土曜の朝、ベッドに寝転んだままスマホを手に取り、ぼんやりとYouTubeを開いたところ、「サマルカンドノン」の動画がおすすめに出てきました。
1年前にアップされたこの動画、再生回数はなんと1億回に届かんとしています。焼き窯の内側にパン種を貼り付けるアクロバティックな動きは、たしかに見ごたえ十分。
またサマルカンドノンが食べたいなあと思い始めたら、もういても立ってもいられず、パッと身支度を整えて、気温1℃の中ノンを買いに出かけたのでした。
以前来た時にたしかサマルカンドノンぽいのがあったなという記憶を頼りに、訪れたのは「アライバザール」。
そしてありました。この形 (ちょっと平たいですが)、つるんとした表面、手に持つとずっしり重い。店主に聞くとやはりサマルカンドノンでした。
値段は25,000スム/300円 (値切り交渉なし)。サマルカンドのバザールでは15,000~17,000スムで買ったので、それよりは高いと思っていたのでまあこんなものかなと。ということでひとつ購入して帰宅。
ノンはすっかり冷たくなっていたので、レンジで20秒ほど温めてからいただきました。小麦の香りがよく、もっちりした食感もなかなか。
さすがにサマルカンドのものよりは少し落ちるかなと思いましたが、十分美味しかったです。
なお、サマルカンドノンは同じ材料、同じ職人でも、他所の土地で作ると100%その味は出ないと言われています。気候風土とか何かきっと微妙なものがあるんでしょうね。
ちなみにサマルカンドのバザールのノンは、さらにつややかで美しいとさえ思いました。こんもりした盛り上がり方もお見事。
かといって柔らかく膨れているわけではなく、上から下まで均一にきめ細かくみっちり詰まっています。小麦の風味も豊かで、さすが、ノンの王様だなと。
ああ、またサマルカンドに行きたくなってきた。