A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

タシケント空港税関悲喜こもごも

タシケント国際空港到着ターミナル。自分は建物の中まで入ることができるので、日本から人が来る時、とくに何か機械を持ち込む時は、よく出迎えに行っています。

といっても、入れるのは建物の出入り口までで、基本は荷物チェックを遠目に見ているだけです。何かトラブルがあっても、ウルトラCができるわけではありません。

ウズベキスタンの空港は大きなダンボールを何箱も持ち込むような人が多いのですが、荷物検査はそこまでうるさくはありません。ポイントは「赤いテープ」です。

自身、タシケントに到着した際は、スーツケースに赤いテープが巻き付けられていました。これは事前のX線検査で引っかかった証、中身要チェックの印です。

案の定スーツケースを開けられ、「ドローンを持っているか?」と聞かれました。「ノー」と答えると、スーツケースの一角を指差し、「これは何だ?」と聞く係官。

それはカメラバッグで、すぐに開いて一眼レフとレンズ何本かを見せると、係官は納得した様子で「行ってよし」。その一言で無事通過できたのでした。

ウズベキスタンはドローンの持ち込みがとても厳しく、基本は持ち込み不可です。政府関係で持ち込んだとしても、厳格な管理を要求されますし、ドローンの操縦もライセンス保有者以外は不可。

観光旅行の際に禁止と知らずにドローンを持ち込み、空港で没収されたという話も時々聞きます。かわいそうな話ですが、まあ仕方ないですね。世界的にもドローンの持ち込みはうるさいですし。

そんなある日のこと、出張者の持ち込んだ荷物が空港で留め置きになってしまいました。翌日、空港税関に出直してあれこれ交渉し、結局引き取れたのは数日後でした。

税関オフィスに行った時、他にも入国時に留め置きされたであろう荷物がいくつもあったのですが、それらを前にして、一人の女性が大粒の涙を流しうろたえていました。

あまりの悲しげな表情に、とても正視できるような雰囲気ではありませんでしたが、あれはきっと、大切な物を没収されたんだろうなと、容易に想像がつきました。

ある時は、65インチの大型液晶デレビを4箱も持ち込んだ人がいて、当然のように別室に連れて行かれましたが、30分ほどしたらテレビと一緒に無事外に出ていきました。税金を払ったのか、あるいは特別な許可証でも持っていたのか。

また、キャリーケースと小さなデイパックという出で立ちのインド系カップルが、建物を出ようとした瞬間、最後のセキュリティゲートに引っかかってビーッビーッ!というけたたましいアラームが鳴った時は、その場にいた一同、思わず彼らを凝視してしまいました。

係官があわてて彼らを止め、すぐに再検査を受けさせていましたが、こちらも結局は無事に外に出ていきました。いったい何に反応したんだろう。

ちなみに、荷物検査を終えた後もターミナルの外に出ず、その場でキョロキョロと出迎え人を探す人が時々います。どうも日本人にこのパターンが多いような気がします。

一般の人は (現地で受け入れアレンジをする人なども)、到着ターミナルを出た先にあるウェイティングエリアまでしか来れないので、人の流れに乗ってそちらに移動しましょう。

自分はそんな日本人に何度か声をかけたことがあります。スマホを貸して電話を取りついだことも。なお、ウズベキスタンはLINEでは通話できません。普通の電話かTelegramまたはWhatsAppなら通話できます。

なお、ウェイティングエリアまで出るとたちまちタクシーの客引きが声をかけてきます。最初は10ドルまたは10万スムと言われることが多いと思いますが、渋っているとすぐに5ドル/5万スムにまけてくると思います。

スマホのYandexアプリを使い、空港からタシケントの町中までYandexタクシーで行くと、せいぜい2ドル/2万スムくらいなのですが (先日、夜10時すぎに帰った時は14,000スム/170円でした)、到着してすぐに現地のアプリを使うのは難しいでしょうし、ましてや公共バスに乗るのはなおハードルが高いので、素直に白タク5ドルで手を打っておくのがいいんじゃないかなと、個人的には思います。

下の写真はタシケント国際空港、向かって右が到着ターミナルで、左が出発ターミナルです。今は到着ターミナルを出て赤い点線のとおり左側に少し歩くと出口 (出迎え人のウェイティングエリア) です。