タイトルにはやや語弊がありますが、ウズベクレストラン「アンジール (Map)」はどの料理も美味しくないということはありません。ツーリストも多く、むしろハズレが少ない優良店です。
去年5月に初めて訪れましたが (⇒コチラ)、自宅から一番近い総合料理店、しかも店内は広く満席で座れない心配もなく、使い勝手が良いので結局たぶん一番行っています。
メニューは豊富であれこれ食べましたが、どれも食べるたび美味しいと思うものの、その料理で考えるともっと美味しいお店が他にあるよなと、毎回そんな感じでした。
なんでしょうね、ひと味足りないというか、外国人を含む万人が食べやすいように味を調整しているのかなとも思ったり。(下のメニュー裏面にはサラダ類・副菜がびっしり)
ではこれまでに食べたものをあげてみます。まずはサムサ。お肉とじゃがいもをいただきました。十分美味しいけれど、やはりサムサ専門店にはかないません。
続いてスープ。マスタバ (ライススープ)、ボルシ (ボルシチ)、ハシュ (ハッシュドビーフ)。それぞれもっと美味しいお店の心当たりが。ボギジロルとかソイとか。
スープラグマンとフライドラグマン。麺はコシがあって味付けも悪くなく、十分美味しいです。アンジールが一番好きだという人もいるでしょう。
ただ、個人的好みは別のお店にあり。グルジャとかサルドバ、カラサライラグマンなど。ラグマンはライバル店が多すぎます。
肉料理はふたつのみいただきました。トゥションカ (ビーフシチュー) とジズビズ (ラムリブとポテトの揚げ焼き)。これはなんとも。肉々しく脂も多め、若干ヘビーでした。
カジュアルな一皿料理。ハリム (大麦と羊肉の煮込み)、ビフシュテークス、ベフストロガノフ。これらも他に思い当たるお店があります。いや、ここも美味しいですけれど。
前から気になってはいたのですが、最近ようやくアンジールの別の入口から別のフロアに入りました。目当てはプロフ。
一応、プロフ用のフロアということになっていますが、店内はつながっているので、通常の入口から入っても問題ありませんし、メインフロアの方でプロフを頼んでもかまいません。
プロフはプロフ専門店で食べる方が美味しいに決まっていますが、最近気づいたらトイオシュに加えてチャイハナオシュがあったので、期待しつついただきました。
そしてようやく、このチャイハナオシュは他店に負けていない、いや、わざわざここにこれを食べに来る価値があるなと、ついにそう思ったのでした。
チャイハナオシュらしい羊のクセは十分感じさせながらそこまでキツくはなく、スパイス感と味付けも強すぎず弱すぎず。骨付き肉 (肉が残った骨) の演出もナイス。
お米の炊き方が比較的柔らかく、日本人的にはこれくらいがジャストという感じでした。有名店のプロフはお米の炊き上がりがシャープすぎ (かたすぎ) ますからね。
もしかしたらウズベキスタン人には物足りないかもしれませんが、外国人が食べるチャイハナオシュとしては、絶妙なひと皿でした。
お菓子については、トルコスイーツを先日初めて買いました。トルコ系の専門店にくらべたら値段が安く味もそこそこ、でも逆に手頃な感じで好印象でした。甘さもしっかり。
お菓子の買い方のシステムがわかったので、こんどは「トゥルボチカ (Trubochka)」を買ってみました。見てのとおりクリームコロネです。1個1万スム/120円。
もともとオーストリアのお菓子だそうですが、ロシアでも広く好まれているそうで、たぶんそちらから入ってきたのかな、ウズベキスタンでもよく見かけるお菓子に。
どこまでクリームが入っているのか、あまり期待はしないようにして、包丁で真っ二つにカット。すると、、、おお、素晴らしい!尻尾までしっかりクリームが。
クリームはだいぶ甘かったですが、パイ生地もパリッとしていたし、ブラックコーヒーと一緒に美味しくいただきました。これはまた買いに行こう。