりの油でカリッと炒めるので、半ば固まってお好み焼きのような状態になった麺は、外はカリカリ、中はモチモチ。程よい塩気がありますが、ひと口目の印象は油の甘味が強め。例の卓上調味料 (自分はナンプラーとチリ) で自分好みに仕上げていただきました。鶏肉も美味しい。スープ付き (めちゃ酸っぱい)。このお店がクアガイのスタンダードなんでしょうか。いや、これは美味しい。50バーツ/175円
2. スアンマリ (ヤワラー)
エーンの裏手にあるお店。見た目と味の傾向はエーンとほぼ同じ。甲乙つけがたいけれどやっぱりちょっとエーンの方が美味しいかな。あちらはお兄さんが強火でガンガン中華鍋を振るっているのに対し、こちらは熟練のおばさまが手際よく淡々と作っています。その分味もおとなしめかと。40バーツ/140円
3. ペーン (サイアム駅南南西)
ひと口目、ほぼ塩気なし、油の甘みがジュワッと。さすがにナンプラーを足しただけでは味が決まらなくて、どうしたものかと考えていたら、お店の人がチリソースを使うと良いと教えてくれました。うん、悪くない。油のしつこさが半減。麺はモチモチ。上に乗ったカリカリした何かが良いアクセント。鶏肉がちゃんと味付きで美味しかった。ただし量は少なめ。50バーツ/175円
4. メーアム (クロントゥーイ)
パッタイとクアガイのお店。見た目はパッスィーイウ。味も甘くないパッスィーイウといった感じ。薄味だけれどストレートな醤油味で、実は自分はこれが一番好みだったりします。ライムもついているし。でも、上記3店とは違うメニューにも思えるので、もしかしたら王道ではないのかもしれません。デフォルトで鶏肉とイカ入り。40バーツ/140円
ちなみに、いつもの卓上調味料に加え、チリソースがあるのがクアガイ屋の特徴なのかもしれません。もちろん4軒ともありました。