チョルスーバザールはいつ行っても果物が山のように売られています (正確にはこの半年間の話、冬場はさすがになくなるのでしょうか)。市場好きとしてはいつもワクワクしながら広い売り場を巡回しています。
今回は以前にも増してザクロが目立ちました。きっと旬なんですね。
今回とくに気になったのは、小粒の黄色い果物。これ、初めて見ました。あちこちで売られていたので、これも旬なんですね。どのお店もよく売れていたので、自分もブドウを買ったついでにこちらも少しだけ買って帰りました。
この日の戦利品、ブドウ15,000スム/180円/300g、黄色い謎の果物5,000スム/60円。
大きさはせいぜい直径2cm。断面はこんな感じ。わりと種が大きいです。
食べてみると、食感はネチッとしたリンゴ、または洋梨。味は甘酸っぱい、でも酸っぱい寄り。言ってみればリンゴの芯のあのちょっと味気なく酸っぱい感じ。素朴な美味しさです。
翌日、職場でスタッフに写真を見せ名前をたずねると、すぐに「ドゥラナ (Do'lana)」だと教えてくれました。実は前の晩に自分であれこれ調べてみて、もしかして中央アジア原産とも言われている、リンゴの原種「サナシ」かと思ったのですが (諸説あります)、スタッフに聞いた後ドゥラナをGoogle翻訳すると、それは「サンザシ」でした。
サンザシはその実も赤・黒・黄色などいろいろあり、また交配しやすいため、世界中に1000を超える種類があるのだそうです。ウズベキスタンでは標高1000~1500mの山岳地帯に10種類が自生しており、人々にとって昔から身近な植物でした。
サンザシは5月から6月に花が咲き、9月に実が熟します。民間療法では食欲抑制剤として使われているそう。サンザシの葉、樹皮、根を煎じて布地を黄色や茶色に染める染料としての利用もされてきました。
「リンゴの原種」という言葉に一瞬ロマンを感じましたが、残念ながらそうではなかったようです。でもこうして今まで知らなかった果物を食べることができたのは、本当に良かったです。
チョルスーバザールでは、黄色いニガウリが売られているのも初めて見ました。
※参考:タイの果物とお菓子まとめ