A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

丸ごと鳥料理(まさかフライドチキンが?)

表題には「鶏」ではなくあえて「鳥」を使いました。いずれも鳥を丸ごと1羽調理した料理のことで、これまで食べてきたものをふり返ってみたいなと。

なぜこのように考えたかというと、ウズベキスタンで意外にも初めて食べた、丸ごと鳥料理があったからです。

それは、フライドチキン。「え?フライドチキンなんて散々食べているのでは?」と思われるでしょうが、これが「丸ごと」となると話が変わってきます。

鶏の丸焼きなら自分もたくさん食べてきましたが、いわゆるKFCのようなフライドチキンで丸ごとってなかなかなくないですか?

"CTR Chicken" というイギリス発祥のチェーン店のチーフチキンというメニューで、単体だと8万スム/960円。(⇒過去記事)

店内で食べた時は揚げたて熱々で素晴らしく美味しかったのですが、食べやすく4つにカットされていたのが少し残念でした。テイクアウトすれば完全体なのでおすすめ。

続いてローストチキン。中東にもたくさんありましたが、ウズベキスタンもチキンの丸焼き器はよく見かけます。まあ美味しいに決まっていますよね、焼き立てなら。

続いてタイ。東北地方の名物料理「ガイヤーン」は日本でもすっかりおなじみでしょう。炭火で1羽ずつ焼かれる地鶏は香ばしさがたまりません。1羽でもペロリです。

ガイヤーンとよく対比される「ガイトート」は揚げ鶏です。こちらは火を通しすぎて胸肉がパサパサのお店がほとんど。自分は圧倒的にガイヤーン派でした。

蒸し鶏としては「カオマンガイ」がもっとも有名なタイ料理のひとつでしょう。ただしとても丸ごとなんて量ではありません。

タイ中華よりもっと中国寄りのお店だと、蒸し鶏のみのメニューがありました。でも、蒸し鶏ってすぐ味に飽きてしまうんですよね。シンガポール海南チキンも然り。

タイでは鶏と同じくらい鴨もよく食べられています。店頭に吊るされ飴色に輝くローストダック (ペットヤーン) に、いつも食欲をかき立てられていました。

くらべると、ペットパロー (茹で鴨、醤油煮) は自然な鴨肉そのものの味わいを楽しみたい時にうってつけ、ツウ好みの料理だと思いました。

ただし、鴨については丸ごと調理されたものを上の写真のように常時目にしていましたが、料理としてはご飯に載せたり麺に載せたりと、丸ごとではなかったです。

北京ダックもそうです。丸ごと焼かれたダックを見せられた後は、丁寧に皮が切り取られテーブルに並びました。これってお肉は誰か食べるのかな。

続いてインドネシア。揚げ鶏のアヤムゴレン (アチェではアヤムタンカップ) などありました。火を通しすぎなお店が多い中、アチェは別格で美味しかったな。首肉最高。

フィジー時代は一時帰国の際いつもソウル経由で、一度フライトの都合で1泊した時に参鶏湯をいただき、その美味しさにじんわり感動しました。

「百済参鶏湯」のそれは孵化してから49日の韓国産若鶏にもち米、ナツメ、高麗人蔘を詰めじっくり煮込んだ、優しくも力強い、滋味あふれる逸品でした。

最後に中東。鳩は中東でよく食べられています。とくにエジプト。カイロの「カバブギー」というお店の鳩のグリルは、何を食べても美味しくないカイロ生活では本当に貴重な一品でした。

ギザのピラミッド近くにもたくさん鳩料理屋がありましたが、焼き過ぎとかしょっぱすぎでどこもイマイチでした。カイロの写真がなかったので、リヤドのエジプト料理屋でいただいたハトのマハシ (ご飯詰め) を。これはしっかり丸ごと感。美味しくはない。