これまでサマルカンド風プロフの「ジギルオシュ (亜麻仁油のプロフ)」を、タシケントでは「パイシャンバ (Payshanba)」と「イシュティハン (Ishtixon)」で食べてきました。
イシュティハンのことを書いた時 (⇒コチラ)、「タシケントであと2店、食べに行きたいお店がある」と宣言していましたが、ようやく行けたので、以下、ご紹介します。
■サムオシュ (Sam Osh) *Map
場所はパルケントバザールの横になります。オシュはご飯、つまりプロフのことです。店名がサムオシュなので、サマルカンドオシュ (サマルカンドプロフ)=ジギルオシュ。
店内は4人掛けテーブルが100近くありそうなとても広い空間。それでも平日のお昼時に行ったら満席でした。自分は1人だったので、1人で食べていた人のテーブルに相席。
メインメニューはジギルオシュのみ。1人前か0.7人前か、あとはトッピングの選択が可能。値段はお茶と一緒に食べて1人前が44,000スムだったので、お茶を安く見積もってプロフ単体は42,000スム/504円かなと。税金はつかないようです。(※1年前、2023年1月のメニューを見ると、値段は40,250スムでした)
パイシャンバとイシュティハンのジギルオシュとの違いは、お肉。あちらはお肉が角切りで、ある程度噛みごたえがあるくらいの仕上がりでしたが、こちらはトロトロで形もくずれています。タシケントで食べるトイオシュのお肉と同じ感じでした。
また、肉の脂がお米にかなりまとわりついていて、旨みたっぷり、食べ心地は重め、トイオシュとあまり変わらないなと思いました。サマルカンドで食べたジギルオシュもお肉は柔らかトロトロでしたが、お米はずいぶんさっぱりしていましたから、食べた印象はだいぶ異なります。これ、正解なのかな。
でもこれだけ繁盛しているということは、タシケントではこのレシピがウケているということなのでしょう。みんな油/脂こってり大好きだし。あるいは (たぶん) 税金をつけずにやっているのが支持されているか。
個人的には、味はとても美味しいと思いましたが、ジギルオシュ目当てで来ると考えたら、ちょっとどうなのかなと。最初からそのつもりで来なかったら、ジギルオシュとは思わなかったかも。色は黒っぽい (亜麻仁油の色) ですけどね。
■サマルカンドジギルオシュ (Samarqand Zig'ir Oshi) *Map
ミノールモスクの西側エリア。繁華街からは外れていますが、平日のお昼時は店内大混雑でした。おそらく200人くらいは座れると思いますが、ほぼ満席、テーブルが空くまで少し待ちました。
ここもメインメニューはプロフのみ (1人前か0.7人前)。1人前は42,000スム+税金10%=46,200スム/555円。入り口に会計窓口があって値段は大きく掲示してあるので安心です。
上のお店もそうですが、支払い時に自分のテーブル番号を会計窓口で伝えて払います (個々の請求書は用意されています)。
ここもお肉はトロトロ、そして細かく切られていて、お肉の見た目はトイオシュっぽい。多めの人参がご飯に混ぜ込まれていないので、そこはしっかりサマルカンド風ですが。
ご飯の味付けと亜麻仁油の量はシンプルかつあっさり目で、サマルカンドで食べたものに近いと思いました。意外とここが一番サマルカンドの味に近いかなあ。
では、まとめ。上の2店のジギルオシュをあらためて (↓)。普段食べつけていない人はパッと見、トイオシュと区別がつかないかも。
パイシャンバとイシュティハンのジギルオシュがコチラ (↓)。ここは見た目がほぼ一緒。上の2店とはだいぶ異なりますね。
サマルカンドで食べたジギルオシュがコチラ (↓)。お肉は小さなまな板に載せられて、ご飯とは別に運ばれてきました (写真ではご飯の上に載せました)。
うーん、結局正解がよくわからない。。
【追記】
今回のお店、とくにサムオシュは、すじ肉 (Pay) の煮込みを載せた「パイオシュ」かもしれません。まだ推測なのですが。たぶんサマルカンドのジギルオシュ (亜麻仁油のプロフ) にはこうしたバリエーションがあるのかなと。今度ウズベキスタン人に聞いてみよう。