9月1日はウズベキスタンの独立記念日です。1991年のソ連の崩壊に伴い、他の連邦構成共和国同様、独立を選択しました。
独立した国は15ヶ国。カッコ内数字は独立宣言日、国際的な独立承認は数ヶ月後です (中央アジア諸国は199年12月26日)。
1. アルメニア (1991.9.21)
2. アゼルバイジャン (1991.8.30)
3. ベラルーシ (1990.7.27)
4. エストニア (1991.8.20)
5. ジョージア (1991.4.09)
6. カザフスタン (1991.12.16)
7. キルギス (1991.8.31)
8. ラトビア (1991.8.21)
9. リトアニア (1990.3.11)
10. モルドバ (1991.8.27)
11. ロシア (1991.12.12)
12. タジキスタン (1991.9.09)
13. トルクメニスタン (1991.10.27)
14. ウクライナ (1991.8.24)
15. ウズベキスタン (1991.9.01)
これまでタシケントの「独立広場」は遠くから眺めたことしかなかったので、一度ちゃんと見ておこうと思い、前日の土曜日 (8/31) に行ってきました。
当日 (9/01)、何かセレモニーがあるとすると、人も集まるし警備もあるでしょうから、空いているうちにというつもりで。
ただ、もう前日から警備員が点々と広場を取り囲み、モニュメントまではぜんぜん近づくことができませんでした。
ソ連は70年ももたなかったんですよね (1922~1991年)。社会主義は国家行政の形態としては理想的だったのに (ただしユートピア的過ぎた)、共産主義があまりにも支配的なイデオロギーだったということなのでしょうか。
選挙で選ばれるべき地方自治機関 (ソビエト=評議会) は、実際にはほとんどソ連共産党 (中央委員会) によって任命されていたそうです。こんな役人ばかりでは、腐敗や反発を生むことは必至です。それを秘密警察 (KGB) で抑えるというのもね。
どれだけがんばって働いても収入 (配給) が全員同じだとしたら、自分はやはり怠けてしまうかも。他人より余計に働いて、その分もっとたくさん食べたい、庭付きの家と車がほしいなどと考えるのは、間違った感情ではないと思います。
では資本主義、競争社会、学歴社会、飽くなき向上心、そんなのが絶対的に正しいのかと言ったら、それもよくわかりません。限度がありますからね。お金持ちになってもそれ故ますます心がざわつくのなら、幸せとは程遠いように思えるし。
こうなると、タイのプーミポン前国王が提唱した「足るを知る経済」、この価値観が一筋の光にも見えます。すべてのタイ国民が、自身の収入にみあった、食べ物に困らないような生活を送る、というのが考え方の根本でした。
何も自給自足の生活を送れということではなく、地域の環境を保護しつつ生産性を持続的に確保するという、シンプルかつ高度な取り組みです。物質的な財産は大切だけれど、けっして過剰な目標はたてない、物質に執着しない、節度を保つこと。
自分も将来は緩やかな自給自足生活が送れたら理想だなと、ときどき考えたりします。これは自分が田舎の出身で、日本に帰れば畑にする土地があるというのも大きいです。
なお、タイ東北地方のまさに「足るを知る経済」といった牧歌的な風景を見てきた後だと (写真はコンケン)、バンコクはもう欲望まみれの町にしか見えませんでした。