タイには伝統的な曜日色の考え方があり、各曜日に以下のとおり7色があてられています。みんな誕生日から自分の色を把握していて、その色を衣服やアクセサリーに取り入れる人も多いです。
月曜日■黄色 (スィー・ルアン)
火曜日■ピンク (スィー・チョムプー)
水曜日■緑 (スィー・キアオ)
木曜日■オレンジ (スィー・ソム)
金曜日■青 (スィー・ナムグン)
土曜日■紫 (スィー・ムアン)
日曜日■赤 (スィー・デーン)
このうち黄色は、タイでは重要かつ象徴的な意味を持ちます。黄色は月曜日生まれのラーマ9世 (プーミポン・アドゥンヤデート前国王) の象徴色であり、ラーマ9世の誕生日 (12月5日) や記念日には、多くのタイ国民が黄色の服を着て敬意を表します (月曜日は黄色を着ると決めている人も)。
タイ国民が黄色のシャツを着ることは、単なるファッションではなく「王室への忠誠」や「国家への敬意」を表す文化的行為です。特に2006年頃以降、王室支持を表す政治的な文脈でも黄色が使われました (たとえば「黄色のシャツ派」など)。
現国王 (ラーマ10世/ワチラロンコン国王) は金曜日生まれで、象徴色は青。しかし、多くの国民はいまだに黄色を「王を敬う色」として認識しています。ラーマ9世は在位期間が長く (1946~2016年)、戦後タイの発展を主導した偉人ですからね。
外国人も黄色のシャツを着たり黄色のネクタイをしていると、タイ人から「お、この人わかっているな」と一目置かれること間違いなしです。ショッピングモールでもたくさん売られているので、お土産がてら1着いかがですか。

自分もタイで暮らした印象として、黄色はそこかしこにあったなと思います。目立ったのはギンジェー (菜食) のお祭り期間。毎年10月頃、ヤワラー (バンコク中華街) の大通りにはギンジェーの黄色いバナーがかかり、ベジタリアンの屋台が並びました。




ヤワラーの中国寺院には黄色い提灯がかけられ、スーパーにはベジタリアンのカップ麺やポテトチップスが並びました。ポテチなんか最初からジェーだと思いますが、この期間は特別パッケージに。





そしてやはりドリアン。タイを代表する果物の王様です。自分はとくに濃い黄色のドリアンがクセありで好きでした。写真はドリアンフェスティバル会場入口、ノックイップ (とモントーン)、プアンマニー、クラドゥーム。




タイのフルーツは他にも黄色いものがたくさん。マンゴー (カオニャオマムアン)、エッグフルーツ、ケープグーズベリー、マプラーン。マプラーンは中に大きめの種が1個あるのであまり果肉は多くありませんが、とても香りがよく甘くジューシーで、プラムとマンゴーの中間といった味でした。タイで初めて食べたフルーツも多かったです。




お寺にも外観が黄色くキュートなものがありました。写真はワット・ラチャボピット (⇒過去記事)、ワット・ラチャオーラサラーム (⇒過去記事)。


バンコクの街角にはたくさん花が咲いていたり、お寺や祠に花が飾られていましたが、黄色い花も多かったなと思います。派手さはありませんが、黄色は目に優しくていいですね。黄色い花は大人になって好きになりました。





もちろん、タイ料理にも黄色はたくさん。カオソーイ、カオモックガイ、イエローカレー、マッサマンカレー。




カイコンプー (カニのソフトオムレツ)、カイフープー (カニオムレツ)、昔ながらの黄色いポークカレー (写真はタンシチューとの合いがけ)、コーン入りのフルーツソムタム。




以上です。なんだか黄色いものが食べたくなりました。ココイチに行って冷やしカレーうどん食べなきゃな。まだやっているかな。
