フルーツは当然その甘い実をデザートとして食べることが多いわけですが、中にはおかず用に調理されるものもあったりします。そんなものをいくつかご紹介。ほぼタイですが。
■パパイヤ@タイ
ソムタムはタイ東北部イサーン地方の郷土料理、まだ熟していない青いパパイヤの実を使ったサラダです。千切りの青パパイヤ・唐辛子・ライム・ナンプラー・ニンニクなどを臼で叩いて味を馴染ませる、辛・酸・甘・塩が調和したシャキシャキ食感のヘルシー料理。そのまま食べても良し、ご飯のお供にも良し。タイ人は完熟パパイヤもデザートとして食べますが、日常食としては圧倒的に青パパイヤをソムタムとして食べる方が多いと思います。自分も本当によく食べました。


青パパイヤ千切りの天ぷら (かき揚げ) もわりとよくあるメニューで、自身何度もいただきました。油で揚げた青パパイヤはとても軽い食感で、まったくクセもなく、ひたすら衣のサクサク感が楽しく美味しい一品でした。

カオヤム (タイのヘルシーなライスサラダ) にも青パパイヤの千切りが入っていました。ただしお店によります。たぶん青パパイヤ、もしくは青マンゴー。完熟パパイヤはスーパーで買ってきては食べていましたが、写真は無し (普通すぎて撮りませんでした)。

■マンゴー@タイ
「カオニャオマムアン」は甘酸っぱい完熟マンゴーと一緒にご飯 (ココナッツミルクで炊いた少し甘しょっぱいもち米) を食べる、タイらしいおやつです。自分も大好きになりました。お米はお腹にたまりますが、主食と言うよりやはりデザート感覚かなと。

完熟マンゴーはブッダボウルなんかにも入っていました。意外と完熟パパイヤはお店で食べる機会はなかったかも。タイと言えばなんといってもマンゴーですからね。

マンゴーの未熟果はソムタムにも使われます (ソムタム・マムアン)。青パパイヤは野菜感覚ですが、青マンゴーはやはりフルーツ。甘酸っぱさがより強く、ソムタムも少しデザートよりのサラダに。ソムタム・マムアンの方がだんぜん食べやすかったですが、どのお店にもあるメニューではなかったかも。自分はニッタヤ・ガイヤーンというチェーン店に行くとよく頼んでいました。

■ドリアン@タイ
言わずと知れたフルーツの王様、ドリアン。もちろんそのまま食べるのがベストですが、実は未熟果を料理にも使うんです。ドリアンカレーは、ドリアンの産地である東部タイならではの伝統料理だそう。

未熟のドリアンは火を通すとほとんどお芋のようでした。食感はねっとりしたジャガイモのようで、ジャガイモよりもう少し甘味があり、嫌な臭いはまったくありません。青っぽいドリアンの香りがほどよいアクセントになっていました。

■バナナ@トンガ
安くて美味しくて栄養価も高いバナナは、あまりにも普通なので普段あまりありがたみを感じませんが、時々無性に食べたくなって頬張ると、やはりしみじみ美味しいんですよね。そんなバナナも日本以外ではわりと普通に料理に使われます。青い未熟のバナナに火を通して使いますが、トンガの離島ではフィッシュ&チップスで、ポテトの代わりに使われていました。

なお、チップスがメイ (パンノキ) のこともよくありました。トンガではフィッシュ&チップスのチップスは、ポテトが意外と少数派でした。きっとポテトは貴重なのかも。

ババウ島のローカルマーケット、青いバナナ (調理用バナナ)、パパイヤ、マニオケ (キャッサバ)、ルー (タロイモの葉)、カヴァが売られていました。(※カヴァは南太平洋で愛飲される伝統的嗜好飲料。飲用すると舌のしびれや鎮静・リラックス効果をもたらします。酒の代わりに飲まれ、夜の社交や儀式に欠かせない文化です)

こちらはバンコクの路上で売られていた焼きバナナ (クルアイピン)。たぶん完熟を焼いてさらに甘くするものなのかな。よく焼き芋と一緒に売られていました。

■ジャックフルーツ@フィジー
フィジーのローカルマーケットに行くと、ひたすらジャックフルーツの実をむいている人をよく見かけました。これは未熟果を細く割いて、カレーなどに使うためです。人口の半分近くがインド系 (国籍はフィジー人) なので、カレー料理は多彩でした。



こちらがジャックフルーツの完熟果。そのままデザートしていただきました。フィジーで生まれて初めて食べましたが、パイナップルとかリンゴとか甘酸っぱいフルーツに、ココナッツミルクのような南国テイストを加えたような風味。ややクセありなので最初のひと口は「ん?」と思いましたが、食べ進めるうちに、なかなか美味しいものだなと、好きになりました。

後年、タイでもジャックフルーツ (カヌン) をデザートとしてと言うか、カオニャオ・カヌンとしていただきました。まあでもやはりカオニャオ・マムアン (マンゴー) の方が美味しいかな。値段はカヌンが安い。
