バインカイン (Bánh canh) は数あるベトナム麺料理の中でも珍しい、タピオカ粉で作られたプルプル柔らか食感の太麺が特徴の1杯です。
濃厚なカニ出汁スープに太めの柔らか麺、エビ・豚肉・魚のすり身など具沢山なものが主流で、特にベトナム南部やフエ地方で愛される名物料理たそう。
ハノイにもお店はたくさんありますが、初回は無難に人気店の「ウッコイ (Út Còi)」(Map) を訪れました。

注文後ほどなく着丼。見た目はかなりいい感じ。カニのほぐし身もしっかり載っているしエビ・チャーシュー・練り物・うずらの卵と美味しそうなものが勢ぞろい。

事前に料理の写真を見ていたし、タピオカ麺だということは知っていたのである程度予想はしていましたが、実際口にしてみると、やはりかなり頼りない食感の麺でした。
太麺だけれどモチモチ食感とは程遠く、箸で持ち上げるとすぐに切れてしまうほど柔らか。この柔らかさも味のうちなので、ここは受入れざるを得ません。

食べ進めるうちに、その昔インドネシアでいただいたアッサムラクサを思い出しました。あちらもタピオカ麺で、輪をかけて頼りない食感でした。
アッサムラクサはシンプルな魚のスープで酸味もあって、麺はさらにフワフワと超柔らかく、食べているのにまるで実感がわかないという、不思議な1杯でした。
アッサムラクサにくらべたら、バインカインはだいぶ美味しかったです。何しろスープがいい。カニ感いっぱいの魚介出汁は深みがあって濃厚で、満足度もしっかり。
バインカインはスープが主役級の美味しさで、柔らかなタピオカ麺を一緒に口にすれば、いい具合のハーモニーが生まれます。
アッサムラクサは麺もスープもどこか物足りなく、主役不在の感が否めません。本場マレーシアで食べれば違うのかもしれませんが、今のところバインカインに軍配。
ちなみにアッサムラクサの過去記事 (抜粋) はコチラ (↓)。食べていてなんだか寂しくなってしまったことを覚えています。
■アッサムラクサ
ジャカルタの "Penang Bistro" でいただきました。魚出汁のスープは塩味薄めで酸味もあって、麺がなんだか頼りないしミントも載っていて、さっぱりしているのはいいけれど、さっぱりしすぎもなんだかな。マレーシアで食べればもっと美味しいのかも。個人的にはカレースープのラクサの方が断然好きです。
