ウズベキスタン東部、フェルガナ地方の特産品「Devzira」(デヴズィラ、デヴジラ、デウジラ、デブジラ)」。赤茶の色と独特な香りを持ったお米で、これで作られたプロフは殊の外美味しいのだそう。
どこかにないかなと探していたら、タシケントのプロフ店「カモロン (Kamolon Osh Markazi)」(*Map) でいただくことができたので、簡単にご紹介します。その前に、スーパーで売られているデヴズィラ米はこんな感じ (↓)。たしかに赤米ですね。
事前にお店のウェブサイトで調べたところ「Devzira Osh」があったのですが、お店に入ってメニューを見たら、その名前はありませんでした。
代わりに「Chung'ara Osh」(チュンガラ) というのがあったので、これのことなのかなと思いつつ、とりあえず店員さんには「Devzira Osh」と言ってオーダーしました。
こちらがテーブルに運ばれてきたもの。見た目としては、お米がいつもの感じより「太い」。ふっくら柔らかく炊きあがっているので、このお店のトイオシュとくらべたら、食べた感じはかなり違いました。
お米の色は普通のプロフより少し赤っぽいです。お米の色なんでしょうかね。独特の香りは、うーん、もともと知らないからよくわからない。。パキパキに硬めに炊きあがったプロフより、少し柔らかい方が好きなので、個人的にはとても美味しかったです。
こちら (↓) がカモロンの「Toy Osh (ウエディングプロフ)」をテイクアウトした時のもの。お米は色が白く、細身でシャープなのがわかるでしょうか。もちろんパッキパキの炊きあがりでした。
食べ終わって支払いを済ますと、レシートの記載はDevzira Oshだったので、ますます混乱しました。そうしてネット検索したところ、どうやらチュンガラはデヴズィラの仲間のようです。
Cho'ng'ara Devziraという表記で売られているものも見つけました。なので、今回食べたものはやはりデヴズィラプロフと言っても差し支えないのかなと。色はだいぶ薄いですけどね。
【追記】アンディジャン出身のウズベキスタン人に聞いたところ、デブジラ米はアンディジャン産、チュンガラ米はフェルガナ産とのことでした。両都市とも「フェルガナ盆地」にある州です。
さらに調べてみたところ、どうやらチュンガラは、ウズベキスタンのキルギス領内にある飛び地のひとつだということがわかりました。他にも飛び地がいくつかあって、地域の不安定要因になっているのだそうです。