タシケントにはいくつかフライドチキンのチェーン店があります。KFC (ケンタッキー) もそのひとつで、自分にとっては自宅から一番近いファストフード店なこともあり、フライドチキンが食べたい時はよく使っています。
ただ、実はKFCのオリジナルチキンはあまり好きではなくて、フニャフニャの衣とスパイスの独特の香りが「これぞケンタッキー」と最初は食欲をそそるものの、実際に食べると2ピースくらいで味に飽きてしまいます。なのでいつも食べるのはパリッとした衣のスパイシーチキン。
下の写真は「バスケット/スパイシー」、ポテト付きで77,000スム/924円。スパイシーは好きなのですが、鶏肉自体、味が濃いというか意外としつこいので、いつも二度に分けて食べています。自分にとってKFCはそれくらいが飽きずに食べられるちょうどいい量。スパイシーのセットですがドラムはオリジナルなのもあり。
タイのKFCはちょっと残念な味だったので、バンコク滞在中はもっぱら「テキサスチキン」でした。余計なスパイス感はあまりなく、シンプルに塩コショウといったテイストが、いくつ食べても食べ飽きない美味しさでした。バリバリ食感の衣をまとったピリ辛のスパイシーチキンが一番のお気に入りで、これはまたいつか食べたいなあ。
タシケントで食べるフライドチキンの中で、かなり好きだったのが「アミーゴ」 (⇒コチラ)。でも残念ながら、ここは閉業してしまいました。チキンは美味しかったけれど、本業のメキシコ料理がウケなかったのかな。
さて、本題。KFCのチキンも別に悪くはないのですが、どこか他に評判の良いフライドチキン屋 (チェーン店) はないかなと探したところ、「CTRチキン」というお店を見つけました。地下鉄路線の空白地帯にありアクセスはイマイチ (Map)。初めて訪れたこの日は、お腹が減っていたので行きはタクシーを使いました (12,000スム/144円)。
耳馴染みのない店名でしたが、調べたところ、1996年にイギリスのレスターで創業し、国内に17店舗展開した後、2010年、トルコに初の海外進出。そこから今ではヨーロッパ、アフリカ、中東、中央アジアの35ヶ国に140店舗を持つグローバルブランドに成長したそうです。
店内の雰囲気はKFCやEVOSなどのファストフード店より落ち着いた印象、日本で言えばファミレスと同等といった感じ。イス・テーブルのクオリティもちゃんとしています。
メニュー選びは迷いましたが、全ての部位を食べることができる「チーフチキン」をつい勢いで頼んでしまいました。しかも店内で食べるオーダー。
食べきれないことも予想できましたが、テイクアウトで冷めるより、まず熱々をこの場で食べたかったので。
ポテトも試したくてセットにしました。ポテトはバケツ盛りだしコーラは1リットル。どう見ても2人前ですね。チキンのみだと8万スム/960円、セットで11万スム/1320円。
チキンは丸ごと1羽。KFCのバスケット (77,000スム) も食べきれない自分がこれ大丈夫かなと不安もありましたが、まずはその香りで俄然食欲が沸いてきました。
出来上がるまで15分くらい待ちました。揚げたてなのでしょう、とにかく熱々。手で持つのが大変でしたが、それもまた美味しさアップのポイントなので、嬉々としてチキンにかぶりつきました。
秘伝のスパイスは、もうシークレットも何も丸わかりのカレー粉でした。カレーの香りが強すぎず、弱すぎず、これは良い。
熱々の蒸気に混じるカレーの香りが鼻腔をくすぐり、ひとつまたひとつとチキンに伸びる手が止まりませんでした。
やや厚めでサクッとした香ばしい衣の美味しさも相まって、自分でも驚きましたが、けっこうあっという間に完食してしまいました。
揚げたてジューシーなフライドチキンは、胸肉の美味しさを再認識。プルプルなもも肉の美味しさは言わずもがなです。やはり丸ごとにして正解でした。
フライドチキンにカレー粉ってすごく合いますね。最後まで飽きずに美味しくいただきました。しかし本当にもう満腹。ポテトとコーラはほぼ全残しで持ち帰りました。
お店の目の前にバス停があったので、帰りは18番バスに乗って自宅最寄りのバス停まで帰ってくることができました (1,700スム/20円)。次はバスで来ることができるな。これはまた時々来ることにしよう。
そうそう、CTRチキンのCTRですが、Chicken Taste Revolution (チキンの味に革命を) だそうです。すごい志。でも言うだけあって実に美味しかったです。タシケントにもっと支店を増やしてほしい。