A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

メロン天国ウズベキスタン

バザールでは色とりどりのフルーツが売られているウズベキスタンですが、その中でも、夏の王様といえばメロン (コブン/Qovun) に他なりません。メロン祭りを開催する地方もあるなど、人々の暮らしに欠かせない果物です。

タシケントでは気温が上がった数ヶ月前からあちこちでメロンが出回り、いつか買おうと思ってはいたのですが、やはりネックはその大きさ。小ぶりなものでも一人ではなかなか食べ切れる量に見えず、ずっと躊躇していました。

そんなこんなでもう9月。暑さもやわらぎ、一日の最高気温も今は30℃程度です。いけない、夏が終わりそう。そろそろメロンも終わってしまうのではないか、そんな焦りがあって、ようやく重い腰を上げ、まずはスーパーマーケットで値段チェック。

メロンといっても、最低3種類はあります。長いの、寸胴の、丸いの。バザールでもこの3種類は必ず見ます。値段表示は、23,000スム/280円前後。日本的な感覚でどうしても高級フルーツのイメージがあるので、さすがに1個の値段ではなく、1kgあたりのことなのかなと。

この値段をインプットして、ミラバッドバザールへ。何ヶ所もメロンが並べられているので、どこで買えばいいのかもわかりません。結局、一番最初に声をかけてくれた人から買いました。

値段を聞くと、6,000スム/72円とのこと。これならさすがに1kgあたりということがわかります。あとは、いかに小さいものを買うか。お店のお兄さんはコレかコレがいいよといくつか薦めてくれましたが、どれも大きいものばかり。

そんなおすすめを振り切って、アレをくれと一番小さいメロンを指差すと、お兄さん、ちょっと不満そう。コッチが美味しいのに・・・そう言いたげな顔をしつつ、山の下から渋々小さいのを取ってくれました (単に山を積み直すのが面倒くさかったのかも)。

重さ4.2kg✕6,000スム=25,000スム/300円を支払って、ズシッとくる重さにヒーヒー言いながら帰宅しました。

包丁を入れてみると、思った以上にスーッと簡単に切れました。他のとくらべたら少し黄色すぎたので、もしかしたら熟しすぎかな (完熟を超えて甘さが減っているかな) などと考えつつ、半分のメロンをさらに4等分 (1/8に)。メロンのいい香りが漂ってきました。

実食。うん、甘い。種に近い中心部はとても甘いです。ただし皮に近い外側はそれほどでも。熟しすぎかな、それともこういう種類なのかな、おすすめを買えば良かったかな、いやでも大きすぎたよな、などとあれこれ考えつつも、とにかくジューシーさは抜群なので、この点は大満足です。

1/8を2つ食べたところでお腹がチャプチャプしてきたので、残りは冷蔵庫へ。夕方また1/8を1つ食べて、残りはあと半分+1/8。これなら食べ切れるな、次は大きくてもいいから素直におすすめを買おうかな、などと想像を巡らせつつ、この日は安らかな気持ちで眠りについたのでした。

それにしても、首都のマーケットで外国人が値切りもせず買ってこの安さです。地方に行って道端なんかで買ったら、一体いくらで買えるのでしょう。