A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

大皿料理ダーパンジー(大盤鶏)

ダーパンジー (大盤鶏/大盘鸡) は鶏肉・じゃがいも・ピーマンなどを麻辣スパイスで炒め煮し、大皿に盛りつけて提供されるウイグル料理です。

新疆ウイグル自治区出身の料理人、李士林氏が1990年代に考案したもので、その美味しさはたちまち評判を呼び、今では大都市のウイグルレストランでもおなじみのメニューとなりました。

タシケントにもいくつかダーパンジーを出すお店があり、とくに「中华牛肉面 (Map)」がずっと気になっていたのですが、いかんせん大皿料理ですから、1人で頼むのは無理があります。

なので知人に頼み込んで、総勢4名でお店を訪問、ようやくダーパンジーをいただくことができました。(※お店の過去記事はコチラ)

ただし、他にもいろいろ食べてもらいたかったので (自分以外はお店初訪問)、ダーパンジーはダーパンジーでも、小盘鸡 (シャオパンジー) を注文。

「大盘鸡 (小)」ではなく「小盘鸡」というメニュー名になってしまうのは若干悲しかったりもするのですが、まあそこは割り切って。

キャベツ炒め、水餃子、麻婆豆腐、そしてダーパンジーは麺と一緒に食べるべしという情報から、麺もオーダー。最初にこれらが出てきました。

とくに期待せず頼んだキャベツ炒めがとても美味しかったです。これは収穫、次回から常に頼もう。しかしぜんぶ白いな。やはり野菜は緑の方がいいかな。

そして真打ち登場。大皿にドンッと山盛りになったダーパンジー、いや、シャオパンジー。少し深さのあるお皿なので、写真で見るより実際の量は多いです。3~4人前?

鶏肉は骨付き、というか丸鶏をぶった切った状態なので、肉にかぶりつくたび骨片が気になって、けっして食べやすくはありません。

しかし、だがしかし、とにかく美味しい! 鶏肉はシコシコ食感、じゃがいもはホクホク、そしてなんといってもスパイスがいい。

中華風スパイスとカレーが混ざったような無国籍感、しかしどこか懐かしい香りがたまりません。これが中国西域の香りなんですね、きっと。

旨味が溶け出た汁まで味わい尽くすには、やはり麺がうってつけ。そのためか、麺はデフォルトでついてきました (幅広の麺)。知らなかった。頼んじゃったよ。

でも4人だったしこれくらい (麺2皿) は余裕で食べられました。それでも汁がだいぶ余ったので、もっと麺があっても良かったくらい。

寒い日だったので料理がどんどん冷めていきましたが、ダーパンジーは冷めても美味しかったです。

ちなみにこのお店、メニューブックには「完全ハラール」と書いてありますが、実はお酒 (ビール、ウォッカ) も置いてあります。いやはや、なんともおおらか。

* * *

大皿料理の反対は、小皿料理でしょうか。インドネシアのパダン料理を思い出したので、過去記事を編集再録。

パダン料理 (2015年@インドネシア)

今日のお昼は「Sederhana (スドゥルハナ)」というチェーン店でパダン料理をいただきました。

明るく清潔感あふれる店内には、小皿料理がびっしり並べられスタンバイ状態。カバーなしですが、ハエなんて一匹もいません。

席に着くとテーブルに小皿料理が次々置かれ、好きなものだけとって食べて精算というシステムです。自分は一人だったので12品テーブルに並びましたが、周囲の家族連れは20品以上出されていました。


ここから選んだのはマトンカレー、エビチリ、青菜の炒め物の3品。どれも大辛でしたが、とても美味しかったです (計700円、お茶無料)。

ココナッツの甘さとスパイスの刺激が、日本でもインドでもタイでもなく、やはりインドネシアのカレーだなと思いました。

ちなみに、パダン料理は基本手で食べるもののようで、周りのお客さんはみんなそうしていたし、最後に手を洗うための水を張ったボールもついてきました。

店員もテキパキしていたしフレンドリーだし、また行きたいお店です。できれば何人かで連れ立って。