A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

ウズベキスタンの干物の燻製:カプチョニーバリク

なかなか魚を食べる機会がないタシケント生活ですが、前から気になっていたものがひとつ。それはチョルスーバザールで、いつも決まった場所でおばちゃんが売っている、魚の干物の燻製です。

いつもその前を通り過ぎる時、美味しそうなにおいがするな、いつか買いたいなと、ずっとそう思っていましたが、ついにその時が来ました。先週末、またその露店の前を通った時に、タイミングよく干物を買っている人がいたんです。

その人は中サイズをひとつ買いたかったようですが、おばちゃんは「小サイズをふたつ買うとお得だよ!」とまくしたてていたのでしょう、少し考えた素振りの後、ふたつ買っていきました。支払いは25,000スム/300円。

間髪入れずにもう一人、干物を買い始めました。この人はおばちゃんのオファーを最初は断っていましたが、しばらくして諦めたのか、小ふたつでOKだと言い、25,000スム渡すと、干物の袋を手にして去っていきました。

ここまでお膳立てしてもらえれば、安心して買い物できます。自分も小サイズを指差し、25,000スムをおばちゃんに見せると、おばちゃんニッコリ。袋を二重にしてギュッと縛ってくれたので、帰りの電車の中でもにおいが気になることはありませんでした。

こちらが買ってきたもの。小サイズといってもまあまあの大きさ。においはいかにも干物。沼津港の市場を歩いている時に嗅ぐ、あのいいにおいです。干物好きの人ならまったく抵抗感はないでしょう。

まずはそのままいただきました。少し身が柔らかくなるまでフライパンで5分ほど加熱し、ちぎっては口に放り込みました。ところが、これがかなりしょっぱい。しっかり塩が効いています。干物だけ食べるのは厳しいですが、ご飯のおかずならこれくらいしょっぱくてもいいのかも。

お茶を飲みながら2切れ食べたところで、この日はギブアップ。あまりにしょっぱくて、というのもありますが、けっこう泥臭かったんですよね。もちろん淡水魚です。慣れてしまえばこれくらい気にならなくなるのかな・・・。

ということで、残りは冷蔵庫に入れ、次の日、オートミール粥に入れて食べました。オートミール30g、水300cc、ほぐした干物も入れて火にかけて、約10分で完成。におい消しに生姜とコショウも少々。

味はよかったです。しっかり干物の美味しさが出ていました。泥臭さは、うーん、なくなったとは言えませんが、まあ食べ続ければそのうち慣れるかも、と思うくらいのレベルにはなりました。骨は少なめだし細く柔らかいので、ほとんど気にならず。

あと1匹、次はどうやって食べようかな。もしかしたら油で炒めたらにおいが気にならなくなるかも。炒飯でも作ってみようかな。

なお、現地語では「カプチョニー・バリク (Kapchonniy Baliq)」と言うそうです (バリク=魚)。シルダリヤ川 (+支流) の淡水魚を使うことがほとんど。(←と聞きましたがもっといろいろかも)

現地の人に好まれる淡水魚は大別すると2種類、「サザン (鯉)」か「スダック (マス)」。今回はサザン (鯉) のような気がします。泥臭かったし。

職場のスタッフはサザンの方が美味しいと言っていましたが、自分もカラカルパクスタンでコクレン (コイ科) のフライを食べて、美味しいと思いました。ただ、その時も少し泥の臭いが気になったりはしました (⇒コチラ)。

こうなるとスダックが (しっかりそうだとわかった上で) 食べたいですね、うん。