A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

子供たちは宙を舞う@ヤクート・ダイヤモンド・サーカス

「ウズベキスタン国立サーカス」に海外の一座がやってきました。ロシア連邦サハ共和国の「ヤクート・ダイヤモンド・サーカス (Бриллиантовый цирк Якутии)」です。プログラム名は「マンモスの国 (Земля Мамонта)」。

今回初めて「サハ共和国」という名前を知りました。いわゆるシベリアにあり、国土はすべて永久凍土、その4割は北極圏という極寒の地です (⇒Wikipedia)。

金やダイヤモンドなど天然資源が豊富で、それゆえスターリン体制下においては「シベリア送り」になった政治犯たちが過酷な強制労働に従事させられました。

近年は温暖化により永久凍土が融解し、相次いでマンモスが発見されており、象牙の需要が高いアジア向けにマンモスの牙を輸出するようになったのだそう。

さて、詳しい演目はわからぬまま、日曜の午後、サーカスに赴きました。開演 (16:00) の20分前、入り口は多くの家族連れ (小さい子供連れ) でにぎわっていました。

チケット代は5万~20万スム (620~2480円)。今回ちょっと奮発して一番高いチケットを購入。ナヴォイ劇場のバレエオペラより高いチケットになってしまいました。

予定の16:00から5分ほど遅れて開演。いきなり宙を飛び交う演出に観客大興奮。

何の説明もなくどんどん演目は進みます。次から次へと様々なアクションが披露され、その都度衣装もチェンジ。

セットチェンジ中 (演者着替え中) の道化師たち。子供たち大喜び。

一糸乱れぬ大道芸。観客から手拍子鳴り止まず。

サハ共和国の歴史みたいなものを表現しているような気がしないでもない。パンフレットとか売っていたのかな。柱の上のマンモスがかわいい。

動物は少なめかつ大技もなし。中央アジアを巡業するようですから、これくらいが限界なのでしょう。昨今は動物愛護の精神も高まっていますし。マンモスは着ぐるみです。

とにかく女性陣が八面六臂の大活躍。みんな小柄で身体が柔らかく、驚異的な動きを見せてくれました。

17:00から20分休憩。これが噂に聞いていた、宙を舞う子供たち。子供たちにとってはこれが本番みたいなものだったでしょう。みんな楽しそうで良かった。

後半は幻想的かつアクロバティックな演目の連続。これぞサーカスといった空中飛翔に、観客は目が釘付け。

地面にマットも敷いていないし、なかなかのハラハラ・ドキドキです。自分も周りも息をのんで観ていました。

これは命綱をつけているのが見えました。しかしワイヤーのまあ細いこと。本当に大丈夫なのかヒヤヒヤしました。

なんと身軽な女性たち。さながら天女の舞です。スポットライトが映し出す影をつい目で追ってしまいました。

男子の部は体操といった趣。しかし高さがありますね。うーん、ダイナミック!

あっという間にフィナーレ (18:10)。ああ楽しかった。マンモスの国からやってきたサーカス一座でした。

* * *

サーカスを観たのはこれが人生で二度目。最初はトンガでした。参考までにその過去記事を再録。

トンガにサーカスがやって来た

トンガにやってきたサモア・マジック・サーカス (The Magic Circus of Samoa)、観に行ってきました。

玉乗り、ブランコの上でバランス、ジャグリング、フラフープ、一輪車、綱渡り、ポールダンス、足技、紐にぶら下がっての空中演技、トランポリンなどなど盛りだくさん。

合間合間の道化によるコミックショーでは客いじりのオンパレード。トンガ人はもう大爆笑でした。

最後はどんな大技で締めくくるのかと思ったら、まさかの団長による手品芸、ふたたびの客いじりと、最後の最後は下ネタで終わり。

まあそんなところも含めて楽しかったです。